2016年12月24日土曜日

九島辰也氏 の意外な魅力が炸裂の「GQ-CARS2」

  毎度毎度上から目線で、有名自動車ライター様のささいな「揚げ足取り」をしてきましたが、どーせカーメディアの報じる内容なんてデタラメだらけですし、いちいちツッコミ入れるのもなんだかなー。そろそろ同じパターンの展開は書いていて少々飽きてきたので、来年からはもうちょっと「謙虚」にライターの魅力を伝えていきたいと思う次第でございます。

  突然というわけでもないですが、そんな心境の変化が起こったのは、個人的に2016年下半期で最高の自動車関連著作物だと思われる「GQ-CARS2」というムック(雑誌の増刊号)を読んでからですねー。アラフィフから還暦までの脂の乗り切った中年の自動車ライター(そもそも若手はいない)が大挙動員されていて、日頃の仕事のストレスを晴らすように伸び伸びと対談しています。多くの自動車雑誌で絶対的に要求される新型モデルの「技術面での説明」などは割愛OK!!(スペック表見ればいい!)。ひたすらにクルマ好きな素人が飲み屋で話すかのように語ってます。つまり自動車専門誌とは全く別の顔を見せているわけですよ。

  たくさんの連載を持っていて、そこで毎回赤裸裸に何書いても読者が許してくれる福野礼一郎さんみたいにリラックスした仕事ぶりです。やはり環境が変われば仕事ぶりもだいぶ変わるようで、毎月読者(熱狂ファン)を力強く自動車への関心へと巻き込む、あの福野礼一郎さんの文章を読んでいるかのような興奮がありましたよ。ただし清水和夫氏&国沢光宏氏の還暦コンビはどうもこの企画のノリが解ってないようで、四角四面な説明を垂れ流すなどやや浮いていました。他の皆様の中には単体でのレビューを読んでコイツつまんねーな!!と能力を疑問視していた方々(失礼)もおられましたが、やはりクルマについて書く仕事をしているだけあって、やっぱり「SOUL」があるんだ!!書き手の良さを引き出す編集部のレベルが専門誌とは違うんでしょうね・・・。

  普段のレビューでも割とぶっちゃけキャラでグイグイ来る感じの「カリスマ」ライター・小沢コージさんに関しては、そんな小細工は通用しなかったようで、なんだか地味でしたねー。単体のレビューはいろいろな意味で面白いんですけども、対談形式などの他のライターとコラボする企画だと、なぜか不思議と大人しくなりますね。たぶん周囲に気が使える「いい人」なんだと思います。やっぱり「カリスマ」はひと味違うなー(他人と一緒に仕事するのが苦手なのか?)。

  これだけライターを集めて好き勝手に対談させていると、中には話が被ってしまう人も。いまやスポーツカーか?SUVか?ってくらいにオッサン向けクルマ雑誌のコンテンツで重要なのがSUVなんですけども、沢村慎太朗氏と九島辰也氏がSUVの現状に関してほぼ同じようなこと言っちゃってます(恥ずかしー)。編集ももう何がなんだかよくわからないから、とりあえず手を加えないで載せちゃえ!!って感じなんでしょうけども、せっかくのハレの舞台でモロ被りした両者はちょっと可哀相ですね。言っていることはなかなか至言なんですけども・・・。

  正直言って動画などにも積極的に出ている九島氏は、てっきりレビューと文章力に自信がない「河口まなぶ系」のライターさんだと思ってましたが(動画のコメントがチャラい)、あの沢村さんの話の内容が被るとは、なかなかどうしていろいろと考えていらっしゃる方なんですねー・・・失礼しました。チェロキーやマスタングの年式にもとてもお詳しいようです(アラフィフなら常識なのか?)。森慶太さんというこれまたかなり個性的なライターと対談しているんですけど、一部に熱狂ファンを持つ熱いライターとして知られる爆弾オトコの森氏を相手に「熱さ」で完全勝利するとは!!!(知らない人には全く何言ってるかわからないですよね・・・)

  やっぱりトップギア(日本版)とか見てると、イギリスのライターは読者のクルマへの情熱を確かめるかかのように、「待ったなし」であれこれ放り込んできます。日本ではほとんど知られていないモデルによるたとえ話なんかは、「はぁ!?なんだよそれ!?」ってなりますけど、ネットがあるわけだからいくらでも調べればいい!! 知らないクルマが出て来るだけで、なんだかとっても得した気分で嬉しいんですよ。日本で言えば「オートメカニック」の専門用語オンパレードな連載。読んでいてやっぱりわけわかんなくなりますけど、「熱さ」だけは確かに伝わってきて、趣味の本を読んでいるなーって実感します。それに引き換え「ニューモデルマガジンX」や「ルボラン」なんて、まるで全国紙みたいな「報道ごっこ」ばかりで、スペック表をそのまま文章にしたような内容は読むのが苦痛だったり・・・。

  GQ-CARS第2号はとてもトップギアに近い「趣味の雑誌」へと上手く仕上げたと思います。昨年の第1号は単なる「寄せ集め」の駄作でしたけど、そこから猛烈に反省して、動員するライター連中を次々と対談させて「本音」(どうかわからんけど)を上手く引き出しいます。「清水草一VS大谷達也」なんて最高に面白かった!!NSXと488GTBを意味不明に否定する清水草さんに対して、大谷さんが真っ向から反論していて、挙げ句の果てには「NSXはデザインがキモくないからダメ!!」とか言い出す始末・・・そんなオチありかよ。清水草さんはほぼいつも通りだけど、やっぱり大谷さんは「熱い」ですね!!(BMWディーゼルに対してマツダディーゼルの完全勝利をカーグラフィックで断言したとっても熱い人です)。

  沢村さんはさすがに気心が知れている?森慶太さんが相手です。他のライターがみんなNG出したのかなー。それとも編集部が気を使ったのかなー。来年はギャラを奮発してでも、あえて他のライターとコラボさせてほしーですね!!もう想像するだけで笑えて来ます。
「VS清水草一」清水の愛車の458を以前に著書で完全否定したこともある!!スーパーカーといえば沢村ってくらいですから草さんは何も喋れなくなっちゃうかも。
「VS九島辰也」アメ車もガンガン語れる沢村さんですから、かなり良い対談になりそうな予感も。日本のカーメディアはとっても歪で、クライスラーとジープを語れるライターさんがほとんどいないんじゃ・・・。
「VS河口学」これはアカンですね。河口氏の新たな魅力が発見されればいいですが。




  

2016年12月14日水曜日

清水和夫氏 と テスラ のあまりにも不幸過ぎる関係。

  10月の終わりくらいに発売された「GQ・CARS・2」という男性雑誌GQの増刊号がなかなか面白いです。定価880円でものすごい数の自動車ライターを動員していて、自動車専門メディアが唖然とするほど内容が濃い!!個人的には沢村慎太朗さんの対談記事が読めるだけで大満足なんですが、それに加えて小沢さん、西川さん、清水(草)さん、島下さん、大谷さん、五朗さん、渡辺(敏)さん、森口さんといった割とまともで良識派の皆様が勢揃いしています。それとは別に石井さん、河口さんといったチャラい連中も充実してます(笑)。

  そんな中でも最も「?」だったのが100あるコーナーの中で3番目に置かれた清水和夫氏の問答です。これはもうGQ編集部の確信犯的ないたずらとしか思えないっす!!何が面白いのか?というと、冒頭に持ってくるには一見あまりに冴えない内容で、テスラ・モデルXというガルウイングを備えた新型SUVについて問答形式で清水さんが答えるってコーナーなんです。しかもとっても短くて情報としての内容は全くないです!!そんな存在意義が不明な1ページなんですけども、面倒臭がらずに読むとアホみたいにツッコミどころが満載なんですよ!!これは酷い!!

  清水(和)さんほどの大ベテラン・ジャーナリストでもこんな事言います???(これはゴーストライターの仕事じゃないかと・・・)。「Q1:モデルXの第一印象は?」と訊かれて、「本格SUVと比べるといかにもシティボーイ的」ってなんとも素人のオッサンが言いそうな冴えない言い回しですね・・・。高級SUVの代名詞であるランドローバーやジープに比べてシティボーイ的という意味だと思われますが、このクルマどう見てもテスラ版のハリアーじゃないっすか?まあ昭和からクルマ乗っておられる大御所ライターですし、最近出て来たSUVなんて全く興味が無いでしょうから、これが無難な言い方なのかもしれません。しかし・・・その後に「航続距離が気になる」とかまたまた素人の投稿みたいなことを言い出します(笑)。

  つづいて「Q2:テスラの良い点は?」への返答がいかにもジジイな言い分です。「100年続いた自動車の常識を覆したことは評価できる。」うーん。もう何言っているかわからない!!プリウスもリーフも存在を否定されてしまっているのは間違いなさそう。続いて「テスラのようなベンチャーでないと新しい価値は生まれない。」とか仰ります。テスラから「新しいっぽい」モノは生まれたかもしれないですけど、「新しい価値」というよりは旧来のセダンやスポーツカー的な価値の延長でEV作っているようにしか見えません。はて?何か生まれたのかな?ド素人には全く何を指しているのかわかりません。

  さらに「今後はエッジテクノロジーに酔いしれるだけでなく、普及へのロードマップを描けるかどうか。」とお続けになります。そんなこと言われなくてもテスラは十分に解っていて、徹底的に普及に向けたシュミレーションを繰り返した結果として約1000万円という車両価格が設定されていると思うんですが。さらに「自動車は社会公益性が高いので、株価や利益だけを追求するようなら自動車をつくってほしくない。」いい歳してキレイ事ばかり言ってますねー・・・。

  「Q3;テスラの悪い点は?」に対しては、「自動運転で死亡事故が発生した。誇大広告に走ったテスラにも倫理的責任があると思う。」この人から「倫理的責任」という言葉が出るなんてビックリですよ!!テスラを責める前にご自身の動画で行っていた悪質なステマを繰り返した挙げ句、視聴者に向けてまったく意図を説明をしないことに、「倫理的責任」はない!と言い切れるのでしょうか!? 

  それよりももっとヤベーーー!!と思うのが「イーロン・マスクCEOが水素燃料に対して批判的な姿勢を見せるのは納得できない!(もっと勉強するべきだ?)」ってところです。どうやら清水さんはイーロン・マスクの経歴をあまりご存知ではないらしい。本田宗一郎氏や鈴木修氏のように自伝も大人気になるほどのカリスマ経営者だなんて露にも思っていない様子。

  アメリカのカリスマ・キャピタリストであるベン=ホロビッツの名著「HARD THINGS」にもマーク・ザッカーバーグやジェフ・ベゾスらとともに登場する当代一流の敏腕経営者に対して「バカたれ!!」とは・・・。たぶんホリエモンみたいなヤツくらいにしか思ってないのでしょうね。若くして巨万の富を稼ぎ、リタイアして悠々自適な生活をしていてもいいのに、使命感に突き動かされて私財を投じて斜陽な自動車業界に挑む!!もうこれだけでも十分立派!!清水さんのようなステマ請負人に批判される言われは、これっぽっちもないっすよ・・・。

  もうすでに「ボケ多過ぎ!!」でツッコムのに疲れてしまったんですけども、終盤にもとんでもない一撃をかましてきます。このオッサンの話はしばしば「目がテン」になるほど的外れだったりするんですけども、これもまた強烈です。「およそ100年前、馬車のスピンオフとしてガソリン自動車が考案され、やがて普及した。そして今度はEVがガソリン自動車のスピンオフとして登場した。」えーーーーー!!!!!!EVってターボエンジンが出来る遥か昔から日本でも市販されてましたけどね・・・。

  1947年に日産の前身となる東京電気自動車が「たま電気乗用車」を発売。1950年には「たまセニア」という航続距離200kmを誇るモデルもすでに登場してます。その後米軍によって格安の石油が供給されるようになって、電気自動車の需要は無くなってしまったそうですが、その後の大量消費の時代を経過して化石燃料の使用を削減する風潮の中でテスラが躍進するタームになったってだけじゃないの?何がスピンオフだって?

  テスラとイーロン・マスクは、アマゾンとベゾスのような、IoTによる次世代型ビジネスモデルを、広く世界に知ってもらうための素晴らしいお手本だと思うのですが、オッサンライターの手に掛かればその「輝き」は一気に「怪しさ」に変わり、そのビジネス規模はまるで「おままごと」の域を出ないのか?とすら誤認させてくれます。テスラやアマゾンは日本メーカーの仲介もなく、アメリカ企業がBtoCビジネスで日本のカスタマーと直接取引するようになった!!という恐るべき事実を見ても、そのスケールはもう日本のポンコツ自動車ライターが安易に語れる次元じゃねーな・・・って思うんですけどね。

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2016年12月8日木曜日

森口将之さんが言うインプとゴルフに圧勝するCセグとは?(ティーポ1月号)

  あのVWゴルフが!!なんと「噛ませ犬」になるレビューが読めるなんて!!海外のカーメディアではもはや当たり前のことですけども、日本のカーメディアでは絶対というくらいに「禁忌・タブー視」されていたことを、森口将之さんというフランス車に詳しいライターがティーポ1月号でやらかしてくれました。VWゴルフにもはや優位性はほとんど無いというのは周知の事実なのですが、それでもカーメディアは「ゴルフこそがCセグの頂点」だと頑なに言い続けます。日本においては「ゴルフは絶対のベスト」と自信を持って報じられる媒体こそが「カーメディア」の定義に適う存在なのだと思います(たぶん)。

  新型インプレッサがゴルフ・ハイラインを圧倒してますよ!!という今回の内容。最近ではスバルもカーグラフィックなどに相当の「注射」をしているようで、いよいよ風向きが変わってきたのかもしれません。それにしてもこのレビューは雑誌媒体のカーメディアとしては2013年のゴルフⅦ発売以来の快挙じゃないでしょうか。森口さんが3年くらい前にゴルフⅦについて書いたレビューはとりあえず思い出せないです。それほど肯定的にも批判的にも書くライターでもないですけども、自らフランス車への愛情を示す方ですから、ドイツ車ながらもフランス車的なフォーマットでデカい顔しているゴルフを元よりそれほど快く思っていなかった可能性もあります。

  さてそのレビューの中のある一節が「インプ>>>ゴルフ」よりも過激な内容になっています。カーメディアにとってアンタッチャブルな存在のゴルフと、スバル自慢の新型プラットフォームで一気にクラスの頂点へ進化したハッキリと宣言するインプレッサの2台に対して、「この分野では2台のさらに上を行くクルマがあるのも事実」という爆弾発言が飛び出します。しかもわざと車名を明かさない手法!!!もうそれ以降のレビューの内容など全く頭に入ってこないですよ!!脳が勝手に候補車をさがしちゃいます。アクセラ?ボルボV40?フォーカス?プジョー308?それともプリウスなのかー?

  以前にCセグの番付を著書の中で発表した福野礼一郎さんは、圧倒的なゴルフ推しなので、それとは評価基準が根本的に違うんでしょうね。とりあえずAクラス、1シリーズ、ジュリエッタといった右ハンドル仕様が酷くてゴミな3台は出る幕では無さそうです。この3台はエンジンもシャシーもアシもハンドリングもとことんメーカーにやる気無いのが伝わってきて、残念ながら全く印象が悪いです。取り柄といったらAクラス=内装、1シリーズ=無し、ジュリエッタ=無し。設計基準が古いというのもあると思いますが・・・。

  欧州の感覚だと「Cセグにクオリティを求めるのが間違い」みたいで、ドイツの雑誌を見てもチェックするポイントが全然違っていて、重要度が高いのはなんといっても「燃費」。これマジです。よく「日本車は燃費ばかりでつまらない!!」とかバ◯の一つ覚えのように言っている人いますけど、そんなコメントがやって来たらもう「ウンザリ」ですね・・・特別に一つ例をお見せしましょう
コメントが実際にやってきたページのリンクです。
あんまりウンザリだったのでちょっとからかってしまいました・・・。

  森口さんのレビューによるとインプレッサに比べてゴルフはエンジンのレスポンスなどに大きな瑕疵があるとのことです。実際にVWの1.4Lは回転を低く抑えて燃費出すタイプですから、気持ち良いとはどう考えても形容できない部類のユニットです。最新のディーゼルではマツダなど4500rpmくらいに出力ピークになっていますが、VWのガソリンターボもだいたい同じ回転域を使います。BMW1シリーズもモジュラーの1.5L直3ターボになってから4500rpmがピークでやはり低回転方向へ進んでいて、以前の1.6L直4ターボ(プリンスエンジン)の方が走る分には気持ちよかったという意見も。しかし欧州のトレンドではやはり燃費の魅力が勝るみたいです。

  森口さんに言わせればBMWと共同開発したプリンスエンジンを今も大切につかっているPSAの方が乗っていて断然に楽しいのかもしれません。プジョー308の主力になっている1.2L直3ターボは5500rpmがピークで、単純にVWやBMWよりも1000rpm高くなっています。もちろんアクセラやインプレッサは自然吸気なのでもっともっと上の回転が使えます。

  ちなみにアルファロメオ・ジュリエッタの1.4L直4ターボはマルチエアで5500rpmがピークです。現行モデルのボルボV40T3の1.5L直3ターボは5000rpmくらいですが、2013年のラウンチ時に使われていて、そこそこのヒットを飛ばしたフォード設計の1.6L直4エコブーストは、6350rpmをピークに設定した高回転型のターボで、ゴルフを全く真逆のエンジンながらも、このボルボのユニットを福野さんが「クルマ論評2014」という著書で大絶賛していました。どうやら森口さんの落とし所もこの辺にありそうな気が?

  現行のCセグのターボで最高なのは、残念ながら日本撤退が決まっているフォード・フォーカスの1.5L直3エコブーストで6000rpmです。森口さんはこういうクルマこそ!日本に残すべきだ!とレビューで静かに訴えているのかもしれません。それくらいにゴルフのユーザーはあまり読まない方がいい内容で、インプレッサを予約した人にもやや不満の残る内容になってますね・・・。興味がある人はぜひ読んでみてください。そしてこの森口さんの込めた「主旨」と「隠されたナンバー1のCセグ車」を解読できた人は、ぜひご一報頂ければ幸いです。




  

  


2016年12月5日月曜日

最凶の自動車保守論客・渡辺慎太郎氏に敬礼!!(カーグラフィック編集長)

  カーメディアとは本来は「自動車産業の寄生虫」などではないんだ!!どの自動車メーカーとも一定の距離を採り、新しく出て来るモデルに対しても、周囲の期待や批判の一切を徹底して遮断して、自らの内面奥深くから滲み出て来る、カーキチのストイックな感情に忠実に従って淡々とレビューを書く!!これが出来ないヘッポコが少々多過ぎるかも(そんなヤツばっかりだよ)。真のカーメディアこそが本物のクルマ文化を作る!!・・・やっぱり自動車ジャーナリストに求められるのは人としての「器」の大きさだな。メーカーのご機嫌を伺ったり、大手雑誌から仕事を貰えるように大人しくて素人じみた記事を書く「小粒」ばかりが氾濫している。なんとも嘆かわしいことです。

  すごい影響力があって、それこそ「国士」とか言われるくらいのスケールの大きな豪傑ライターが出てくれば業界もだいぶ変わると思うんだけどな〜・・・と思っていたら、居ましたよ!!久々にもの凄く「ドス」の効いたレビューを見かけました。「カーグラフィック1月号」に掲載された「日産ノートe-POWER X」のレビューは、渡辺慎太郎編集長自らが書いてます。ついこの前までこの人はチャラい奴だなー(分別のある小沢コージさん)とか思っていたんですが、今回はまるで別人のような書きっぷりにたまげましたよ。日産が相当な期待を込めて投入したモデル。新しい機構が乗った次世代型ながらも、すでにリーフによって従来ユーザーとの親和性もある程度まで担保されていて、どう考えても大ヒット間違い無しのスーパーな1台なんですけども、渡辺さんは何の躊躇いもなく日産の鼻面にストレートに「鋭い拳」をねじ込んでます。もちろんとても印象に残るレビューだと思います。

  このライターのスタンスは国沢光宏さんや斉藤慎輔さんのようないわゆる「上から目線のオッサン」的ですし、国産車に対してやたらと手厳しくてそのバイアスに辟易させられることもしばしばですし、結構内容も破綻していていろいろとツッコミどころ満載ですよ。しかし単に国産車をケチョンケチョンに貶していい気になっているというわけでもなく、その裏にはそれなりの主張もハッキリと存在していて「みなさん!くれぐれも日産の小手先には騙されないでね!!」といった主旨のことが言いたかったんだろなーと思います。

  テレビのCMで矢沢永吉に「これって発明じゃない?」と言わせるだけの日産のみなぎる自信。そこからはスカイラインの時もそうでしたけど、「このクルマがダメならば日本市場の全ての市販車はダメだろ?」くらいの圧倒的な自負を感じます。ちょうどTBSの火曜日の新垣結衣主演のドラマがヒットしていて、メインスポンサーの日産のCMもいろいろと話題を振りまいていて、お茶の間にも着実に浸透してます。ドラマと徹底的にタイアップしてスポンサー特権を振りかざしたような「ジューク」のCMの方がインパクトはありますけども・・・。女性幹部が多いという日産らしいプロモーションだなーと思いますね。

  もしかしたら渡辺慎太郎氏はそういうところもひっくるめて「今の日産」が少々気に入らないのかもしれません(ガッキーのファンなのか?)。国沢さんや斉藤さんのような泡沫ライターはチンピラみたいなものですが、渡辺さんは名門老舗雑誌「カーグラフィック」の編集長です。いわば日本最大派閥のヤクザの大親分みたいなものですね。「おいこら!日産!そういうチャラいのはガマンできねぇ性分なんだぁー」くらいのことはさらりと言いそうな強面の人相はカーグラフィックで毎月拝めます。ゼニアのブランドスーツに身を包みかなり怪しい目つきのセルフフォトです。

  この渡辺親分が「あるクルマ」にメロメロになったというレビューを半年くらい前に見ました。そのクルマとは2017年に日本でもいよいよ発売になるアルファロメオ・ジュリアです。この親分の脳みそが完全に溶けてるかのような、甘い!甘過ぎる!読んでられねーって感じのゆるーいバイブ出してましたね。今回とは別の意味で記憶に残る記事だったと思います。「ボクはこのクルマに恋をした」と赤裸裸に書くプロライターなんて今どき居ますか?(村上春樹か!!) 斉藤さんがそんなこと書くのは想像できないし、国沢さんなら冗談半分で書くかもしれないけど、そんなことやったら気持ち悪さMAXなのはご本人が一番よくわかっていると思われます。

  ジュリアって名前のホステスに置き換えてもそのまま通用するような文体。これはもう大親分にしかできないですよ!!構成員(編集部員)はみんなキモいと思いつつも誰もツッコミすら入れられなかったんだろなー。もうどう表現していいかわからないから「好き過ぎてクレイジーになりそうだー!!」とか書いてしまえー!!って気持ちも分らないでもないですよ。「待望」って言葉がピッタリのクルマだと思いますし。BMWやメルセデスなら読者にオーナーも多いからいくらでも、そのクルマの価値を表現するフレーズはあるのだけど、この新生アルファロメオなんてまるでどこのユーザー層を狙ってるんだかまるで分らない!!けどこの「やっちまった感」はとっても好きだから全面的に肯定したい!!

  アルファロメオ・ジュリアは誰が見たってルックスもスペックも「ド派手」過ぎ。日本のインポーターだってまるでどう売っていいかわからないと思います。還暦近いオッサンがレクサスRC-F、AMGC63あるいはM3から乗り換えるにはちょっとアバンギャルド過ぎる気が!!さらに廉価なベースモデルなんてもっと売りにくいでしょうね。500万円じゃ苦戦は必死。ガチで売るならトヨタ86にリアルに憧れるくらいのマトモな経済感覚を持つ30歳代クルマ好きをどうやって巻き込んでいくべきか?でしょうね。いいクルマなのは間違いないでしょうし、日本でも親しまれるクルマになってほしい!!そのためにも大親分は自らのイメージをかなぐり捨ててでも必死で「あっためて」いるのかな!?(それとも素でやってんのか?)

  そんなジュリアとは全く対極のクルマがノートe-POWER X。このクルマはメディアが何と言っても5年以上は余裕で売れ続けるくらいだろう!くらいの確信を日産は持っているはずです。「俺達(カーメディア)をコケにするようなクルマには相応の制裁を!」ヒットマンを送るでもなく、自らが手を下しておられます。「弱きを助け強きを挫く」これこそが日本の伝統的な任侠の処世なんでしょうね・・・いや見事です。

  ノートe-POWER Xのレビューで引き合いに出されたモデルがレンジエクステンダー付きのBMW-i3です。どちらも小型エンジンで発電して航続距離を延ばすタイプのEVなんですが、BMW二輪のエンジンを転用したと思われる600cc程度の2気筒エンジンを積み、淡々と発電する「i3」に対して、加速時には1.2L用の3気筒をブンブン回す「ノートe-POWER X」。親分は一言「クソうるせーな・・・」だってさ。えー!!ジュリアの510psの爆音に惚れた人が「うるせー」ってのは何だよ!!と思った貴方はまだ修行が足りないみたいですよ。

  フェラーリのような咆哮をするであろう3LのV6ツインターボは「マシンの音」として素直に受け入れられるけど、日産の汎用3気筒を目一杯回したブサイクな音なんて「工業製品のノイズ」に過ぎないわけです。大親分には通すべき「筋」ってものがあるんでしょうね。「EVだったら静かに走れ!!」「エンジン回すんだったら、ちゃんと躾けろ!」・・・うおぉーこれはかっけーな。

↓親分!!私もガッキー好きです!!

2016年11月29日火曜日

「アバルトとは何ぞや・・・」オッサンライターの矜持を見せろ!!(ニューモデルマガジンX1月号)

  なにやら年末も近づいてカーメディアがちょっと面白くなった模様です(廃刊への恐怖か?)。それにしても、いまや主役はクルマでもメーカーでもなく、オッサンライターの滑稽な立ち振る舞い(パーソナリティ)ですねー。若手の島下泰久氏や山田弘樹氏の活躍もなかなか目立ちますけども、連載も多くたくさん読むわりには「何書いてたっけ?」あまり印象に残らないのに対して、オッサンライターのふざけ半分のレビューは、メーカーの担当者を挑発しているようにしか読めないタブー感・背徳感が溢れてやがります。今月もハイハイ釣られましたよ!!西川さん、高平さん、それから斉藤さん・・・。

  ニューモデルマガジンX1月号(11/26発売)のオッサン3人連載は、タイトルにもあるように「アバルトとは何ぞや・・・」という連中の大得意なフォーマットです。若い読者にとっては、アバルトなんてNISMOやSTIと何が違うの?って感じですけど、そこを豪快に線引きしてくるのが、「before1989世代」(ゴールデンイヤー以前から免許持っている世代・アラフィフ以上)なんですね。

  今回も相当に悪質な書きっぷりなんですけども、単にスズキやダイハツのクルマを扱き下ろすだけの「非生産的」な憂さ晴らしレビューとは全く違って、アバルトという日伊友好の架け橋(イタリアの次に売れているのが日本らしい)を、下の世代に「伝承」する意味ではそこそこ意義があったと思います。品評されるクルマはもちろん「アバルト124スパイダー」。広島で組み立てて、広島でチューンされる話題のアバルトです。

  「アバルトとは何ぞや・・・」という崇高なテーマに挑むも、3人のオッサンが片手間に談笑するだけですから、何ら議論が深まるわけもなく、「なんで俺達はコレが気に入らないんだろー」という何とも女々しいスタイルの井戸端会議をアラフィフのオッサン達が繰り広げております。それを読んでに・・・多くの若い読者は異質さ(気色悪さ)を感じるとは思うのですが、なんだかんだ日本人のメンタリティってそーいえばこの程度だよなーと妙に納得します。そもそも我々世代には「アバルトって何?」って訊かれて「商標」以上のまともな答えを思いつかないのもまた事実です。結局は誰がやっても同じようなグダグダした話になるのかなー。オッサンだから何でも知っているというわけではない・・・アバルトについて「本質」を知りたかったら大矢アキオさんの本を読むしかないようです。

  ただし今回のオッサン連載は、読んであれこれ考える材料くらいにはなります。もはや自力でロードスターを存続する体力もなくなっていたマツダに助け舟を出したのが、フィアットの銀行出身のCEOなのは事実。そんなフィアットが倒産の危機の時に、強力に支援したのがリビアの独裁者だったカダフィ・・・。カダフィがいなかったら日本自動車産業の「至宝」が消えていたかも!?・・・ってそんなことじゃなくて、エンジェルとなってくれたフィアットへの敬意と感謝を込めて、「ミニ・フェラーリ」のような渾身の美デザインの4代目ロードスターが完成しましたし、テールライトなんて明らかにフィアットファミリーを意識しています。やはり日伊友好の架け橋ですね。

  歴代ロードスターの主力市場は日本でも欧州でもなく北米で、特にアメリカの女性のニーズに応えてきたと言われています。マツダもそのニーズを十分に認識していて、NDロードスターも当初の発注どおりアルファロメオに納入して、アルファが北米で復活する「布石」としても活躍できるモデルを目指した様子が伺えます。

  西川さん主導で最初から結論ありきな「マツダの方向性とアバルトは相容れない」というのが出発点で、そこから意外な結論として、コンパクトスポーツカーはFRよりFFの方がよりスリリングなドライビングができる!と展開し、FRだとやや大人しくなってしまって「アバルトの刺激」にまで高まらないってことみたいです。スポーツカーはやや専門外な高平さんは日本車におけるロードスターの価値を念頭に置いて「言葉を選んで」いますが、そこにロードスター、マツダ&日本車が大っ嫌いな斉藤慎輔さんがここぞとばかりに「マツダ批判」を繰り出すので、そっちに議論が引っ張られます。結局はみんなで「マツダはウザい」の大合唱・・・。

  斉藤さんのマツダ・ディスの「毒」があまりにも強く、なんだか「マツダが悪者」にも読めてしまうのですが、今月の「モーターファンイラストレーティッド」では、アバルト124スパイダーとロードスター(1.5L)の乗り比べ企画が行われていて、どうやら124スパイダーに搭載される1.4Lマルチエアーが相当にダメだと結論されてました。元々は三菱の設計によるエンジンをフィアットが大事に使ってきたシロモノですが、ピュアスポーツのマツダが作る専用エンジンはやはり手数で完全に上を行くようです。自然吸気らしく7000rpmにピークを持ってきていて、しかも小排気量の高回転=凄まじい雑音という先入観すら打破するくらいに、マツダのロードスター専用スカイアクティブ1.5Lの高回転はなかなか良い音がします。これはもっと「ブランド化」しても良いのでは?

  さてオッサン達の結論は、アバルトではなくて「フィアット124スパイダーtuned by Mazda」で売れ!!というものです。ピュアスポーツの最先端を自他共に認めるトップランナーのマツダと、オリジナリティを尊ぶ人々によって育まれてきた「改造車文化」を象徴するようなアバルトでは、言ってみれば水と油なのかもしれません。それが言いたかったならば、今回の企画は相当にモヤモヤしてますけど、ある程度は「なるほど!」と思えます。ただしこれはあくまで後付け解釈ですけどね・・・。ハッキリしていることは斉藤さんはマツダが徹底的に嫌いだということ(笑)。


2016年11月28日月曜日

木村好宏氏 の新型ゴルフ記事がイタ過ぎる!!ルボラン1月号

  最初から暴言言わせてもらいますけど、このオッサンライターの記事が相当にウザいのでモーター・マガジンはクソだなーって思ってたんですが、数少ないドイツ在住ジャーナリストということで輸入車専門のルボランから、新型ゴルフのレポートを請け負ったようです。いやー失礼を承知ですけど、内容がひどいなー・・・と。太文字の見出しを抜粋させてもらうと「4年目のフェイスリフトとはいえ進化の歩幅は他の追従を許さないほど広い。」とか、「主力エンジンも最新世代にアップデート」とか、もうウケ狙いとしか思えないんですよ・・・。

  見出しにもあるようにガソリンターボのベースモデル用主力エンジンが完全に刷新されます。木村さんはドヤ顔でスクープしてますけども、これはすでに2014年段階ですでにはっきりと分っていたことなんです。私のクソブログでも何度か書いてますが、そもそもエンジン換えないと日本では2017年からGTIやR以外は国土交通省の「型式認証」が取れなくなります。1.2Lターボも1.4Lターボも改良無しには、来年からは「日本で売ってはいけないエンジン」ってことです。理由はもうご存知かもしれないですが、VWの排ガスが汚な過ぎるからです。日本で走る大手メーカーの現行車両ではVW車だけが「下水処理場無しに下水を垂れ流すクルマ」になっています。

  木村さんを始め多くのライターが動員されて「世界の最先端」をアピールし続けてきたVWゴルフって実際のところは理想などなにも無いとても「酷い」クルマです。2013年のFMCの段階ですでに「出口」が決まっていたクルマです。日本の段階的な規制を逆手に取って2016年の年次改良までは規制値をギリギリでパスしているエンジン(当然にコスト安)を日本で大量に捌こうとしていたわけです。後は野となれ山となれ・・・あれだけ執拗な広告宣伝を仕掛ける理由がコレだったようです。

  現行ゴルフの発売時から、なんでインド向けポロに使われているカスエンジンが最先端なんだろう?ってずっと思っていましたし、小排気量エンジンを手掛けるトヨタ、マツダ、スズキといった日本勢が日本向けにターボ化を踏み切らないのにも理由があるだろうなーとは思ってましたが、20年以上作り続けるエンジンを考えたときに1.2Lターボなんて設計上はあり得ないのかなーという気がします。トヨタ・オーリスやスズキ・バレーノのターボも来年にまとめて姿を消すのか?それともトヨタがC-HRを1.2Lターボ版でも堂々と日本で売るのか?である程度は真実が見えてくるとは思いますが・・・。

  VWのエンジンはNOx規制値ギリギリだけどトヨタやマツダはどーなんだ!?公的調査機関の2014年のテストによるとVWポロの1.2L(直噴ターボ)に対し、マツダデミオ1.3L(直噴)は約5分の1(規制値の5分の1以下)、トヨタヴィッツの1.3L(ポート噴射)はなんと約50分の1(規制値の50分の1以下)まで低減されています。まあVWだけが途上国向けエンジンにターボ付けて後処理無しで売ってるわけですから、全ては設計段階でコストに勘案した企画がまるで違っているので、日本勢のクオリティに及ぶまでもないですし、トヨタやマツダのコストレベルではインド市場に参入することすら不可能です。木村さんが何と言おうともVWより日本車の方がコストが掛かっているのは間違いなさそうです。

  インド市場に参入するためには販売価格を40万円程度まで低減しなければ難しいです。インドメーカー最大手のタタは10万円以下で売り出したこともありました。スズキの主力は旧式アルトの設計を使ったAセグ車で、スズキに対抗するVWはup!とポロを導入しています。ポロのノックダウン(旧式規格での廉価販売)では50万円程度の価格になっている!!ってブログに書いたら、日本のVWファンから抗議のコメントが来ました!!そんなに気になるならVWに問い合わせて訊けばいいじゃん!って返事しましたけど(笑)

  さて今回、木村さんが「進化の歩幅が広い」と表現した部分はどこなのか?レビューを読む限りでは、新たに1.5L直4ターボに統一されたE211エンジンの「ミラーサイクル化」とターボラグを抑えるための「VTG」システムが導入されたことらしいです。まだ乗ったことないので確信めいたことは言えないですが、これって「他の追随を許さない」ってレベルですか?VWがホンダ辺りを追随しているようにしか見えないんですけども・・・。



2016年11月15日火曜日

国沢光宏氏がザックス!!を連日のように熱弁しておられ・・・。

  とりあえず「ザックス ダンパー」で検索すれば国沢さんのブログがヒットする状況になってます。なんだか「ザックスを使ってないクルマは認めねー!!!」みたいな強権的でオラオラな姿勢が相変わらずですね。ザックスだってコストに応じて様々なレベルのダンパーがあるのに。ひたすらにブランド名だけでゴリ押ししてます。まったくうるせーなー文章読んでいるだけなのに、デカい声が聞こえてきそうな文体。文章書けないから口語レビューを文字に起こしているみたいです。動画のコメントと文章がまるで同じ。

  遡るとレクサスIS-Fが仕様変更で「ザックス製」が標準装備になり、トヨタ86/BRZでもビッグマイナーで「ザックス製」になり、今度発売されるC-HRも「ザックス製」になるよーってトヨタをひたすらにアゲる記事が続いています。さすがに毎回のように「ザックス最高!!」だと飽きられるので、今回はちょっとひねりが入っています。「86用の韓国製ザックスは、欧州車にくらべると乗り味が酷いけど、C-HR用のトルコ製ザックスは欧州車とほとんど変わらないよ!」って、調子の良いこといってますね。

  確かに86の乗り味は路面入力がコツコツと座面にまで伝わってくるので、決して高品質な乗り味ではないです。しかし入力を抑えるのがダンパーの働きですから、フラットさを保つ意味での機能性は十分に発揮されています。コツコツの原因はサスペンション形状が大きなディメンジョン変化に耐えられないキツキツの設計になっているからですから韓国製ザックスが悪いというのはちょっと気の毒な気がします。車高が低い専用設計スポーツカー86と汎用シャシーのドイツ車(メルセデス、BMW)を比べることに無理があるのでは?

  10年前だと欧州車のダンパーは5万キロも走るとだいぶヘタると言われていて、過走行のドイツ車は結構キツいです。友人が乗っているE46も10万キロを越えていてダンパー未交換なので、ダンパーだけが原因ではないかもしれないですが、走らせればクルマがユルくバウンドしたり、足回りからギシギシと音がしたりで、なかなかのポンコツになってます。ビルシュタインといういかにも欧州車っぽいダンパーを特別グレードに用意するスバルでは、ダンパー交換キャンペーンなんてやってますね。スバルユーザーの間では定期的なダンパー交換は当たり前のようです。いよいよトヨタもダンパー交換ビジネスに参入するのか?

  日本車は耐久性を重視しているから10万キロ余裕。ドイツ車は5万キロでダメ。しかしダンパーもさらに進化して日本車仕様とドイツ車仕様の良いところ取りができそーなものですけどね。もちろんあらゆる機能性もコスト次第なんでしょうね。4輪に合計4本付けられるダンパーのハイパフォーマンスタイプは4本で10万円とかそれ以上しますが、市販車に組み込まれるものは1本数百円レベルまで削られるのだとか。これに関しては日本メーカーのショーワやKYBも、ザックスも状況はほぼ同じみたいです。

  ハイパフォーマンスタイプだけを作るダンパーメーカーならわかりますけど、量販メーカーにせっせと売り込みをかけるレベルのサプライヤーである「ザックス」を堂々と「機能性」で「世界ナンバー1」だと断言する国沢氏の記事にはいささか呆れますね。とてもプロのライターとは思えない危うさ・・・いやいやこの人は別のプロでしたね。いやー見事な仕事ぶりです!!!

  なんでこんな人がカーメディアでデカい顔してんだろう? 彼に限らず同じ様な仕事ぶりのライターはたくさんいます。いやむしろ国沢さんとは明らかに違う!!と断じられるようなライターなんてまず生きていけない業界なのかもしれません。カーメディアが供給する情報を受容するのはオッサンばっかり。しかも熱心に情報収集するのは輸入車が好きでたまらない「信者」ばっかり。2016年の段階でのカーメディアの主な仕事は、欧州車が日本車よりもハッキリと優位を示すポイントを探してきて大々的に提示することになってるんですね・・・。

  三菱のライセンスエンジン(直噴ターボ)が欧州で猛威を奮ってからは、フェラーリ以外のブランドは一切エンジンの話はタブー。さらに欧州のほとんどのメーカーが横置きエンジン車にはアイシンAWのステップATを使い始めたのでミッションに関するネタもタブー。もはや欧州車の優位を語る唯一のポイントになってしまったのがショックアブソーバーなんですねー。GT-RやWRX・STIがビルシュタインを採用してトヨタがザックスを採用し始めたという事実だけで勝手に格付けされちゃってるだけですが・・・。

  日産やマツダが使う国産ショックアブソーバーが、BMWやメルセデスに負けているとは全く思わないのですけどねー。それにしても真面目にダンパーを作って世界中の自動車メーカーに供給して、世界の自動車生産を支えているショーワやKYBにしたら、この方には怒り心頭でしょうね。「テキトーなことほざいてんじゃねーぞド素人が!!!」くらいに思ってるんじゃないですか?本当にお気の毒としか・・・。

↓これみたいな、開発者が赤裸裸に本質を語る本がもっと増えればカーメディアは崩壊するのになー。

  

  

  

2016年11月1日火曜日

ニューモデルマガジンX と スズキ にトラブル勃発?

  11月号のニューモデルマガジンXでは、珍しくスズキ・バレーノが絶賛されてました!!!なになに?操縦安定性がすばらしい!?ですか・・・スズキのグローバルモデルなんだからさ、それなりのクオリティにはあるとは思うんですよ。今ではすっかりVWポロやMINIといった定番の輸入車を買う必要を感じないくらいに、日本のコンパクトカーは全方位に高いレベルにありますけど、「走り」という意味でその中核を担っているのはマツダではなくスズキだと感じています。

  Bセグにおいては、マツダや日産のクオリティによる優位性も「?」な感じですし、ホンダは操縦安定性やユニットの性能こそ光るものの、品質・質感という点では大いに疑問が残ります。国内でも一定の販売数は維持しているも、ややトラブルが続いている印象で日本車の誇るクオリティという大前提すら「??」な状況です。トヨタはアクアこそ大ヒットしましたが、HVでこのクラスを強行突破する荒技も、「走り」の質感はまだまだアピールできる水準には無いです。

  世界トップレベルにある日本のコンパクトカー軍団の先頭をいくスズキ。その最新鋭のグローバル向けコンパクトカーが、もしダメだったら!?「動的クオリティがあまりにも低過ぎて日本で販売するクルマではない」というプジ◯ー208やV◯ポ◯と同水準のクルマだとしたら、これは結構な事件だと思うのですが、実はこのバレーノは2ヶ月前のニューモデルマガジンXのとあるコーナーで著名な評論家3人からボロクソにダメだしされてました・・・。あれあれたった2ヶ月で同じ雑誌から真逆の評価がされているぞ!?これはどうしたことか。

  あくまで憶測で話しますが、9月号で斉藤・高平・西川のオッサン3人が大暴走。これがあまりにも「執拗」でどう読んでも救いのまったく無いような、単なる悪態レベルの酷い記事なわけです。もし私がスズキの当事者だったら、この3人に対して公開質問状を送りつけますね。まあそんなレベルです。BMW好きが「クラウンは酷い」とか、VW好きが「カローラなんて論外」とか言っているような素人さんの記事です。というか素人さんの目線に合わせて面白オカシく書いてますね。ちょうどスズキが燃費不正疑惑で、恐縮しているタイミングだからって完全に調子にノリましたね・・・。

  バッシング記事にスズキの幹部が大激怒したんじゃないでしょうか。ニューモデルマガジンXに対して、広告を完全に引き上げると絶縁宣言(?)。編集部はあわてて謝罪。次号で絶賛記事を出すから許してください!と頭を下げた・・・。そんなシナリオが見え隠れする変化っぷりです。ちなみに9月号では他のコーナーでもスズキの販売店の実情をレポートしています。これだけクルマ離れが進んでいるのだから、販売の現場ではいくらでも都合の悪いことは起きていて当たり前なんですけども、この雑誌の社会面は会社勤めなどしたことが無い、社会性の乏しいフリーライターが意味不明な社会正義を振りかざしていて毎回のように失笑させられます。スズキ・ホンダ・マツダ・日産といった国内市場で伸び悩みを見せているメーカーは、単純に構造不況の「無理ゲー」状態なんですけども、メーカーとしての姿勢に「不可解な点」があるとかほざいています。アホか・・・。

  9月号でバレーノをボロクソに書いた3人のコーナーは、10月号では今度はスズキのライバルのダイハツ・ブーンにも切り込みます。「いまの時代にありあえない出来のクルマ買ってはいけないし造ってもいけない」・・・もう完全に調子にのってますね。「動力性能はありえないほどの低レベル」って、エンジン小さいんだから当たり前だろ。ドイツに行けば、全然走らない0.9L自然吸気のゴルフとか普通に走っていますけど。9月号の内容をそのままクルマをバレーノからブーンに変えただけ?くらいの罵詈雑言の数々(西川さんってこんな低俗なキャラだったんですね)。

  松下さんが辞めて、日本車を扱き下ろすことに命をかけている斉藤さんが加入してからしばらくは異変はなかったですけども、9月号・10月号といよいよ本領発揮してきました。全世界が熱狂するマツダ・NDロードスターすらも「落第」にした斉藤慎輔氏ですから、女性や老人が気軽に買い物に出向くコンパクトカーに、ホットハッチ的な動力性能を望んでいます。いい加減にしろよ・・・。

  さて11月号の評価座談会では、スズキ・バレーノに日本車としてはここ数年例を見ない星4つが付けられています(12月号の大改造を経たトヨタ86/スバルBRZは星3つ)。添えられた言葉は「いまオススメの日本車」「和製Bセグのベスト」だってさ。日本生産車じゃないのに・・・。デミオと比べても自然なフィールでバレーノが勝ち!!だってさ。どんだけ調子いいんだこの人達は。

  11月号の発売は10月26日。もう1ヶ月も前のことなんですが、今回は12月号を待ってからブログに書いてやろうと思いました。果たしてスズキとどういった距離をとっているのか? 蓋を開けてみると、トヨタとの技術提携に踏み切った!という記事以外にスズキに言及するところはなかったです・・・。まもなく新型スイフトのスクープも始まるでしょうが、ニューモデルマガジンZが「腫れ物に触る」ようにツマラナイ記事書く姿がうっすらと想像できますね。

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スズキ・バレーノはオッサンライターの格好の餌食!?
辛口・斉藤慎輔さんがマツダ・NDロードスターをまさかのカス扱い・・・これはかなりゲスいぞ!!!

2016年9月15日木曜日

ルボラン10月号・恒例のドイツ車特集に大きな異変が・・・。

  毎年10月号は「ドイツ車の◯と×」というタイトルを掲げるルボランの名物企画ですが、何やら今年は様子がオカシイです。例年は「ドイツ車の◯と△」くらいのお手盛り企画な感があったんですけども、今年はタイトルに偽りなしの「ドイツ車の△と×」になってました!!! というか、これを読んで誰がドイツ車を欲しくなるのかー?ってくらいにビックリな内容になっています(やめとこう!ってなるよ)。長年のルボラン読者からしてみれば、いきなりの『暴挙』によってあっさりと掌返しをされた!?みたいな大混乱かもしれないですね。

  ルボランといえば、モーターマガジンとならんで長い歴史を誇る名門雑誌。どちらも自由きままな自動車趣味な人間がよってたかって妄想を広げる「同人誌」的な立ち位置で50年以上歩んできました。失礼ですが日本経済全体にとっては、ルボランもMMもあってもなくてもいい雑誌です。自動車産業からみれば、ルボランの記事なんて採るに足らない失笑ものの連発ですから、当然にクルマ作りに与える影響力なんてのはほぼゼロ(おそらく)。でもそれでいいと思うんですよ。なんだか的外れなコトばっかり書いてあっても、その雑誌を毎月読むことで、ドイツ、イギリス、イタリアの自動車産業に想いを巡らす時間が、忙しい日常の中に供給される。それだけで十分に多くの人が「憩える雑誌」になっていると思うのです。

  確かにお世辞にも島下泰久氏や河口まなぶ氏の文章でお腹一杯になるなんてことはないですし、厳しいですがもはや『評論』という次元のものでもないです(島下氏の『上から目線な物言い』と、河口氏のごくたまに出る『正論』は悪くないが!)。業界への影響力はほぼゼロなんですけども、それでも広告主様に逆らうような記事は絶対に書けません・・・その結果当たり前ですが、牙を抜かれた言論では雑誌が面白くなるはずもなく、存在意義が問われるジレンマに悩まされ続けています(いるはずです)。内容がどうあれ最新モデルを紹介して当たり障りの無いどーでもいいことを綴っておけば「憩い」くらいにはなるけど、それ以上でもそれ以下でもないポジションに落ち着いている・・・そこが残された存在意義なんじゃないかと・・・。(だからブログで目一杯いじってあげよう!)

  余談ですが、広告主から独立したカーメディアを目指した「クルマの神様」という雑誌が以前にありました。そのコンセプトを実現するために広告を一切貼らずに展開しましたが、主筆の福野礼一郎氏がこの期に及んでまさかの及び腰で、なんとも中途半端な内容に終始し、たった2号で打ち切られてしまいました。これからはネットでそういう試みが行われるとは思いますが、流通時における課金が出来ないウェブコンテンツでは、収益源はやはり広告頼みになってしまうという問題が横たわります(パチンコ、サラ金など他の業種から広告主を募る?)。有料メルマガを運営し続けて、単行本まで出している沢村慎太朗氏だけがこの『宿痾』を抜け出しつつあるようですが・・・。

  要するにルボランもMMも余計なコトしないで、ノホホンとドイツ車オーナーが気持ち良くなるような甘ったるいこと書いておけばいい!本気でそう思うんですけどね。いくら週刊文春が注目されているからといって、いきなり「まとも」な指摘を繰り出し始めるのはどうかと・・・。「ドイツ車オワコン論」は一部の過激な評論家によって2000年代中頃から密かに囁かれていましたけども、それらの言論を徹底的に封殺して、骨っぽい評論家を出禁にして、事なかれ主義・平和主義なライターに安定して仕事を与え続けたルボランさんが、なにをいまさらに方針転換しているんだろうかと・・・。

  ルボラン、モーターマガジン、カーグラフィックに加えて、自ら下劣路線を標榜してコンビニの成人誌コーナー近くに週刊SPA!と並んで置かれる、男性雑誌風情のベストカーやニューモデルマガジンXまでもが、異口同音でひたすらに「ドイツ車>>>日本車」を唱え続けてくれたおかげで、単なるドンガラなドイツ車をドヤ顔で乗りこなす、景気の担い手が東京のど真ん中でたくさん培養されていたのになー。やっぱり日本経済の為にもドイツ車もそこそこ売れた方がいいですから・・・。ドイツ車があるからそれを尺度に日本車も性能が上がっていいクルマがいい値段で売れるようになる。

  それに白金とかの住人がメルセデスやBMWをやめて、アストンマーティンやベントレーに乗り出しだら・・・もう可愛げもなくなりますね。この街にはマフィアしか住んでないのか?って。別にドイツ車だからダメ、英国車だからいいという単純な話でもないですけどね。「英国車乗っている」っていう変なステータスを公言するヤツに聞くとほぼ100%MINIだったりするわけで・・・。それはそれで英国車オワコン論の始まりではあります。

  やっぱり日本のクルマユーザーはメルセデスやBMWにうっすら憧れを持っているくらいが丁度いいのかもしれません。Aクラスや3erをブログで散々にディスっておいてこんなこと言うのも筋が通ってないかもしれないですが、2016年のルボランの大きな転機を目の当たりにして、なんか「えらいことになったなー」と状況の変化に戸惑っている次第です。いつから日本のメディアはドイツ車を上から目線で見下すようになったのか・・・。2025年に自動運転の最終形態がラウンチされて、ドライブフィールなどクルマの購入に全く関係なくなる日が近づいています。果たしてその時(2025年)にルボラン、MM、CGの3冊は紙媒体で生き残っているのか? このルボラン10月号はいよいよカーメディアの生き残る道を狭める結果になるのではないかと・・・。

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2016年8月22日月曜日

沢村慎太朗氏の新刊「午前零時の自動車評論11」

  3ヶ月に1度くらいのペースで刊行されているこのシリーズも11冊目になりました。「クルマを本質的に語ることができなくなったカーメディア」「クルマの本質に興味を持たなくなったユーザー」が多くなって、「出版不況」「活字離れ」が叫ばれている中で、クルマの写真をただの1枚も挿入することなく、ただただ文章だけでクルマを語り尽くすスタイルで本シリーズが刊行され続けること自体がとても素晴らしいことに感じます。

  今回はシリーズ最高といっていいくらいのラインナップで沢村節炸裂の「珠玉の10本」が収録されてます。最近の沢村さんの本の全般に言えることですが、とりあえずBMWの信者は読まない方がいい(笑)。つーかBMWの信者ってのは、BMWが好きな若い女性からの好感度が上がる(と錯覚できる)以外にこのブランドに本当にメリットを感じているのだろうか? なんて余計なコトを考えてしまうほどに、F30系3erなどにクルマとして「卓越」した要素を全く感じなくなりました。そんな「疑心暗鬼」な我々に示唆を与えてくれるかのように、沢村さんが「アルピナが分らせてくれたこと」で過激なまでにボコボコにしております(鵜呑みにすべきでもないですけど)。

  ちょっと衝撃的だったのが、最近のBMWは日本仕様だけが悪いんじゃない、ドイツで販売されているBMWからしてすでにかなりダメなんだ!!と高らかと宣言したことです。もしかしたら?という気もしましたが、やはり実際に断言されると、改めて「えーマジっすか!?」と絶句してしまいます。まあBMWが、クラウンのような静粛性とスカイラインのようなハイテクかつ手練な乗り味を前面に出してきても不気味ですけど・・・。

  BMWだけでなく、返す刀でVWパサートもボッコボコです。大きくなり過ぎてさすがに日本じゃ完全に無視されるようになった新型パサートですから、何もいまさら挙げ足取りをしなくてもいいじゃん。まるで「死体にムチ打つ」かのような猟奇的テクストになってます。アテンザ、ティアナといった日本勢と比べるまでもなく、小型車みたいにエンジン音がうるせーって、日本車が静か過ぎるだけだと思うけどねー。けどウルサイくせに走らないデカいだけのセダンなんて興味ないなー。

  三菱並みのクソメーカーだということが一気に判明したVW。まともにクルマが作れなくなったBMWとメルセデス。一体いつからドイツ自動車産業はここまで崩壊してしまったのか?そんなガラにも無い高尚なことを考えさせられる1冊です。素人考えでは、ミニを買収して本体のBMWにもその企画を持ち込んでしまったこと。フォードの技術をパクリ、スズキにM&Aを仕掛けるなどして、借り物のパッケージを『偽装』でド派手に包み込んだVW。さらに三菱車を使ってスマートブランドを作り、そのFF車技術をメルセデス本体の販売拡大にも活用してしまったこと。

  総じて言えば、クルマ自体は日本のコンパクトカー程度にはマトモですけども、ドイツ車にそういうものを求めているわけじゃない。ドイツブランドが必ずしも悪いわけじゃない!ということは分っているんですが、イメージをあっさり裏切られた代償はデカいと思いますよ。いつまでも日本のクルマ音痴が盲目的にブランド名だけで買い続けると思ったら大間違いですけどね・・・。しかし最近では日本車なみに安くなってんだよなードイツ車は。

  最後にドイツブランドの名誉のためにも付け加えておくと、やや最近の沢村作品にはドイツメーカーに対する理解が不足していると見受けられる部分もあります。たとえばシングルターボのアルピナD5は欧州では発売されてないみたいですし・・・。そして何より沢村さんの舌鋒が目指しているのはドイツブランドそのものではなくて、それらのクルマを盲信する清水和夫氏とか、岡崎宏司氏とか、両角岳彦氏といった生粋のクルマ音痴ライターに対して向けられているんですよね。しばしば彼らをまとめて「日本のメディアの悪い癖」などと糾弾します(どーしようもない大人だな)。つまりドイツ車がどうこうではなくて、メディア人同士の内ゲバなんですね・・・。


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2016年8月2日火曜日

スズキ・バレーノはオッサンライターの格好の餌食!?

  オッサンライターの大好物といったら、操縦安定性などの基準がやや甘い日本メーカーのクルマです。最近ではどの日本メーカーもメルセデスやBMWよりもマトモに作るようになったので、みんなイライラが募っていたんでしょうね・・・。腹を空かせたライオンの群れに生肉が放り込まれたように、ものの見事にフルボッコにされています。西川淳さん、高平高輝さん、斉藤慎輔さん・・・いずれ劣らぬ『良識派』のオッサンライターなんですけども、やはり三人揃っての共同執筆となると、責任感も一気に軽くなるようで、心の奥底に秘めていた、日本メーカーへの軽い侮蔑な感情が暴走しています。

  集団心理ってのはちょっと怖いですね〜・・・。仕事に真面目で輸入車が好きなサラリーマンが『2ちゃん』で匿名で大暴れしているみたいなノリですね。今頃は編集部にスズキのファンから恫喝的な抗議文書が殺到していて、3人ともに自分達が犯した愚行を後悔しているのではないでしょうか。それとも「読者が求めるから悪ノリしただけ〜」と開き直っているのかも。ちなみにニューモデルマガジンX9月号に掲載されています。

  どれだけライターがケチョンケチョンに言ったところで、スズキのグローバルモデルですから、衝突安全基準ではきっちりとVWポロやプジョー208を上回ってくると思うんですけどね。徹底的に安い鋼板を使って3000ユーロの原価で作ったVWup!よりも最高水準の高張力鋼板を使ったワゴンRの方が、海外でも評価は高いですし、スズキの名車キザシは、アウディA4やメルセデスCクラスを北米NCAPで完膚なきまでに圧倒しました。ドイツ車は「poor」評価が続出する中で、高いレベルを示したアコード、スカイライン、ボルボS60の3台をさらに越えた世界の頂点を極めています。まあ事故って死にたくなければスズキを買え!ってことです。もしくはJNCAP、ユーロNCAP、北米NCAP全てで完璧な結果を出した!マツダにしておこう!

  若者にとってはクルマなんてカーシェアで十分!ってな時代です。このバレーノだって、カーシェア、レンタカー、商用利用の為のスズキの格安供給車両になるんだと思いますよ。そんなクルマを『良識派』の3賢人がフルボッコには呆れちゃいます。いくら編集部の差し金だったからって、仕事を選ぶべきじゃないですか? トヨタ・パッソには噛み付かないけど、弱り気味のスズキには噛み付くという『卑怯さ』がプンプンしてますよ!もしかしたら某ドイツのグループが密かに日本のライターを動員してスズキのネガティブキャンペーンを張っているという『噂』がありますけども、これがまさにそのステマなんでしょうか?

  まあこの3人が口を揃えて言うのですから、欧州車やフィット、デミオ、スイフトなんかと比べて幾らか不完全なクルマなんだと思います。過去にも日産マーチ、三菱ミラージュが同じような批判をされてましたね。そういえば?その頃ってひそかにクルマの販売全体が活気付いたような気がします。2010年現行マーチ発売。翌年にトヨタからHVのヒット車が次々登場カムリHV、アクアなど。2012年ミラージュ発売。この年からマツダの新戦略が始まり、スバルのアイサイトも絶好調、日産スカイライン、ホンダヴェゼルなどヒット車続々・・・。なんだか解り易い廉価車が登場すると、ちょっと高価なモデルが売れ始める!?

  スズキは日本市場の活性化のために、自己犠牲の精神でバレーノの導入を決めた!?だとするならば、そのスズキの意図を組んだ『良識派』の御三方が、誰にでもわかりやすい表現でバレーノを叩く(弄る)・・・もしかしたらここまでが阿吽の呼吸によるチームプレーなのかも。こうなったらダイハツも東南アジアや中国で売っている訳分かんないモデルを日本に持ってきて叩かれてみたら!?再び日本車が売れるようになるんじゃないのかな。実際に2007年のリーマンを越えて、2011~12年頃から主要メーカーの業績回復だけではなく、クルマ離れが叫ばれているはずの国内の自動車保有台数そのものが伸びているんですよね・・・。

  ということでバレーノがボコボコにされた代わりに2016年から増税までは再びホットな期間がやってくるのかなー。とりあえず2016〜2017年の今後の新型車は相当に熱いらしいですね。インプレッサ、シビック、プリウスPHV(Sモード!)、ロードスターRF、スープラ、レクサスLC、スカイラインクーペ・・・とまあ錚々たる顔ぶれですね。これに加えてS2000復活!?RX-9が登場でロータリー復活!?スズキにも次期スイフトを期待したいです!!!


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2016年7月31日日曜日

日本メーカーはなぜターボ技術で遅れているの?

  「なぜ日本はターボ技術で欧州に遅れをとったのか?」 おいおい、まだこんなこと言って小銭を稼いでいるライターがいるのかよ〜。もはやネタだろ。掲載したネットメディアのオートックワンも記事の内容を点検しましょうよ(このメーディアは記事に「これはオートックワンの見解ではありません」とか平気で書いてやがる・笑)。

  現状のラインナップの日本車にガソリンターボが少ないと感じるのは錯覚じゃないですか? そもそも欧州ではガソリンターボよりも急速にディーゼルターボが拡大してますし、ゴルフもポロもドイツのベースモデルは自然吸気ですし。そして日本メーカーがやらない理由は、「とりあえず必要なかったから」じゃないんですかね? ディーゼルならばハイブリッド並みの燃費が得られますけども、ガソリンターボでは日本の道路状況を考えるとCVTが効果的に使えないのは致命的です(スバル苦闘中)。

  それでもトヨタ、日産、ホンダ、マツダ、スバルそれぞれに、『野暮』な理由でいくらかガソリンターボの必要が生じたようで、今では競争力のあるガソリンターボを作ってますけどね。日本市場見る限りだと圧倒的にガソリンターボな欧州ブランドに対して、日本車はハイブリッドばかりな印象ですけども、旧来の三菱ライセンスの直噴ターボを使っている欧州メーカーにとっては、トヨタが新たに投入したレクサス用のターボが喉から手が出るほど欲しいはず。マツダのものはまだわからないですけども、日本メーカーのターボの方が後から開発した分だけ際立っていたりします。なんで日本メーカーが導入を決めたかというと、それは某国でターボが人気だから。クラウンもスカイラインも某国で売り出すタイミングでターボを搭載しています。

  あとはHVに比べてターボの方が現地生産が容易といった事情もあります。インド製でも南アフリカ製でも比較的容易に生産が可能です。三菱が直噴ターボのライセンスを世界中のメーカーにバラまいてますから、新興国メーカーでも簡単に手に入る技術がターボです。それに対して現在進行形で進化しているハイブリッドは海外生産すると技術が盗まれることが懸念されます。実際にターボが主体に使われているメルセデスEクラスの組立工場は、マレーシア、タイ、インドネシア、インド、トルコ、エジプト、メキシコなどに意外なほど広範な新興国で行われていたりします。HVが基本になっているレクサスではなかなかこういう展開はできません。

  HVが当たり前過ぎてなかなか『ありがたみ」が感じられない日本ですけども、世界はトヨタとホンダの技術の特許が切れるのをずーっと待ってました。数年前までカーメディアは「HVは欧州には合わない」とか言ってましたが、当面は現地生産を行わないHVを欧州で売っても利幅は少なく、当然にトヨタが欧州で目立ったプロモーションすることもありませんでした。しかしカーメディアはその状況を一斉に「ハイブリッドは欧州で不人気」だとレッテルを貼ってました。この後にどういう展開が待っているか全く考えてないですねー、まさか欧州メーカーが争ってハイブリッドを導入することになるとは・・・。それはともかくトヨタとしてはタイムリミットがある中で他社が追従できないレベルまでよく進化させたと思います。

  初代プリウス発売から20年が経過し、主だった権利関係がフリーになったようで、欧州車でもびっくりするくらいに低価格のHVが登場してきました。欧州のメルセデスではHVのシェアが急拡大してSクラスに至ってはHVが全体の70%を越えているのだとか(いままでのSクラスのユニットの長所って何だったのかい!?)。これからの欧州車は高級モデルであればあるほどHVが主体になって行くはずです。日本のオッサンライター達はPHVなら欧州メーカーが日本勢を凌駕しているとか書いてますけど(Mマガジンの木村好宏さん)、イギリスでナンバー1シェアのPHVが何だかわかってんのか? さすがにトヨタと三菱以外のPHVはまだまだ技術的な裏付けといえる実績が無いから様子見しろ!とは書けないでしょうけど。

  もうオッサンライターは何も発言しない方がいいんじゃないですか!?(つまり廃業しろ!)。海外ブランドなんて短期的な利益を追ったところばかり。トヨタのように20年かかって技術の蓄積を図って、もっとも実用製が高いユニットを作るなんて心がけのメーカーなんてどこにも無いじゃん。欧州メーカーと日本メーカーを質的に比べることがそもそもの大間違いじゃないですか? 輸入車好きが自己満足したい気持ちはわからんでもないですけど、それを支えているのが日本メーカーの基礎技術なんですけどね。BMW好きなヤツとトヨタが好きなヤツは「質的」に大きく違うんです。だからBMW好きがBMWの尺度で日本車を罵倒しているのを見ると、どーしてもアホに見える。それが度を過ぎると、こんなダサいヤツが現れます。
 清水和夫がBMWのステマをやっているという疑惑の動画(BMW320d&アテンザXD)


  清水和夫はもうダメだな。そもそもマツダのディーゼルは先代のMZR-CDの時から噴け上がりではメルセデスやBMWが全く歯が立たないくらいに優れたエンジンでした。BMWの2000年代後半の主力ディーゼルであるND47D20は3000rpmで終了、メルセデスに至っては1700rpmで終了だったとか。BMWの現行ディーゼルであるB47はマツダのディーゼルを追いかけて確かに頑張って4000rpmまでピークを上げましたけれども、さらに進化したスカイアクティブDはその遥か上の4500rpmに達しています。沢村慎太朗さんも大谷達也さんも書いてますし、それから自分自身が体感する限りでも、噴け上がりに関してはスカイアクティブDのフィールが完全勝利。それなのに清水和夫は2013年のDST(動画)で320dを絶賛して「5400rpmまでしっかり回りますね!」とか吠えてます。もちろん4000rpmより上は燃料をムダに吹いてるだけなんですけどね(壊れちゃうよ!)。なんかBMWに言わされてる感がハンパね〜・・・こういう情けない日本のオッサンは見たくない。

 清水和夫がBMWのステマをやっているという疑惑の動画(BMW320d&アテンザXD)

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2016年7月5日火曜日

評論家によるマツダ・イジメが大ブーム!!何が起こったのか!?

  ちょっとに自身の連載で「新型プリウスはアクセラを軽く越えた!」とマツダファンを挑発した某大物ライターが2016年6月15日発売の同じ雑誌の連載で、今度は「DS3とデミオでは天国と地獄くらいの差があるwww・・・」などとさらっと書いております。これは一体!? DS3のレビューを書くだけなのに、なんでわざわざデミオを引き合いに出したのでしょうか? 確かに同じ連載で結構前に登場したデミオの回から「このクルマはイマイチだ」という不機嫌な雰囲気をガンガンに出しておられましたから、今回も全くブレてないのは確かなんですけども。

  レビューの文章の構成そのものの流れを完全にブッタ切ってまで冒頭にマツダへの「当てつけ」のを持って来るのにはビックリ!! マツダはこのライターに対して何かをやらかしたのか!? それとも別の意図が!?カーメディア業界の闇は深いです。実のところをいうと、ここ数年は特定のクルマを極端にボロクソに貶すレビューってのは減っているように感じてました。国産車を差別的に扱って、徹底的にバカにする手法が多いベストカーは全く読まなくなったので、ただ単にそう感じるだけなのかもしれないですけども。

  その一方で休刊・廃刊がしばしばあります。出版不況!新型車激減!クルマユーザーも激減!ですから、もう誰しも上手くいくとは思ってないです。けれども下らないTV見ているより渡辺敏史さんや西川淳さんのレビュー読んでいるほうがずっと暇つぶしにはいい!!! なんだかんだで月に1〜2万円はクルマ雑誌買ってますから、それが無くなると淋しいですね。カーメディアの魅力の1つとして、「もっと日本メーカーがボコボコにされる文章が読みたいんだ!!!」そんな猟奇的な読者を満足させる!?といった要素があります。ごくごくノーマルな人間でも一度読めば、渦巻く本能にすぐに火が付くかも。結構中毒性あります。俗世間のパンピーが大好物な「過激レビュー」こそがカーメディアの本懐だ!メーカーに遠慮せずにどんどん盛り上げろ!!!ってことなんですかね。ゆえにとりあえず好調なマツダを火だるまにしているのでしょうか?(いやいやマツダがダメなだけだろ・・・)

  さて前述の大物ライターですが、この6月15日号ではマツダだけでなくスバルにも喰ってかかります。もう好調なブランドを片っ端から潰す気マンマンですね。デミオユーザーのみなさん!安心してください!デミオに対しては全体の印象としてダメ!!といういくらか疑問符が付くボコり方でしたが、フォレスターへのそれは全く鬼畜な「問答無用の完全否定モード」でして「市販車としてあり得ないレベル!」とかなり強烈です。こんなクソをエラそうに仕立てるメーカーが、クルマの良し悪しなんか語ってんじゃねーぞ!!!何がレヴォーグSTIだよ!!!スバルとスバリストなんて、アホ同士が傷を舐め合っている単なる集団勘違い野郎に過ぎない!!!とでも言いたいようです。

  マツダのユーザーとしても、前々からこのライターは一回ボコっておいた方がいいんじゃないか?と思っていたんですけどね。デミオでワインディングを走ったら、もうゲロゲロもいいとこだよ〜、決して「走りが好きな人」が選ぶようなクルマじゃないよ〜!!!いい年齢したジジイライターが100万円台の国産車に下品に噛み付いてんじゃねーよ!!!カーメディアのえげつない一言でどんどんクルマが売れなくなってんだよ!!!・・・と成毛眞さんが「これが『買い』だ」という本で指摘してましたよ。この人はクルマの専門家というワケではなく、元マイクロソフト日本法人の社長を務めた人ですけども。「一般人」がとてもいいこと言ってるかも。

  さてまるで昔を思い出したかのように、メーカーに牙を向きはじめたこの連載のレビューですが、マツダやスバルだけでは飽き足らずに、いよいよレビューの主役となっている「DS」(旧シトロエンDS)の新型モデルにまで及びます。このライターは国産車であっても輸入車であっても、一旦スイッチが入ったら悶絶するような貶し文句がドンドン出てきます(VWやBMWの時とは別人!?)。最初に登場したデミオへの言及など、もはや全く批判と呼べるものでは無いのかも!?そう思ってしまうくらいにビックリなエスカレート具合です。その烈火のような批判の矛先になったのがDS4に追加された新型モデルの「クロスバック」です。

  試乗しはじめてすぐにフォレスター並みに酷過ぎる下からの突き上げと、建て付けの悪すぎるボデーに疑問が沸き始め、すぐに一度停めてフォレスター的な欠陥がどこに起因するのか検分したとのこと(故障か!?って不安になるときありますよね・笑)。結局わからず終いだったようですが、これ以上乗っていても「時間の無駄」とまで扱き下ろします。フォレスターの悪いところが全て乗り移ったような駄作!!!だって・・・。このレビューをもしクルマの契約者が読んだら大ショックでトラウマになるレベルかも(ゆえに大物ライターなのですが)。350万円払ってこの言われようではショックがあまりにも大きくて可哀相過ぎでは!? DSやスバルのSUVが気に入ったんだから別にいいじゃん。たぶんSUVのワイルドな乗り味っていう方向で開発者がやや力んだだけで、もしかしたら理想が高過ぎる仕上げだったんじゃないですかね。スバルもDSも・・・。

  この連載ですが4月15日号がVWのトゥーランとポロGTIでした。もちろんどちらも高評価・・・まあこの2台ならば、完全にレビュアー次第ですかね。要は好きか?嫌いか?だけの話。「好き」ならば適当な美点を書き連ねればOK、「嫌い」ならば「退屈・・・」って書いてしまえばそれまでです。前回のプリウスのレビューでは、「どのように」総合力が上がったのかをシビアに言及したのちに、ゴルフや1erといったCセグの最高水準にまで達した!!!(アクセラはまだまだ下だよー)とまで言い切りました。

  VWイイデスネ!トヨタもGOOD JOB!結局は世界で1000万台を売るだけの知見が正しい方向へ進めば、弱小のマツダ、スバル、DSといったブランドは木っ端みじんだ・・・。まーそんなことはよくわかってるけどさ・・・、三洋、三菱、JVCケンウッドとは違うトライオードの良さを語る!!!のがこのライターの真骨頂だと思ってましたよ。「やっぱり大手がいい!」・・・っていうウチのお袋でも言いそうな結論にはガッカリですわ。そんなにマツダ、スバル、DSが見るベきもののないくらいにダメだんですかね?


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2016年6月28日火曜日

吉田拓生氏 「スバル・マツダ好きはただのバカ!」とまで言い切ったゾー!おー素晴らしい!!

  「誰だコイツ!?」という人も多いと思いますが、「カー・マガジン」というエンスー系のヒストリックカー雑誌で連載を持つライターさんです。フリーマガジンの「AHEAD」でもたまに見かけます。「ヒス・カーのライターがスバルやマツダといった最先端の実用車メーカーに物申すとは何事だ!!!」という気持ちも無くはないですが、なかなか「デカく」出ましたね・・・可哀相なことにどうやら復活を期する「モーターファン」が送り込んだ「捨て駒」のようですね。

  4月から隔月で復刊した「モーターファン」ですが、内容は三栄書房が誇る「〜のすべて」「イラストレーティッド」「カースタイリング」さらに過去のコンテンツの復刻を使い回すなど、徹底的に省エネな編集を行っています(買う価値ない!)。この雑誌以外にも最近の自動車雑誌では、不思議なことに絶対に売れるはずがない「ゴルフGTE」が毎回のようにゴリ押しされてますけども、どうやらカーメディアにはVWグループからの宣伝広告費がかなり注入されていて「プチ・バブル」なことが伺えます。

  6月26日発売のモーターファン復活第2号では、249万円に値下げされたゴルフのタイアップレビューコーナーがオシャレな誌面で用意されています。担当する2人のライターもなんだか新鮮です・・・「誰?」。モーターファンにお金が無くて有名ライターを使えなかったのか?いやいやタイアップですから資金だけは潤沢なはず。どうやら例の「VW疑獄事件」に連座するのが怖くて有名どころからは断られた?さすがにそれは深読みか。まともに考えて「清水和夫&渡辺敏史」がゴルフを今更に語ったところで白々しさしかないですからね。それにしてもとんでもない「ヤツ」を仕立てましたね。

  マツダやスバルのファンに対して「この人たちは世界的な基準を知らずに、ただ闇雲にスバルやマツダを愛しているだけなんだな」なんて言っちゃってますよー。おー「神」をも恐れぬ所業!!ディスられたマツダ・スバル派からしてみれば「ヒス・カー乗り回してとんでもなく汚い排ガスを巻き散らかす原始人の分際で『世界的な基準』を語るな!!!」ですね。

  でもまあ吉田さんの気持ちもよーくわかりますよ!!マツダやスバルが好きなヤツって結局はクソ貧乏野郎ばかりで、感覚が何もかもセコいですからね!!輸入車を買うカネが無いから、ことらさマツダやスバルの優越性を声高に叫んでいたりするだけです。その優越性も単にメーカーの宣伝文句の受け売りばかりだったりするから・・・「バカ」と言いたくなりますよね。いやー!!よくぞ言ってくれました!!

  確かに吉田さんの言う通りです。マツダファンは「魂動」になってからさらに夢中になっているようですけども、欧州で大勝利を収めた「初代アテンザ」の気高い設計思想から見れば、現行アテンザなんて「ゴミ」です。初代や先代から見れば、ハンドリングもブレーキも静粛性もスタイリングもダメ・・・コストダウンが酷い。単なる「プアマンズ・Eクラス」とか言われちゃいそうなクルマのどこがいいの?(まったくわかりません)

  スバルなんてホントに論外ですよ!シャシーもカス、ハンドリングはメチャクチャ、軽自動車並みにガタガタする乗り味・・・やる気あんのか!!!これを「紳士のクルマ」とか言っている輩は完全に頭がオカシイ。マツダはまだ世界基準にちょっと手がかかっているけど、スバルなんてAWDが欲しい人向けのクルマ。運転してもぜんぜんつまらないです。ここ数年で一番ガッカリしたクルマはズバリ「WRX S4」。

  それでもスバルやマツダが好きっていう輩は、吉田さんのレビューを読んでみるといいですよ!!!「プラットフォームのポテンシャルは感性がなければ看破できない(=マツダやスバル好きには理解できないだろう)」とか言ってますよー。「感性」って何でしょう?言い換えれば「自分勝手な解釈」ってところじゃないの?・・・おいおい。

  スバルとかマツダとかさっさと止めて「クルマ好きを自認する向きは、一度はゴルフを所有するべきだ!」だってさー。吉田さんとは違って「感性」なんて全く持ち合わせてない「凡人」にはゴルフの良さなんて絶対にわかんないから全く意味ないじゃん。ゴルフの良さがわからないヤツは「クルマ好き」辞めろってことか? はーい!そうしま・・・うるせー!!そんなことテメーに言われる筋合いはない・・・。

  「いつの時代もゴルフが標準原器」とかステレオタイプに吹かしてんじゃねーぞ!!!現行ゴルフの源流といわれる5代目ゴルフは確かフォードのエンジニアをごっそり引き抜いて作ったんだっけなー? つまりマツダの「ゴミ」アクセラをそのままパクったわけです。ゴルフのルーツは・・・マツダが誇る名車「ファミリア」ってことになりますね。ゴルフのエンジニアリングが優れている点が多々あるのは認めますけども、プロならばちゃんとわかるように言及しろ!!!「感性」とかいう差別的なニュアンスで片付けるのだけは頂けないですね〜。モーターファンもちゃんと内容をチェックしろ!!!それとも「炎上商法」か?・・・ハイハイ釣られましたよ。

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2016年6月15日水曜日

「福野礼一郎・新車インプレ2016」・・・いやー何度読んでもよくわかりません!!!

  ファンがとっても多いことで知られる福野さんだからこそ可能な企画なんでしょうけども、1年間のいろいろな雑誌の仕事を1冊にまとめて出してくれるのはとても嬉しいです(西川淳さんや渡辺敏史さんもあっていいのでは?)。ルボラン(学研)とモーターファンイラストレーティッド(三栄)の連載が中心になってますが、この両雑誌はどちらも重量が結構あってバックナンバーの休眠率がどうしても高くなるのが残念ですが、それらをガサガサと検索する労力が不要で、しかも目次まで付いてますから見たいものがすぐに!!!これはとても便利です。

  さてライター・福野礼一郎の魅力って何ですかね? 世間では「理論派」といわれてますが、その割には、新型車の設計に対して強烈な「示唆」を加えるでもなく、「こういうのもアリだよね」「クルマ文化の多様化こそが正義だ!」といった傍観的なスタンスが特徴的です(最近のレビューでは)。しばしば自動車評論というのは「強烈な示唆」を含んでいた方が読み手にとっては内容が掴みやすくて読後感に優れていたりするんですけどね。沢村慎太朗氏や森慶太氏のような「示唆派」を越えた「教唆派」に慣れると、福野さんの文章はなんか意味わかんな〜い!!!なんてことがしばしば・・・。

  二年前に発売された「2014年版」の福野さんは、かなりブットんでました。あまりにも直情的にモノを申されるので、幾つかの点をこのブログ上で批判したりもしました。ホンダやマツダに対する慇懃無礼な物言いだったり、レクサスとBMWの比較における「レクサスが歴史を変えた!!!けどもすぐにBMWが抜き返した!!!」とかいう茶番だったりは、思わずリアクションしてしまうほど面白かったですよ・・・。まあ収録されているクルマの「質」が2015や2016と比べても圧倒的に高かったのもありますけど。それから2年経ってあの頃のキレが無いのでは?という気がするんです(批判したからかなー!?ごめんなさい・・・)。

  毎月楽しみに読んでいながらも、少々疑問に思うのがルボランの「比較三原則」ですね。福野さんが登板しているにもかかわらず、内容はひたすらに客観的な描写に終始していて、試乗時のちょっとした面白エピソードなどもかなり控え目です。福野さんの例えツッコミ(外観はジャガー内装はゴルフ・・・M社のA)がとても好きなんですけども、ルボランでは冗談ぽいのはなかなか出ないです。さらに写真が多用されるレイアウトがわかりやすいか?というと、これもとっても疑問です。全長・全幅・全高・ホイールベースなんて新型モデルが出れば、どんなレビューにもズラズラと書いている汎用情報に過ぎないですし、前軸からステアリングまでの長さってなんか意味があるの〜???スポーツモデルでもないクルマの前後のトレッドってなんか意味あるの???たったそれだけを示すのにデカデカと真横と真正面の色気がない写真を毎回掲載しています(あの構図は萎える・・・)。

  さらに予定調和な感じが出ているのが、2車を比べたときの「福野式採点」です。最近の連載では基準車を「100」としたときに、評価対象車は「107.5」くらいになるケースが多いですね。「101」とかだとインパクトが弱いし、「80」とか「125」くらいだと当該メーカーからクレームが来るのかな・・・。なんだかニューモデルマガジンXの「ザ・ジャッジ」が去年辺りから輸入・国産問わずに「☆3つ」としか判定しなくなっている現状と微妙に符合します。最近のメーカーはどうやらウルサイようですね。つまんねークルマに「ツマラン!!!」と言って何が悪いんだー!!!

  やっぱり福野さんのスゴいところは、最近は息苦しささえ感じているクルマ好きな読者がへなへな〜と感じている、「(あんまり興味ないけど)最近のクルマはへぇーすごいなー」というニュートラルな感覚を上手く表現して共感させているところですね。「俺的には、このブランドは〇〇だな〜」みたいなユルさだけで、そのままジャーナリズムとして完結する希少なライターだと思います。特に福野、西川(淳)、渡辺(敏史)の3名は読者との距離感を上手く心得ていますね。「初心者や女性にはこれくらいのクルマがちょうどいいのでは?」なんて毒にも薬にもならない無駄な事は決して書きません(島下泰久さん、石井昌道さん、河口まなぶさんなどはこの点が少々うっとおしく感じることが・・・)。

  あとはやはり何といっても「知性」でしょうね・・・。やっぱりコレが無いライターさんはます何冊も単行本は出せないでしょう!!!読者(ファン)は福野さんの視点を通して、クルマだけではなく、世の中のいろいろな「事象」が追体験できます。なんの変哲もないトリムの仕上げから「無限の蘊蓄」が・・・。自動車ライターの価値を図るもっとも納得できる基準とは、読者にどれだけの貴重な体験を伝えられるか!?なんだと思います。失礼ですが多くのライターさんは「どこぞのサービスエリアの〇〇が旨かった!!!」くらいのレベルで終わってないですか? クルマの事に加えてサービスエリアのグルメまで伝えたんだからそれで十分!!!完了!!!くらいのテンションで仕事してる輩が多い・・・アホなブロガーと同レベル!?

  福野さんはBMWやメルセデスなど輸入ブランドのレビューの際には、やたらと饒舌になるようですね。最近では「ボルボXC90」のレビューが神憑ってました!!!そんな福野ワールドが楽しめる「クルマ『以外』の評論集」が今年になって三栄から発売されました。題して「福野礼一郎・人とものの讃歌」・・・福野さんが「カメラ」とか「オーブン」とか「香水」とかさまざまな工業製品を語っています。ハッキリ言ってこれ「新車インプレ2016」よりも断然に面白いっす!!!読んで追体験することで次々と「視界が開ける」快感・醍醐味が存分に味わえます。

  クルマ『以外』の事も器用に書いてしまう教養人ライターなんてほとんどいないだろーな!!!いやいや「ガチセレブ」で「ガチ教養人」の松任谷正隆という人もいますね。故人ですが小林彰太郎さんや徳大寺有恒さんの遺作を改めて読んでみると、やっぱりいろいろな体験が詰まってるんですね。大御所ライターはやっぱりスゴい!!!ってわけじゃないですけども、やはり自動車評論家に要求されている素養とは圧倒的な「格」と「教養」なんだな〜・・・と思った次第です。

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2016年6月7日火曜日

斉藤慎輔氏 と マツダ の焦げ臭い関係が続く・・・

  相変わらず吠えてます!!!マツダが嫌いで嫌いでたまらない斉藤さんが今月号(2016年7月号)の「ティーポ」でも再び噛み付いてます。「NDロードスターはゴミ(ティーポ6月号)」「マツダは宗教(ニューモデルマガジンX・7月号)」に続いて、今度はマツダの「Gベクタリング・コントロールの仕上がりがあまりにも雑過ぎて笑える!!!」だそうです。いや〜・・・それにしても煽ること煽ること・・・。

  つい半年前までこのライターの存在すら知らなかったのですが、過去の連載などを見返したところ「筋金入り」の輸入車好きであることがほぼわかってきました・・・。簡単に言うならば、街中で3erとか転がしてドヤ顔で、クルマについて発言させれば一言目には「日本車は〜だからダメだね・・・」とか言っちゃう、つまり私が一番嫌いなタイプの輸入車クソ信者を混ぜ合わせたような救いようの無い思考の物書きです。

  それにしてもですよ!縦書き20行×3段程度のミニミニレビューの中にマツダの対応の悪さを所狭しとぶち込んでくる異常なまでの執念には脱帽です。結局新技術の紹介のはずが、内容はほぼマツダへの中傷に終始してます(マジか・・・)。まもなくMCを迎えるアクセラに搭載されるシステムらしいが、マツダが主張するようなドライビング効果は全くわからなかった!!!マツダはユーザーをナメているところがあるから気をつけろ!!!だってさー。そんなことわざわざ言われなくてもわかってるよー(笑)。

  そしてもう一つブチキレているのが、マツダの用意した試乗方法だってさ。1回目でノーマル、2回目で新機能だったら2回目の方が上手く走れてしまうのは当たり前!!!だってさ・・・。おいおい試乗コースでレースごっこやってんのか!?別にタイムアタックをしろ!!っていう話ではなくて、どれだけ違いがあるかを感じられればいいわけでしょ。プロの評論家なんだからいちいちガキみたいなこと言って困らせるなよ・・・。

  マツダへのネガティブキャンペーンを優先させるあまりに、エンジニアリングのポイントなどが全くわからない空論的レビューになってしまってます。同じ試乗会と思われるオートックワンのウェブ記事を読めば、このシステムの具体的な価値が未体験のユーザーにもよくわかるようになってました。おーい!!ちゃんと仕事しろー!!(それともネガキャンが仕事か!?)・・・まあマツダの操安開発のスポークスマンを務める梅津大輔氏はまだまだ36歳?の若さですから、日本メーカーの若造にドヤ顔で説明されて、輸入車「命」の斉藤さんは頭に血がのぼっちゃったのでしょうかね・・・。マツダのクセにBMW・Mモデルが使うLSDのサプライヤーを採用するなんて生意気!!!ってとこかも。

  最近の「ティーポ」はどーもユーモアが足りないです。毎月のようにクソ真面目なスポーツホットハッチの特集ばかり・・・。一般的にホットハッチって趣味と実用を兼ね備えた牧歌的なクルマだと思うんですけども、サーキットで走ることしか考えてなくて、リアシート取っ払って、レカーロのバケットが当たり前で、キャビン内はジャングルジム状態、過激なハンドリング上等!!!クルマの価値はステアリングシャフトの剛性感だと言い切る始末・・・。それでいて現行車はMTあれば「OK」みたいなユルさも・・・。本当にこれでいいのか?

  もちろん雑誌は個性的であることが必要だと思いますけど、イタリア車やフランス車を愛するための「理由」を、わざわざカーライフとはかなり離れたところに求めている気がしてなりません。果たしてこの雑誌を読んで善良なイタリア/フランス車のユーザーが育つのでしょうか!?いよいよジュリアやトゥインゴといった期待のイタリア/フランス車が日本にも上陸しますけども、この雑誌読んで買いたくなるか〜・・・っていうとちょっと疑問。

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↓ジュリアよりもルノースポール買え!!っていうゴリ押し感が〜不気味。

2016年5月31日火曜日

ルボラン40周年記念号 構成が非常に巧み(笑)!!!

  自動車雑誌にしては珍しく東証1部上場の学研が運営する「ルボラン」。この雑誌のスゴいところは100ページを越えたあたりから始まります。主筆は自動車雑誌の事情を心得たメーカー都合の提灯ライターばかりなのに対して、コラム執筆陣は圧倒的な力量を持つ凄腕ライターが勢揃いしてます。毎月届くとまずは100ページより後ろから読みはじめます。巻末のTOPICSまで読んだら一旦放置。巻頭からの特集はあまり真剣には読みません。つまんねーし。

  さてコラム執筆陣ですが、「下野康史」「渡辺敏史」「福野礼一郎」といった単行本を出しちゃうクラスのライターが揃い踏みです!!!まあこの3人ならば毎月1000円払ってもいいですね。さらにお気に入りのコーナーが「日本の峠を行く」と嶋田智之氏のチャラいけど「月間イタフラ」です。

  さて今回の40周年記念号として、総力特集されているのが「話題のスポーツカー10台」によるガチンコレビュー対決。フェラーリ488GTBの670psを始め600psクラスが多くなったスーパースポーツ7台に、数合わせで登場したのが、庶民派の「ボクスター」「M2」「マツダロードスター」の3台。「ルボラン」は輸入車専門誌だろが!!!日本車をアホ企画に巻き込むな!!!しかも噛ませ犬にするな!!!出すならNSXかGT-RかRC-FかのスーパーGT勢にしておけ〜!!!

  とりあえず911ターボやGT-Rなど本気で速いクルマは興ざめなので排除?なんとも見かけ倒しなだけの7台が揃えられました・・・「ウラカンLP610」「マクラーレン570S」「FタイプR-AWD」「AMG・GT-S」「ベントレー・コンチネンタルGT・V8S」「コルベットZ06」。

  これらのクルマを片っ端からレビューする主筆のライター陣が「S下」「I井」「S水和」「H原」のズッコケ提灯カルテットです。911ターボとGT-Rがいないわけですから、この企画に関してはおそらくこの2台を天敵とするマラネロ方面からお金が出てますね・・・しかしF社は広告費0ユーロを主張してますから、日本のインポーターが仕掛けた企画なんでしょうか?

  「提灯企画」に相応しい・・・全く主張がない4人。文章だけ読んで誰が書いたかハッキリわかるレビューは1本も無し。うすーい「セレブアピール」のS下と、うすーい「好々爺レビュー」のH原、うすーく「どうでもいいことに噛み付く」のがS水和で、うすーく「雑魚感がハンパない」のがI井といった大まかな特徴はあるのですが・・・、とりあえず書いてることが全く意味不明過ぎる!!!結局この特集はただのスポーツカーのグラビア以上の要素は全くなし。雑誌のアイドルグラビアのページに付いてくる意味不明なポエムとほぼ変わらない意味不明な文章がついてきます(笑)。そしてクルマの写真だけはやたらと本格的でダイナミックな構図が多くて見応えあり!!!これぞまさに巻頭グラビア(立ち読み対策!?)。

  そんな巻頭グラビアが終わって、写真のイメージは十分だけれども、文章に飢えて喉カラカラの読者に向けて一気に発射されるのが、その後に続くロングレビューのコーナーです。・・・しかしここでも軽いイタズラが!トップバッターを務めるのがまたまたネタライター!!!ここでコイツかよ!!のあり得ない人が登場!!!まさかのK口Mなぶ氏が登場して、アウディR8を「スーパースポーツ度が格段にアップ!」とか書いてます。価格で比べるのはお門違いかもしれませんけども、「R8V10プラス」は約3000万円ですからさきほどの4人が揃ってナンバー1に押した488GTB(ゴリ押し/チート/ブランディング)と全く同等ですから、スーパースポーツ以外の何者でもないはず・・・。それなのになぜか上から目線のK口さん。

  さて散々に読者をじらした挙げ句にいよいよ登場するのが「真打ち」です。もはや日本のカーメディアでスーパースポーツを堂々と語ることが許されるのはこの人だけなんじゃないの?というくらいの「最後の大物」こと西川淳氏です。メルセデスCクラスを誇らしげに乗り継ぐ小粒なS下さんやK口さんとは違って、この西川さんはフェラーリもランボルギーニも所有し、さらに歴代GT-Rも乗り継いでいるという輸入車にも日本車にも精通して偏りの無い「プロ中のプロ」。「日本版・クラークソン」といっていいかもしれません。

  西川さんの登場で暴動寸前の読者の心を解きほぐされる!!!日本のカーメディアでスーパースポーツを扱うならば、もはやこれしか方法はないのか〜・・・。別に内容なんてなんでもいいですね、どれだけ説得力のあるライターを肝心な場所で使えるか!?が大事なんですね。結局のところ日本ではスーパースポーツなんて性能よりも、どれだけ見かけ倒しか!?が大切です。先日もBMWジャパンの店舗の脇に458が停まってました(立体駐車場に入らず)。これで乗り付ければ、すぐにVIP商談ルームが用意してもらえるようです。458に乗ってM2でも見にきたのか?

  余談ですが、ジャパンの一般向け商談ルームはゴチャゴチャしてて、ガレージみたいな埃っぽい場所で、これだったら地元のムラウチやマツダの方が断然にスペースはリッチだし、飲み物のカップなども上質ですね・・・。立地が都内の一等地ですから敷地もやっぱり手狭です。オープンスペースにキッズルームがあって、なんだかひと昔前の日本車ディーラーみたいです。小綺麗なドレス着てセレブ気どりの客がちょっと気の毒ですね・・・。ジャパン行くなら1000万円以上のクルマ買う時だけにした方が良さそうです(VIPに入れてもらおう)。これがBMWジャパンの狙いなんでしょうけど・・・。

  なんとも日本におけるスーパースポーツの微妙過ぎる立場が透けて見えるようなルボラン記念号の特集コーナーでした・・・。今後はカーシェアリングで需要が出てくるのかな?しかし「わ」ナンバーのガヤルドでBMWジャパンに行っても笑われるだけですけどね・・・。

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2016年5月24日火曜日

復活の「モーターファン」が初回特集からいろいろやらかしてる件。

  初回特別定価で税抜き500円。全編オールカラーで上質紙を使っているから、お金かかってるとは思いますが、内容は・・・「プレミアム・ベストカー」といったところ。次号から680円だか980円だか1380円だか知らないけども、とにかく特集のコケっぷりが酷過ぎます。題して「国産車❌輸入車」として、そこそこ有名なライターに仕事を丸投げしてます。こちらの唯一の関心事である、福野&沢村は出て来るのか!?という期待は見事に裏切られ、最初から「清水和夫・レクサスGS❌ジャガーXE」(XFの間違いではないですXEです)が、予想通り以外の何者でもないところに着地・・・このオッサンはレーシングスーツ着てテストしないと何も書くことない人なのか?

  それにしてもトヨタがライターに対して何も嫌がらせをしないメーカーなのをいいことに本当に「書きたい放題」ですね。もはや学校のイジメと同じくらいの陰湿さしか感じないですよ(懐の深いメーカーに恩義とか感じないのか!?)。全方向的なアッパーセダン(Eセグ)のレクサスGSの相手に、一つ下のスポーティなセダン(Dセグ)でしかもこのクラスでは最も「やんちゃ」と評判のジャガーXEをぶつけておいて、「レクサスはなんとも薄味だな〜」と放言。もう状況が何も見えてないのですかね〜。これはプロの評論家としての資質にやや疑念が・・・。そしてこれにゴーサイン出した編集部のやる気のなさすら感じる!?「ジャガーの方が間違いなくクルマ好きな人が作ってる。」
・・・はぁ!????????????

  二番手は女性ライター佐藤久美さん。「クラウン❌BMW330e」の対決です。ちょっと前にBMW好きな方から痛烈に「クラウンとBWMには全然越えられない壁がある」とかコメントを頂戴しましたけども、トヨタに土下座して軽量化素材の提供を受けてなんとか走れるクルマを作ってるレベルのBMWに、トヨタの志なんて絶対にわからないんじゃないでしょうか? さて佐藤さんも「トヨタは謙虚にBMWを見習え!!!」といった10年以上前の決まり文句で中身スッカスカのレビューを締めてましたけど。

  この雑誌はやっぱり「釣り」だ!!!!とそろそろ気付きはじめた読者をなだめるかのように、そしてとくに狂犬のようなスバリスト達の溜飲を下げておこうという戦略のために渡辺敏史さんを投入。「レガシィB4❌アウディA4」の「AB対決」でとりあえずスバルの完勝としておく。なんかコレもあざといな・・・。この後も島下、山崎(元)、佐野、森口といった「うす口」連中が継投・・・もちろん読後は内容をなにも覚えてない!!!読み返したけど、どうでもいいことばっかりなので割愛。

  なんだこのやる気のない陣容は!!!せめて下野(かばた)さんや西川さん連れてこい!!!と思っていたら最後の方になって西川淳さん登場。前段の連中とは契約が違うのかレビューの文字数が圧倒的に違っていて、ほぼ別枠扱いとなっています。内容は「シビックtypeR❌M2」です!!!やっぱりこのオッサンはいろいろと心得てますね。これはさすがにいいレビューでしたよ〜!!!この記事だけでとりあえず500円の価値あったかな!?ということでこの雑誌に「読む価値なし!!!」という冷徹な評価はしません。ただし「買う必要なし」です。特集が終わって以降は、三栄書房の「〇〇のすべて」シリーズからのページを流用したエコな作りがあったり(女の子の写ってるページをちゃんと使うあたりがあざとい)、姉妹紙?の「MFI」から世良さんを動員してエンジンを語らせてます。

  やっぱりクルマ雑誌は「人材」ですかね・・・。別に価格がいくらで、このMFのように東京MSで配ってそうなちょっと豪華なフリーペーパー然としていて、全然に永久保存版的な要素もなく、自動車メーカーにもユーザーにも全く毒にも薬にもならないような雑誌でもいいんです。いくらなんでもあまりに「没個性」だな〜・・・。ユーチューブで河口まなぶさんが「うぉー!!!すげー!!!すげー!!!」といって新車レビューしてくれますが、そんな無料メディアの初心者向けコンテンツと、MFIや「〇〇のすべて」から移植した内容をハイブリッドした雑誌にカネ払うのはちょっとバカらしい・・・。

  せっかく清水草一さんを連載にブッキングしているんなら、少々ぶっ飛んだことやらせればいいじゃん。オヤジギャクなしで真面目に社会問題を語る清水さんもいいけどさ・・・。これじゃ新聞の社説読んでる感じですね。こんな復活モーターファンですが、たぶん次も買います。だって〜1つだけメチャクチャ面白い連載があったからさ・・・!!!

  題して「酷道を奔り険道を往く」しかも!!!第1回がなんと!!!個人的にホームコースとしていて、毎週出掛けている「奥武蔵グリーンライン」!!!日曜・祝日を中心に日中はハイカーがごった返すので、完全に「夜討ち朝駆け」になってますけども。毎回わざと国道を通らないで秩父の各所まで走り抜けてます。休日に早起きして行くと、しばしばとっても和む「スポーティ」なクルマに出会えますよ。「アルファ147」「MR2」「ボルボC30」「クライスラー・クロスファイヤー」などなど。路面は相当なので、BMW・Mスポで行くとケツが死にます(車高もヤバそう)。台風明けにいくと倒木に遮られます。夏場は草にただでさえ狭い道路を2割くらい喰われますけど・・・カー別荘を建てたくなるとてもいい所です。


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2016年5月15日日曜日

辛口・斉藤慎輔さんがマツダ・NDロードスターをまさかのカス扱い・・・これはかなりゲスいぞ!!!

  その記事が載ったのは・・・「イタリア車・フランス車の専門」というなんとなくフワっとした個性を打ち出す「Tipo(ティーポ)」という雑誌です。日本においてイタ・フラ車限定とかいう「覚悟」はとってもすばらしいと思うので、どーしようもなく暇な時に読むために毎月いちおう買ってはいます。・・・太田哲也さん・森口将之さんと並んでこの斉藤さんが「ファン」を連れてくるタイプだと思うのですが、3人揃ってどうも「うす味」なので、あまり食欲が湧かないです。なのでお腹が空いて何も無い時に・・・。

  そのティーポ6月号の斉藤慎輔さんは自身の連載の中で、「マツダ・ロードスター」を発売から1年経ってWCOTY受賞ということで改めて乗る!といったノリでインプレしてます(正確にいうとインプレしてない!?)。そもそもイタリア・フランス車専門誌にもかかわらず、斉藤さんの連載には雑誌の事情はほぼ無関係なようで、BMW、ポルシェ、ジャガーなど日本で人気のブランドが続きます。たまにプジョー308やシトロエンDS3が出て来るからやっぱり「ティーポ」の連載なんだとは思いますが・・・。

  ちょっと調べたところによると、このライターはなかなかファンが多いみたいです。もちろん支持層は輸入車オーナーなのだとは思いますが・・・。確かに先月号(2016年5月号)のBMW1erのまさに「歯に衣着せない」ストレートな評論は、とっても納得できましたね。BMWのZF8ATに対して雑誌で堂々と苦言を呈するライターを見かけたことがないですが、普段からいろいろと感じていたこのミッションへの疑念を、斉藤さんが見事に説明していましたね。すばらしい!!!

  大雑把に言うと「ZF8AT」はCVTと大して変わらない(決して同じではないけど)フィールです・・・運転していてペダルがスカスカしてレスポンスが悪く感じる部分がCVTの弱点を連想させます。あとは1erも3気筒化によって、せっかくの過渡域を広くとった8ATが上手く生かせてないという新たな弱点にも言及されてましたね・・・ここにまで踏み込むライターは沢村さんくらいだと思ってました(ビックリ!!!)。ターボが掛からない低回転からの加速で、不必要に8ATがバタバタしてしまう脆弱製が露見し、ストップ&ゴーが多い都市部では・・・FFのメルセデス、VWやアルファロメオ、以前のPSA車が使っていたような粗悪なAMTと同じくらいのダメダメユニットになってます。購入の際にはよく試乗してから決めましょう。

  さてBMWの「3気筒&8AT」を容赦なく血祭りに挙げた斉藤さんは、今月号では「返す刀」で日本車に切りかかります。これが150万円くらいのアルト・ターボRSやデミオRSだったら「無慈悲」なオッサンライターだなと思いますが、新車なら300万円を覚悟しなければいけない「ロードスター」なので・・・まあ大目にみましょう。BMWやマツダに容赦なく斬りかかる様は、果たして「ご乱心」なのか「あっぱれ」なのか・・・。

  さてマツダ関係者とマツダファンが今回は「マジギレ」しそうなくらいに暴れてます。まず何よりもマツダにとって辛いのは、今月号でやたらとテンションが低い斉藤さんです。「こんなつまらないクルマ乗ってられるか!」って感じの西川淳さんバリのオラオラな感じが出てます(西川さんのアクセラ記事も酷かった)。・・・つーか、いつも思うのですけど、年配のライターをマツダ車に乗せちゃだめ(島下や五郎もダメ)!!!どうしても「偏見」「偏見」「偏見」な記事になりますね。上手い表現かどうかわからないですけど、「BMWやポルシェが「コーラ」の味だったら、マツダは「ダイエットコーラ」の味だ!誰がなんと言っても俺たち世代には不味い!!!」って先入観がインプットされちゃってます。斉藤さんのインプレも最初から結論が用意されていたかのようなオチです。

  BMW1erは「新しいコーラはかなり不味かった」って話ですけども、マツダロードスターは「ダイエットコーラがそもそも美味しいはずがない!」って感じですね。1.5Lエンジンだとぉ・・・ジジイをバカにすんなよ。この「リアクション」は斉藤さんだけでなく、福野さんのロードスター・インプレでも盛んに強調されてました。マツダが日本でも2Lモデルを発売した時に、改めて本当の評価をしましょうよ!!!マツダが我々に手の内を隠しているのだから、コチラも本気でインプレしません!!!という意図が文面から痛々しく伝わってきます。このクルマ買った人には読ませたくないですね・・・。

  しかもこの斉藤さんは辛口ですから、単なる不機嫌だけでは終わりません。マツダがユーザーに盛んにアピールしている「コクピット作り」をことごとく完全否定しています。レカロシートが組まれた「RS」なんかが用意さてたからいろいろ面倒な意見が噴出したようですが、ペダル配置、メーター位置、シートの質感は全部ダメダメ。こんなコクピットで満足している輩はスポーツカーが何たるかが全くわかっていない!!!つまりNDロードスターに乗っているヤツはみんなアフォー!!!・・・・ワァオ!!!これは痛烈です!!!

  さらにマツダのそしてロードスターの「真髄」ともいえるステアリングフィールに関しても徹底的にダメ出し。「電動パワステの明確な初期フリクションで、すっきりしない」・・・あの〜・・・斉藤さん!!!それはマツダがわざとやってるらしいですよ!!!デミオもアテンザもスカイアクティブになってからハンドリングがスッキリしないんですよ・・・。BMWに対してもそうでしたけど、斉藤さんは感じたことを素直に書いてますね。言いたいことはすげーよくわかりますよ!!!このライターは本物だ!!!

  斉藤さんが3ページにわたるインプレの中で最も、そして何度も強調していたのが「収納」が無い事だそうです・・・なんだかな。それってロードスターの存在を根底から否定するような理由になるんですか!?やっぱりジジイのライターってのは日本車に対する「偏見」が死ぬまで止まらないようです・・・このクルマはフィアット124として「ティーポ」にとって重要なモデルになることはもうすっかり忘れてんのかな。

  その強烈な「偏見」っぷりを示す一節がこれです。「ロードスターは特別な日のスポーツカーではない!(から収納を付けろ!)」・・・マツダに引導を渡す「姿」はあの徳大寺さんが復活したみたいでしたよ。・・・けどもソフトトップのスポーツカーに毎日乗っているヤツって、「走り屋」「やや天然のばあさん」「筋金入りのナルシスト」のどれかに分類されるはずです!!!ですから一般人(常識人)にとっては「特別な日のスポーツカー」でいいんじゃねーの!!!・・・斉藤さんの次回作に期待です。

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↓6月号はかなり「当たり」です。強烈な印象を残したクルマやエンジンの特集がGOOD。

↓福野ロードスターインプレはこちら。レイシスト福野が日本車に牙を剥く



  

2016年5月8日日曜日

清水草一さんのシエンタ記事に、つまらないマジレスをするクズが多いな〜・・・

  清水草一さんがトヨタ・シエンタのステマをはじめられたようで、連日のようにシエンタ関連の記事がWEB上に出てきます。「シエンタがポルシェやフェラーリを越えたぞー!」とか、いかにも軽い煽り文句を・・・あー!この文言は俺のブログのパクリじゃん。何度かマツダの過去の栄光を語ったときに、往年のRX7がポルシェやフェラーリを相手に性能でもデザインでもガチンコ勝負を挑んで見事栄冠を!みたいなこと書きましたけど・・・くっそー。ちなみに俺のは「諧謔」とかじゃないんですけどね〜・・・ふざけんな!!!

  ポルシェやフェラーリといった一流どころのスポーツカーに、シエンタが完勝ー!!!わかったかー!!!・・・なるほど。え?終わりですか?まさかの「出オチ」。 いえいえ、現役フェラーリ・オーナーとしても知られるライターさんですが、まさかの吹きさらしの中でフェラーリを保管!!!たいしてカッコ良くもない側面が丸見えですよ!!!管理の仕方がなんとも豪快です。この手のクルマはまずガレージを用意してから買うもんじゃねーの。トラブルが起こっていちいち警察のお世話になるなんてめちゃくちゃ迷惑ですよー。

  確かに最近のトヨタ車は塗装がとても良くなりました・・・。レクサスよりもトヨタの方が色味があるだけに鮮やかな印象ですね(決してクラウンのカラーバリエーションは褒めてないですよ!)・・・それに対してレクサスはもう少し頑張れるんじゃないの。シエンタにしてもプリウスにしてもデザインというよりは塗装のインパクトの方がでかい。たしかに目新しい顔付きだったりしますし、顔だけだったら新型プリウスとフェラーリ458は同じ系統かも。デザインよりも色というのは、マツダも同じようなもんかもしれません。赤以外の魂動はややオーラが。そもそも赤が一番たくさん売れるDEセグのセダン/ワゴンってだいぶケダモノです。

  それにしても完全にボケたはずのブロンディさん(清水草一さん)の記事に、これでもかというくらいにくだらないマジレスをする冗談の通じない人々がなんと多いことか・・・。まるでブロンディさんが、スベりまくったみたいじゃないですか!!!オートックワンのコメ欄に並ぶ愛情の欠片も無いコメント。もはやディスりでもなんでもない、わざわざコメント欄までやってきて無関心を強調する人情もなにも無い行為です・・・。たまたま記事を覗いたら想像を絶する内容で、怒りに震えた!という熱さも全く感じないくらい。ヤフーと提携する「CARVIEW」に出て来るならもっと内容を!!!とか思うかもしれないですが、シエンタとフェラーリを比べるのってとっても大事なことだと思いますね。とにかくどちらも所有している人にしか出来ないでしょ。

  シエンタとフェラーリ458イタリアを比べるってのは、我が国の交通インフラを支える超重要モデルと、お金持ちのエンスー趣味のためのオモチャを比べるみたいなもので、その前提がおかしいだろ!!!といいたい気持ちはよくわかります。JR東日本のE231系と、お子様が喜ぶ大井川鉄道の機関車トーマスを比べているみたいなものかもしれないですけども、どっちも鉄道(クルマ)という点では比較してもいいんじゃないですかね。

  やたらとテンションの低い「無関心」レスなのに、判定に関しては、なぜかE231系が勝利を叫ぶブロンディさんの判定に、しっかり異議を唱えていきます。何言ってんだよコイツは!?トーマスの勝ちにきまってんだろ!!!と大井川鉄道(フェラーリ)の肩を持つ人が続出。やはりJR東日本(トヨタ)みたいな大手は嫌われているんですね〜・・・。同じジャンルのクルマで勝負しろ!!とかいう人もいましたけどもJR東日本が誇る「SL銀河」を知らないんですかね〜・・・。だんだん話がややこしくなってきたのですが、レクサスLFAってクルマもあるよ!!!LFAと458イタリアを比べても「別のジャンル」とか言っている輩がいたっけな〜・・・。

  何を持ってきても日本メーカーが作るクルマとフェラーリは「ジャンルが違う」。初代NSXだってRX7だって・・・フェラーリがNSXやRX7のデザインをパクっている説すらあるんですけども、「ジャンルが違う」と言い張る。日本人のバカなヤツってすぐにジャンルが違うって言い出すんですよね〜。これまでも実際にスカイラインとゴルフを比べればジャンルが違うと言われ、アクセラとカローラを比べればやはりジャンルが違うと言われ、マツダとBMWはジャンルが違うと言われて来ましたよ・・・。Jリーグとイングランドプレミアリーグは「ジャンルが違う」。シャンパンと甲州産スパークリングワインは「ジャンルが違う」・・・。いい加減に気づけよ!ジャンルが違うんじゃなくて、オマエの能力では判断できない!ってことを・・・。


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2016年5月2日月曜日

福野礼一郎氏 「Dセグは終わった・・・。アウディA4無惨」

  「Dセグ」というのは・・・単なるサイズ上の表記ではないんだ〜!!!という義憤に塗れた暑苦しい話をしたいと思います。元々は欧州で使われていたものですが、ほぼ同じサイズのクルマを常用する日本でも「Aセグ」「Bセグ」「Cセグ」「Dセグ」「Eセグ」「Lセグ」と大きく6段階に乗用車のサイズは分けられています。それぞれのセグメントには、Aセグは「個人移動用」、Bセグは「4人乗車可能な最小単位」、Cセグは「4人乗車で長距離可能な最小単位」、そしてDセグは「自己満」、Eセグは「カンパニーカー・会社が役員に支給するクルマ」、Fセグは「ショーファー・ドリブン用」と大まかな用途があります。

  A〜Fセグまでそれぞれに与えられた使命があって、各メーカーはそれに則ってクルマを作るわけですが、やはり「Dセグ」だけは作り方がイマイチよくわからなくなってるのかな〜・・・なんて気がします。ちょっと前ならば、DセグにV8エンジンを積み込んだエンスー向けで満足度の高いスポーツセダンがありました。いまでもメルセデスAMGからは発売が継続されてますが、他のブランドの温度は下がる一方のようです。「そこで頑張らなくても・・・もっと儲かる所があるからさ」そんな本音が透けて見えます。

  作る側がそんな感じですから、ユーザー側もなんだか気分が盛り上がらない。何もGT-Rのような電光石火の加速をするGTサルーンを作れなんてこれっぽっちも思ってないです。特別なモデルも元気ないですが、それ以上に深刻なのがベースグレードのDセグ車がどれもこれも不作なこと・・・。え〜Dセグってこんな下らないクルマばっかりだっけ!?日本市場で販売されている代表的なモデルを挙げてみましょう。

トヨタ「マークX」コスパはいいけど末期過ぎる。
   「カムリ」MCでデザインが・・・。
レクサス「IS」2Lターボが現状では一番マシというユニット問題が・・・。
日産「スカイライン」高級過ぎ・重過ぎ・ランフラット。だけど個人的にベストかな。
  「ティアナ」やっぱりデザインが・・・。
ホンダ「アコード」日本では完全にDセグを捨てたようだ。
マツダ「アテンザ」クラウン互換機としては評判良いけどさ。
スバル「レガシィB4」アテンザの項目を参照
メルセデス「Cクラス」失礼ですが中身がC・・・。
BMW「3er」迷走・オーラ無しで収拾不能。
ジャガー「XE」ディーゼルがダメでした・・・BMのDEみたいにうるせー。
ボルボ「S60」設計が古い・・・先代マツダ車の設計と聞けばちょっと興味もあるけど。
キャデラック「ATS」左ハンドルのみ。試乗車もない。勇気を出して注文してみては!?
プジョー「508」今年新たな展開があるそうですが、現状では・・・。
シトロエン「C5」ニホンノミナサン!サヨウナラ!


  さて意図的にVWとアウディを抜かしましたが、この2台に対してルボラン6月号で福野さんが「きびし〜」言葉が浴びせられてます。福野さんが言うには「乗り味」は完全にゴルフ>パサート>A4だってさ!!!え?当たり前の事ですが、一番クルマに高いカネ払うのがA4のユーザーでその次がパサート、もっとも安上がりなのがゴルフですよ!!!これではA4やパサートのユーザーは浮かばれないな・・・。VWパサートは確か「モーターファンイラストレーティッド」で福野さんがお墨付きを与えていた記憶があるのですが〜・・・。まあ比べている相手は「神」ですからね。

  しかしまあこれと同じことが、どこのブランドでも起こっていて、「アテンザよりもアクセラの走りがいい」とか、「レガシィB4よりWRX・S4だな」とか、「メルセデスC180よりもA250シュボルトだな」とか、「320iよりもミニ・クーパーSだな」とか、「マークXよりもオーリスRSだな」とか、「S60T4よりもV40T4だな」とか・・・どうやらDセグが「走り」をあまり強調しなくなったのは全ブランドで横断的に起きていることかも。同一ブランドの下のクラスに下剋上を決してゆるさない!のはやっぱり「スカイライン」だけかな・・・。

  マツダやスバルみたいにCセグとDセグのシャシーを共通化してしまったらもう「終わり」なのかも。別シャシーだった先代までのアテンザはアクセラに影も踏ませない独特のフィールで良かったんですけどね、あの走りはどこへ消えた!? プレミアム勢のアウディ、メルセデス、BMW、レクサスはどうも真剣にDセグでスポーツセダンを作ろうとは思ってないみたいです。あくまで自ブランドのEセグ車の下位互換用車両という位置づけで開発されてますね。「走り」がどんどん柔らかくなって、どれもヘンにヌルヌルした乗り味が気になって仕方ないです・・・コレ乗るくらいならゴルフGTIを乗り回していたほうが爽快かも。

  最新のアウディA4は、もはやA6では折り合いが付かなかったお客さんに買わせるクルマでしかないようです・・・なんだかな。二代目/三代目のアウディA4(2001~2005年/2005~2008年)が持っていた「上昇志向」な勢いが全く感じられなくなりましたね。サイズだけはA6の代わりが務まるようにはなってますけども、外板がA6よりもあからさまに地味に見えるように作られてるのもガッカリですね・・・合掌。


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2016年4月22日金曜日

小沢コージさんが「伏木&国沢問題」を語るといろいろややこしい・・・

  このブログにしばしば登場する大スターである小沢コージさんが、例のごとくカービューの記事で、「新境地」を開いております。どうやらいよいよ「悟り」にまで達せられたようですね。過去に何度か小沢さんの記事にツッコミを入れる投稿をこのブログで行ってきましたが、それは決して小沢さんの記事がデタラメだからというわけではないです。小沢さんの口語調の記事がすんなりと自分の頭に入ってくるので、小沢さんと私のクルマに対する認識の違いについて言いたいことが即座に浮かんできて、極めて短時間で投稿が書けるので多用させてもらっているに過ぎません。ハッキリ言って小沢さんは福野氏や沢村氏といった理論派のジャーナリストと比べてもそれほど間違ったことは言ってないと思います。

  今回の小沢さんのカービュー記事の気になるテーマは、どこのブランドというわけではなく「自分自身」についてです。「自動車ジャーナリストは本当に『ジャーナリスト』なのか?」というタイトルを見ただけで・・・なんだか「めんどくせー」感じ。クルマのライターなら黙ってクルマのことだけ書いてればいいんだよ!最初から誰もカーメディアにジャーナリズムなんて求めてねーよ!!!

  クルマ好きならそれぞれのクルマに対しての固有のイメージを持っています。それがやや頓珍漢で個性豊かなライター達のフィルターを通してみると、どのように表現されるのか(歪曲されるのか)?というギャップをひたすらに楽しんでいるだけです。カーメディアで仕事している売れっ子ライターがいくら口を揃えてゴルフ7がいいと言ったところで、実際にクルマ好きが自分自身で試してしまえば、とりあえずライターの評価なんてアテにならないことはすぐにわかるはずです。これが小沢さんがいうスモールカーの極上なのね・・・変にハードルが上がったせいか、結果としてまったくつまらない乗り味だった!となるわけです。

  小沢さんは日本でのVWのブランド価値を作ってきたのは、俺たちカーメディアの貢献だと考えているのかもしれないですが、カーメディアが下手なレビューを自粛しておけばゴルフ7はもっともっと売れてもよかったんじゃないかと思います。クルマ自体は悪くないですけど、カーメディアが「理想型」なんて言い切ってしまうと、やっぱり乗るのが恥ずかしくなりますよ・・・どう考えても理想型と形容するには無理があるんです。誰にでもわかるくらいの欠点がいろいろと丸見えでしたから、これが理想型と言うなら日本で売っているクルマの大半は理想型だな〜・・・って感じです。まあVWの名誉のために言っておくと、日本で売ってもいい水準のクルマであることは間違いないです。

  伏木&国沢問題についてご存知ない人は、ご自身でググってみてください。簡単に言ってしまうと伏木というジジイが、問題発生で基盤のぐらついたVWに対して叛旗を翻したことで、他のVW派のライターから袋叩きにされた!という話です。・・・その話にあえて言及しちゃうところが小沢コージさんの「スター」なところです。そして小沢さんの主張は「われわれは無力!長いものには巻かれるだけです!」ってものなので、結局は私はたっぷりとVWからお小遣いを貰っています!と暗に認めてしまっているのと同義だということに、果たして本人は気づいているのか? 要はカネ貰って何が悪い!と開き直った記事なんですね・・・。

  VWがここ数年で東アジアに莫大な宣伝費を投下していることは、VWの収支報告書でも明らかになってますし、日本の有力なジャーナリストがVW贔屓なことから、かなりの「爆弾」を打ち込まれていることは、周知の事実です。まあ「情報弱者」が損をするのは世の習いですから、もしVW買って後悔している人がいるならば、その人がマヌケだっただけです。別に詐欺だとかそういう類いの話でもない・・・。マヌケな人は学習しない限りはどこかで搾取されるわけですから。

  ・・・で実は小沢さんの記事は最後のところが非常に問題です。

ここから引用

自動車ジャーナリズム=正義の味方ではない。正しく説得力あるエンターテイメントでありたい。不肖小沢、今は素直にそう考えている次第でございます。

引用終わり

①VWが広告費を出す ②小沢さんがVWを絶賛する ③情報弱者がVWを買う ④VWが不祥事を起こす ⑤情報弱者がVWの購入を後悔する ⑥小沢さんが責任逃れの弁

  この一連の流れが小沢さんの言う「エンターテイメント」ですか!?だったら確かに面白いです。私の弱小ブログにもゴルフやポロのユーザーが「貧乏人には買えないだろうけどVWはいいぞぉ〜」なんて、面白過ぎるコメントが結構きましたよ。金持ちならもっといいクルマ買えばいいのにね〜・・・。VWは「3K車」と呼ばれる原価3000ユーロのクルマをインドで50万円くらいで売りさばくブランドなんですけどね。ディーゼルよりもガソリンターボの排ガスがもっとヤバいことになっているなんて、2013年の段階ですでに報じられていましたし・・・。

  ド素人でもこれだけの情報を持ち得ていたのに、プロ中のプロである小沢さんが知らないでは済まされないですし、それでも仲間に働きかけて2013年の日本COTYに無理やりゴルフをねじこんでおいて、今になってしらばっくれるように、それでもご自身の活動を「正しく説得力のあるエンターテイメント」だと言い切るのはちょっと無理があるのでは・・・(渦中のメーカーの管理職と同じ)。これではどう考えても「偽善に塗固められたピエロのエンターテイメント」でしかないです。でもそれはそれで面白いのでこれからもどんどん情報弱者にアホみたいな知恵を与えてください。「ドイツ車サイコー!!!日本車は10年は遅れてる!!!」って・・・。

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↓小沢コージさんよ!これはどうなの!?


2016年4月16日土曜日

沢村慎太朗氏の新刊「自動車問答」

  筆者は自動車ユーザーを勇気づけようと思っているかもしれないが、ただひたすらにクルマ「初心者」を恫喝する本になってる・・・。もちろん沢村さんが想定する読者像があるでしょうけど、今回はあまりにも内容がスパルタンで刺激的です。いや間違えました!毎度この人はスパルタンなんですけども、今回は「初心者」に門戸を開くといった意図もあるはず!!!読者の裾野を広げよう!!!つまり「メルセデスAクラス」みたいな位置づけなのに・・・相変わらずのスパルタンですから。これじゃあ「クルマはやめとこう!」という常識的な判断されちゃいますね・・・。

  帯には「クルマの見方が360度変わる」とか書いてありましたけど、実際のところ変わったのはせいぜい30度くらいですかね。読み終わって改めて思い知らされたのは、深夜に良く知られた走り屋のルートに物見遊山で出かけることはほぼ自殺行為だということ。それから、不用意に大型のクルマを追い抜くと因縁を付けられて面倒になるということ。クルマ好きでこれまでもそこそこ走っていれば、どちらも嫌というほど経験済みなことだと思います。ひとたび経験すると、とても後味が悪いのでそのあとしばらくクルマ乗るのを控えちゃったりします。わざわざお金払った本でそんな嫌な経験を思い出させてくれるってのは・・・、とっても読後感が悪い。

  そもそも誌面ではフェラーリ328くらいしか1990年代以降のクルマの所有を明かさない沢村さんが、スイフトとか、アルファ155とか乗っている「現役」にやたらとすり寄ってアドバイスなどしているのは、どうもイメージが壊れるんですよね。レビューではプロ意識貫徹の冷徹主義・辛口批評が昂じるあまりに敵の人間性まで否定しかねない危ない人なんですど、実際のところリアルでは人間味あふれる好々爺なんでしょうね。そしてこの作品は完全に「日常・リアル」側の沢村さんが書いてます。

  「午前零時」ではバブル期にトヨタや日産が開発した様々な創意工夫あふれる機構を、ライセンス(特許)が切れた頃にポルシェやフェラーリあるいはドイツメーカーが採用している!という「言ってはいけない本当のこと」を炸裂させて、自動車評論界の「パンドラの箱」を自らぶちまけておきながら、今回は言っていることが全く逆です。レクサスはアウディのDWB方式サスをパクった(単にクラウンと同じ設計だっただけでは?)と書いてみたり、レクサスや日産はBMWの4WSをパクったなどなど、これまでの読者からしてみたらどれも・・・唖然。

  さらに勢い余ってどでかい花火を打ち上げてしまいたくなったのか、「S660はボッシュが作った!」とまで言い切ります。まさにメード・イン・ジャパンのスポーツカーとしてここ数年の間にやたらと盛り上がていた人々を奈落の底へつき落とす悪魔の一言(調子に乗っている人を攻撃するのが沢村節ですけど・・・)。まあ最近はやたらと輸入車ブランドが元気ないですからね。VWやアウディは二桁減が続き、メルセデスもいよいよ勢いに陰りが・・・。世界的には躍進しているジャガーやボルボの衝撃が日本市場にはさっぱり伝わらず・・・。

  この寂しい状況を鑑みれば、沢村さんの今回の意図もわからなくはないです。どうせこれまでさんざんに「輸入車神話」に躍らされてきた日本のアホ過ぎるクルマ好きが相手ですから、ちょっとした「歪曲」を含んだところで、なんら「罪」にはならないはず。そもそも世界の自動車産業なんてどこも「玉虫色」ですよ!国内生産を維持する!と宣言しているトヨタやマツダは立派ですから、この2メーカーの足を引っ張らなければ、どう書いてもかまわないよ〜・・・ってことか。たしかに。

  「BMWのすべて」ですっかりアンチ沢村になったビマーのみなさまは、ぜひこの本を読んで機嫌を直してほしいですね。

レクサスや日産はしょせんはBMWのパクリでしかないですよ〜・・・。
アイシンAWのミッションもZF8ATのパクリ。
もちろん「Fスポ」は「Mスポ」のパクリで、「RC-F」は「M4」の足元にも及びません。RC-Fはエンジンが非常に重くて重量バランスも悪いです。
それに比べてM4は軽量化と重量バランスが理想的です。
M4はゼロヨンも0-100km/hもRC-Fを圧倒しています。
シートやハンドリングもやっぱりM4の方が上!!!
RC-Fの方がいい!とか言っている輩は、愛知県の回し者だ!
V8こそが男のクルマと考えるイカレタ経済感覚のアメリカ人。
V8だからといっても走りに高級感なんてまるでないです。
クルマの高級感は排気量ではなくてサス剛性で作るものだよ!
それがレクサスはわかってない!
日本車もわかってない!アメリカ車もわかってない!
BMWの良さがわからないアホはクルマを語るな!!!  

まあ要約するとこんな内容ですね(笑)
注意!!!最後の要約はあくまでHIROBEEの偏見による「まとめ」です!!!
購入に際してはアマゾンレビューなどをよくチェックすることをオススメします!!!
もし万が一これを読んで「死にたくなっても」当方は一切の責任を追いません!!!

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2016年4月8日金曜日

新型プリウスに対して、最初に「物申す」のは誰だ?

  プリウスについて語ることがなにかと難しいのは経験上よくわかってます・・・。その存在を肯定しても否定してもなんだか自分が損する感じがします。私ごときが肯定したところで、プリウスユーザーが一気に増えるなんてことはないですが、もし多くの人が肯定した結果として日本市場から非プリウス的なクルマを排除するようになってしまったらイヤですよね。安易な肯定をしていると自分の首を絞めるような気がするんです(錯覚!?)。

  だからといって頑なに反対するならば、今度は「頑迷」なバカに成り果てた自己を否定したくなります。非常に残念ながら幾多のプリウス否定論者はどれも判を押したように「バカくさい」です。自動車インフラとしての優位性は否定できない!とわかっていて小手先で書いてる輩ばっかりなので論理が破綻している。だから多くのクルマ好きはプリウスを肯定も否定もしません!無視します・・・。

   ニューモデルマガジンX(5月号)が総力を挙げてプリウスを「断罪」する特集を作ってきました(その執念だけは認めてやろうじゃないか!)。カーメディアというなんとも危うい立場を投げ打って、この世の春を謳歌するナンバー1メーカーの看板モデルに噛み付くわけです。トヨタとの友好関係を維持したい!けれどもこのクルマと一定の距離を置くユーザーをもっと育てたい!という熱意はよーくわかります。プリウスが売れるのは当然のことだ!けれどもこれを喜んで買う奴はちょっと・・・な人だ。そんな感じで見事に「ニューモデルマガジンX」教(イデオロギー)を貫いています。

  さてそんな「無理ゲー」に挑むライター陣にとって、ちょっとつらかったのが、プリウスのアンチテーゼとして説得力を持つクルマが今のところなかなか見あたらないことです。去年の今頃ならば、とりあえずVWゴルフを対比させておけばよかったわけです。ゴルフ7の素性を実際に試してよく知っている人にとっては、実際は先代プリウスも現行ゴルフも「どっちもどっち」な関係で、単なる「子供だまし」でしかなかったのですが・・・。それでもゴルフが象徴するドイツのクルマ文化はライバルの日本が主導したHV化へ突き進む流れへの防波堤になれる!と期待する読者の気持ちをつかむにはとても都合がよかったのは確かです。

  その「防波堤」が2015年を境にがらがらと音を立てて崩れてしまいました。10月頃に起こったVWの一件が事態を大きく変えたというわけでは全くなく、VW以外のメーカーが2015年を境にポリシーを捨てて、日本の方法論の前にすでに陥落していました。誰が最初に言い出したのかわかりませんが、数年前まではあれほどHVは欧州には決して根付かないと繰り返し主張されていたのに、いまではメルセデスSクラスの欧州販売の7割はHVで占められています。

  逆に今ではHVが無いクルマは新興国向け?というのはやや行きすぎた表現かもしれませんが、メルセデスはFF車へHVの配備をしていないのは、これらを新興国向けの戦略モデルと位置づけているからだと思われます。カーメディアが主張してきた「ダウンサイジングターボこそが最先端」を真に受けてAクラスやCLAクラスを買って、ちょっと後悔している人はもっとカーメディアに対して抗議の声を上げてもいいですよ・・・散々にターボ化しない日本車をボロクソに言ってきた伏木悦郎なんて日本自動車ジャーナリスト協会から除名されて当然だぁ!!!まだ国沢光宏の方が国産・輸入問わずにまともな評価してたよ・・・。

  さて1997年から続くトヨタとカーメディアの「冷戦」状態もいよいよマルタ会談の局面に突入したようですね。新型プリウスの完成度を前にただただ立ち尽くすカーメディア。彼らは堂々と世界のトップに躍り出たトヨタの経営陣をまるでなにもわかっていないかのように罵倒してきた愚か過ぎる20年を省みて何を思うのでしょうか?逆らった相手が悪かったのは確かですが・・・。

  そんな後ろめたい気持ちに包まれながらも、この4代目プリウスに誰が一番まともな「いちゃもん」を付けられるのか? といった少々風変わりな対決へとカーメディア全体に向けての興味は移っているようで、それによってなんだか新しい展開が始まっています。クルマに興味がないユーザーが多い日本市場において、「使える」という当たり前の価値を追求して完全無欠を目指してきたトヨタの設計思想の先に、今後起こりうるかもしれない論理破綻の兆候を今さらながらに見つけられるのでしょうか?

  新型プリウスはあまりにも奇抜なデザインというだけで「絶対に無理〜!!」という声も当然にあります。それでもそのプリウスに向かって「ダサい」と正論を突きつけてくれるような、誰もが認める「秀麗」デザインのクルマもなかなか見あたらないです。もしかしたらあるかもしれないですが、結局のところ新型プリウスを買いにくる客が他のクルマへ流れてはいかないですから、ライバルメーカーも完全にお手上げ状態です・・・。新型プリウスが発売されてから、あれほど好調だったスバルとマツダも大幅減に転じました(あちゃー)。今のところはほぼ「トヨタ・勝利の方程式」通りの展開になっています

  結局のところトヨタに対して真っ向から立ち向かえているのはホンダだけなんですね。数字を見る限りではプリウスから客を奪える唯一のクルマ・・・それがヴェゼルHVのようです。今となっては完全に「後の祭り」ですが、ヴェゼル発売時に乗ったときの「ちょっといい!」の感触は決してフロックなどではなかったようです。トヨタの怖さをよーく知っているホンダだから出来た!のかもしれないですが、このクルマは見事に新しい時代(新型プリウス時代)に照準を合わせていたようです。

  誤解を恐れずに言うと、ヴェゼルHVはメルセデスA250シュボルトと乗ったときの印象がかなり近いです。実際に乗ってグイっと踏み込んだときの加速が引き起こす揺すられ感なんかはそっくりです。ブレーキはどちらもよく効く方だと思いますし、どちらもBMWなんかよりもずっとスムーズに止まります。アクセルフィールに関してはヴェゼルの方がA250よりもナチュラルでいいですね。ただし高回転域では排気量に勝るA250の方が上質で、高速道路ならばCD値を考えてもA250が優位です。A250は個人的には300万円程度が適性価格だと思います。もしそれくらいの価格で販売されるならば、このクルマもまたプリウスを止める可能性が十分にあると思います。ちなみにA180の適性価格は200万円を下回るくらいでしょうか・・・。

  さてニューモデルマガジンXでのプリウスの評価はというと・・・。「こんなのプリウスじゃない!」とか身も蓋もない言い草まで飛び出しています。いい年したオッサン3人(西川、高平、松下)が集まって調子に乗って喋ると、居酒屋に集まったカーキチ3人のように全くロクなこと言わないです。これまでプリウスに乗ってきた「下手くそ」がこのクルマに乗り換えたらきっと戸惑うよ!・・・そんなことテメーらが心配することじゃないだろ。単純に自分達は運転上手いです!的なとっても痛過ぎるクルマ好きのバカトークになってます(読む価値なし)。

  ザ総括では・・・「トヨタのやりたい事はわかったけど煮詰め不足」だそうです。あーそうですかーだったら煮詰まっているクルマを1つくらい示したらいいんじゃないですかー? それからこちらもプリウスへではなく、ユーザーへのディスが酷いですね。これをカッコいいと思うヤツが増えてんだからしかたないじゃん!という説明に何の価値があるの? たしかに奇抜だけどさ・・・、ランボルギーニのウラカンに対してもそういう表現します? デザインが本当に悪ければ、誰に言われるまでもなく販売に大きく影響しますよ。最近だってホンダ・ステップワゴンがデザインで失墜しましたけど・・・。売れてるクルマつかまえてデザインをことさら問題視する必要なんてないと思いますけどね。まあ毎度毎度のマガジンXでした。


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2016年3月27日日曜日

小沢コージさん「なんでマツダのグローバルには反対しないのー」・・・

  小沢コージさんがまたまたCARVIEWでよくわからないことを仰ってます。ただしこれは全て「ネタ」「釣り」だと思われるので、このライターの素養をあーだこーだ言うつもりはないです。あくまでプロのライター(彼はWCOTY審査員です!)が日本のユーザーに向けて書いているはずの「文章」が、どれだけふざけたものなのかについてちょっと指摘したいと思います。

  3.26CARVIEWコラム「マツダがミニバン撤退か?衝撃の一方に思ったアレコレ」
要旨をまとめると
①マツダのミニバン撤退をクルマ好きの多くが賞賛!ミニバンは嫌われている!
②国内専売車からの撤退なのに、日産のようなブーイングがない
③マツダなら「面白い」ミニバンを作れるよ!

  ①〜③までツッコミやり放題ですよ〜!!!完全に狙ってますね・・・。まあネットメディアってこうじゃなきゃダメだとは思うのですけど。ただしこの人は10年以上前の書籍媒体の頃から「芸風」はそれほど変わってないです。

  「①マツダのミニバン撤退をクルマ好きの多くが賞賛!ミニバンは嫌われている!」 最初から「マツダ好き=スポーツカー愛好家でミニバン嫌い」というレッテルを貼りにきてます。そもそも発想がジジイくさいです(もう50歳くらいだっけ?)。ネットメディアで盛んにコメントするマツダ好きは年配の人が多いのかな〜・・・とは思いますけど。マツダのファンを大雑把に「ファミリア/カペラ世代」と「アクセラ/アテンザ世代」に分けるとしても、確かにロードスター、RX7、RX8に対してはどちらも敬意は持ってます。だから「マツダ好き=スポーツカー愛好家」は決して間違いではないのですけど、「マツダ好き=ミニバン嫌い」ということにはならない・・・。

  オザーさんの文章を見てイラっと来るのは、「マツダ好き=ミニバン嫌い」のような大雑把な掴みで話をゴリゴリ進めるところです。「ファミリア/カペラ世代」にはそんな人が多いのかもしれないですが、「アクセラ/アテンザ世代」のマツダ好きは、現行プレマシーがマツダの「クルマ作り」の変遷においてかなり重要な存在であり、10年後においても間違いなく「名車」と讃えられるクラスのクルマだとよくわかっています。そういう読者がいることをわかっていながら、完全に「バカ目線」で話をすすめて世論を誘導しようとしている・・・完全に釣られる!。

  「ミニバン撤退をクルマ好きの多くが賞賛」ではなく、ちょっと断定的になってしまいますが、「(ミニバン撤退を)ロードスターを見て過度に喜んじゃう人々(ジジイ)が賞賛」くらいにしておけば、すんなり入ってくる!?・・・いやいやオザーさんのコンテンツはそんな小手先で改善されるような「カス」ではないですね。

  「②国内専売車からの撤退なのに、日産のようなブーイングがない」・・・これなんですか?もう意味不明です。日産がいつ?国内専売車から撤退したのでしょうか?そもそもプレマシー(MAZDA5)もMPV(MAZDA8)もデビュー当初からグローバル戦略車でした。2000年頃のイギリス雑誌のレビューには「定番ピープルムーバー」として貫禄の登場を果たしています。「国内専売車」はミニバン3種で最もマイナーなビアンテのことを言っているのだと思われます。

  わざわざ言うまでもないことですが、トヨタが上級ミニバンとして「エスティマ」と「アルファード/ヴェルファイア」をグローバルと国内専売で作り分けていて、前車は「走り」に後車は「居住性」に重きを置いた設計になっています。日産もミニバンに関しては非常にマジメで、ノートと並んで国内の稼ぎ頭になっている「セレナ」を国内専売として丁寧に作っていてトヨタやホンダのライバル車よりもよく出来ていると評判です。また走り好きの人向けにはマツダ・プレマシーをOEMした「ラフェスタ」を用意しています。また上級のエルグランドに関しては、わざわざ国内向けと米国向けでサイズを変えて作り分けています。

  ビアンテはアルファード/ヴェルファイアがバカ売れしていた2000年代中頃に慌て気味に投入しておこぼれを狙おうとしたモデルです。アウトバーンを走らない国内専売車なら、プレマシーのシャシーに大きなキャビンを付けても問題なし!という極めて合理的な経営判断で作られていますが、ファミリーカーにしては少々ユニーク過ぎるエクステリアデザインだけが合理性を欠いていた・・・という珍車です。発売から8年ほどが経っても全く風化しないそのデザインはさすがマツダ!なんですけどね。

  「欧州で主役になれるクルマ」を作る!というマツダのアイデンティティを完全に逸脱しているビアンテは、マツダファンから最も「白眼視」されるクルマでした。プレマシーは超重要だけど、ビアンテは異端・・・そもそもマツダ車はファミリア/カペラの頃から欧州向けだった!・・・それなのにオザーさんは「日産の時はさんざんブーイングだったのに』とか的外れな皮肉をぶつけます。なんかズレてる・・・じゃなくて「的外れ」。おそらくスカイラインの事を言っているのだと思いますが、それを言うならボデーが北米向けに大型化した先代ロードスターの登場の時じゃないの?という気が。もう完全に読者をナメてますこの人・・・。

  「③マツダなら「面白い」ミニバンを作れるよ!」・・・建設的なマツダへのエール。あるいはプロだからこそマツダの内情を知っていることもあるのでしょうか、「またミニバン作るでしょう・・・」という確信があるようです。いったい真意はどこにあるのでしょうか?と訝しい気分にさせられたところで、やっぱり出てきました・・・某ドイツメーカーの新鋭ミニバンの紹介。「(5人乗りと7人乗りを合わせれば)日本で年間1万台いけそー!なかなかの好調!」とアピール。いよいよ本体価格400万円時代に突入したホンダ・オデッセイはグレード追加した1ヶ月で9000台以上の受注ありましたけども、7人乗りでも360万円〜のバーゲンプライスなプレミアム・ミニバンなら、もっと殺到してもよさそうな感じですが・・・。

  無料のネットメディアにオザーさんクラスの「スーパー・グローバル・エクゼクティブ」なライター様が記事を出してくれるだけでも感謝感激ですから、当然にかなりの謝礼が発生するはずですし、いちいち「ステマ!」と断定するような野暮なことはしません。ご贔屓のブランドのクルマを思う存分に紹介して頂ければ、いくらでもありがたく読ませて頂きますよ!喜んで引用もさせてもらいますよ!って話です。

  いちいちしょうもないことを書いてみましたが、オザーさんは何も悪くないですよ・・・ベントレー乗っているライターがプレマシーのハンドリングなんてハッキリ言って興味ないでしょうし、いちいち庶民ぶって「機械の良し悪し」を語りだしたらちょっと嫌味です。そんな細かい仕事は福野氏や沢村氏にまかせておけばいいです。そして庶民的な金銭感覚で「プレマシー追悼」なんて記事も渡辺(敏)氏や岡崎(五)氏あたりにやらせてあげればいい。

  おそらくオザーさんがこの記事を書いた本当の「狙い」は・・・、新車説明会で毎回のようにライターをアホ扱いするマツダに対するしっぺ返しだと思います。「わざと」論点をズラしてバカを演じる!これはマツダの人が読んでも「なんでスカイラインと比較すんの?(笑)」ってなるはずです。そうしておいて「やんわり」とミニバン作ったほうがいいよ!と小賢しいエールを送る!・・・プレマシーの良さもわからないライターにそんなこと言われたくないわ!ってマツダ関係者はさらに笑い飛ばすでしょう。

  しかーし!・・・10年後のマツダの姿を想像できますか? ロードスターに無邪気に熱狂していた作る側のジジイと買う側のジジイがどちらも「いなくなる」。コアなプレマシーのユーザーはマツダから「去る」。「魂動」になって回帰してきた「ファミリア/カペラ」世代も「いなくなる」。「魂動」にやや失望している「金井アテンザ」のコアユーザーも「去る」(スカイラインに乗り換えてやる!)。ミーハーなSUV乗りだけが「残る」。そう考えながら改めてオザー記事を読んでみると・・・オザーさんはWCOTYの審査員やるだけあって、意外と視野が広いかも?と思えてくるので不思議です。


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2016年3月23日水曜日

THE「アストンマーティン」これは一体誰に向けた本なの・・・!? (オクタン別冊・VANTAGE)

  あまりにも「非日常」過ぎて、全てが自分の理解を越えている「超絶マシン」だけをひたすらに特集したムックを、全く中身も見ないでほぼ衝動的に買ってしまいました〜・・・。一生に一度くらいは出てくるマシンを所有することはあるのだろうか?と半ば自分でも呆れながらも。借金とかローンとか大っ嫌いなので、もし仮に年収3000万円稼ぐようになったとしても、おそらくアストンマーティンには手が届かないと思ってます・・・せいぜいジャガーに乗るか、GT-Rに乗るかくらいが関の山。

  この不必要極まりない出費を肯定するとしたら、ひとつ確実に言えることは、ここまで自分との「隔絶」を感じさせてくれる出版物はそうそう「ない!」ってことですね。リアル本屋に週1回は行きますけど、わざわざ読書するまでもないような世間話程度の内容が綴られていて、無理やりに書籍化する必要ないだろうという本が10年前と比べて多くなってる気が(ブログで書いておけばいいじゃん)。別に自分は読書家だ!と威張るつもりはないですけども、10年前は刺激的な本が多かったな〜・・・。

  当時は起業してド派手に成功する人々が今よりも確実に多かったからでしょうか。今では強烈な自叙伝なんてなかなか出てこないから、「進撃の巨人」みたいなメタファー的要素が強いフィクションがウケるんだと思います。知らない人のために補足すると、「進撃の巨人」の主人公の決意と、マツダ関連のビジネス本でマツダ幹部が吠える「精神論」はほぼ同じレベルと言っていいです。元マツダ社長で現フォードCEOのマーク・フィールズはマツダの社員に対して「デス・オア・グローリー」と檄を飛ばしたようですが・・・言い換えれば「巨人に喰われるなんてまっぴらだ!駆逐してやる!」じゃないですか?

  マツダのビジネス本は、善悪の判断を絶えず読者に強いる「暑苦しさ」があります。読んでいて確かに気持ちがいい!けれどもそこで丸め込まれてしまってはただの思考停止でしかないな・・・とふと気がつきます。「マツダが善で、ト◯タやホ◯ダが悪」みたいなプロパガンダがここ数年のカーメディアを覆ってますけども、その単純な状況判断がなんとも「軽薄」でどうも嫌ですね。そしてもっと自由にクルマを感じていたい・・・という欲求が溢れてきます。

  それに対してアストンマーティンはいいですね〜・・・。車両価格帯は1600〜3500万円くらい。2シーターのスポーツカーに12気筒エンジンをぶち込む。もちろん全て自然吸気ですから、こんなクルマに乗る人が気にすることではないですけど実用燃費は3~4km/L程度だと思います。どこをどう擁護したところで「悪」ですよね・・・こんなクルマに乗っていたら親が泣く。親不孝ですから、それこそ・・・ト◯タやホ◯ダとは全く次元が違うくらいの「極悪」です。

  しかしアストンマーティンの現在位置は・・・先日のマツダの「RXコンセプト」でもその一端が披露されてましたけど、「善」で「大正義」なはずのマツダが市販モデルとして作ってみたい理想型に近いのではないか?と思います。レスポンスに優れるショートストローク自然吸気エンジン。理想的な重量配分&ドライバー乗車位置を実現したキャビン(B◯Wみたいな前後の帳尻合わせたクソとは違う!)。そして観るものの心を掴んで話さない芸術性の高いデザイン。「大正義」から羨望の眼差し見つめられる「極悪」・・・。

  マツダ関連本が繰り広げる「勧善懲悪」の世界がちょっとイヤになり、そして全く別のところで「極悪」に憧れるマツダという矛盾した姿が垣間見えてしまったからでしょうか、うぉー・・・単純な私は、今ではすべてのクルマ雑誌を投げ捨てて「アストンマーティンの本」を貪るように読んでます(理解できないので読み終わらない!マツダ本は1時間足らずで読了!)。もちろんあまりに世界が違い過ぎて理解できないところも多いですし、正直言って他の人に購入を安易に勧められる本ではないです。おそらくド素人が沢村さんや福野さんの本を読む時以上にハードル高いです!沢村・福野両氏の文章でボンクラな「クルマ頭」をふっとばされることを生き甲斐としているドMな人には、この上ない刺激があるとは思いますが・・・。

  手に取った第一印象は・・・なんじゃこりゃ!?やばいな!意地でも読むしかない! まったく想像できない世界ですけど、なんとか「感じて」みよう!そう思って勇気を振り絞ってページをめくると、巻頭は割と読みやすいCEOのインタビューです。出てきたのはもちろんあの日産出身のアンディ・パーマー。カルロス=ゴーンと中村史郎が現在の日産を確立する仕事を始める前から日産に居た古株のカーガイとして知られています・・・。

  数年前までは日産の次期社長と言われていたようで、ゴーンさんの退陣が噂される度に名前が上がっていました、しかしいつしかゴーンさんと袂を分つ決断をしたようで、単身アストン=マーティンに乗り込んで行きました。日産時代にもゴーンさんに度々アストンマーティンを傘下に収めよう!と進言していたみたいで、このブランドにはかなりご執心のようで就任当初からかなりやる気満々だったとか。なかなか日産による買収が実現しないままに、退職して自分がアストンのCEOになった・・・まあどんな事情があるのでしょうか。

  アンディ=パーマーがCEOになってからのアストンは、トップのモチベーションに牽引されるように開発も勢いづいていて、フォードにあっさり捨てられたのが嘘のように新型車を作りはじめています。日産生え抜きのカーガイがアストンのトップになったということで、周囲の期待感は一気に上がりましたし、パーマー自身が明かしているように、相当の額のカネがCEO就任とともにアストンに集まったようです。さらに日産とメルセデスのコネクションを利用したのか、AMGとエンジンを共同開発する運びになっています。

  年間生産台数はおよそフェラーリの半分程度の4000台。おかげで中古車も日本ではまったくの高嶺の花です・・・もっとお手軽だといいのですけど。100年の歴史を誇るブランドゆえに、全車ヒストリーカタログを観ると、乗用車の進化の歴史が面白いようにわかります。1920年のモデルがマニアによって動態保存されているので、1車種を除いてすべてキレイなカラー写真が付いてます!大成功を収めたDB7は、スープラのデザインをパクってますね!最終型スープラのデザインは歴代トヨタの中でも頂点?と言われてますが、この本で観るとさらに箔が付きます。

  また2004年に登場したDB9は、逆に世界中の乗用車デザインに大きな影響を与えた重要なモデルですね。アウディ、メルセデス、ジャガー、マツダ、スバルの現行モデルは大なり小なり影響があると思います。同時期に発表されている和田智デザインのアウディA6が「デザイン革命車種」として名高いですが、2016年の段階まできて、より強い影響力を発揮しているのはDB9の方だと思います。

  まったく理解できてない・・・ので、アストンマーティンの本質なんて全然まだまだ語れないですけども、この「わけわかんない」本のおかげで、月並みな言葉だと「視野が広がった」ですし、クルマや生活についていろいろ考えることが増えたな〜・・・と自惚れてます。何が「カーメディアにひと言」なのかというと、こういう「わけわかんない」本をもっともっと作ってくださ〜い!!!


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2016年3月16日水曜日

清水和夫は一体何がしたいのか? (ルボラン2016年4月号)

  福野礼一郎氏の連載が無ければ絶対に買わないであろう雑誌「ルボラン」。あっ・・・別に他のライターの連載がクソだという意味じゃないですよ!「下野康史さん」の連載は福野さんよりも先に読みますし、取り上げている車種が面白ければ「嶋田智之さん」のコーナーを真っ先に読むことも・・・あと「渡辺敏史さん」の連載も必ず読みます。けど何だかんだいっても福野さんの「比較三原則」が購入動機です・・・ただしこの連載は文体が定型化しているので、実際は読んでもそれほど面白くなかったりするんですけど、面白くなくても「読まなければ」と思わせるのが福野さんが超一流である証明です。

  ・・・でこの「ルボラン」の最悪コーナーだと思われるのが、失礼ですが清水和夫氏の連載です。いちいち毎回レーシングスーツ着てポーズをとっておられますが、誌面に出てくる必要あるの? さらにサーキットで限界性能を測って、素人読者を威圧しますけど、提示されている数値から概算されているはずの、比較対象の2台のそれぞれの得点が、どのように弾き出されているのかイマイチわかりません。酷いときには、加速・減速・ウェットブレーキング、スラロームのいずれも測定値で下回ったクルマの方が、最終的な得点が高かったりします。

  さて4月号では「シビックtypeR」と「ゴルフGTE」という同クラスながら、なかなか噛み合わないマッチアップとなりました。いまさら尾ひれを付けて書くまでもないですが、リチウムイオンバッテリーなんか積んでいないシビックtypeRが、全てのテストでGTEを蹴散らすことは素人でも予想が付きます。そもそもテストするまでもない・・・。一つはっきりしたことは、もともとブレーキに難がある「VW」と、マツダ、三菱と並んでブレーキには定評がある「ホンダ」の評判は、今もなお全く変わっていないということです。ウェットブレーキの制動距離差はざっと10m・・・。ポルシェ911とプリウスくらいの歴然たる差です。

  ウェットブレーキの段階で完全に勝負あり!だと思うのですが、加速G、減速Gでもシビックはモータートルクと回生ブレーキを駆使するGTEを完全に寄せ付けない数値を叩きだします。・・・しかし不可解なことに加速G・減速GではGTEが「優勢」という判定。どういう事情があるのかは、とりあえず文章からは判別できず・・・、挙げ句の果てにシビックとGTEのテストデータが入れ替わってしまった誤植かな?という疑念すら浮かびます。仮に誤植だったからといってもお金払っている読者がわざわざルボラン編集部へ問い合わせてから判断しなきゃいけない義務はないですし、そもそも支離滅裂で意味不明な判断基準になってしまっている清水和夫氏の見解は読者を愚弄する意図しか感じられません(だからボロクソ言わせてもらいます!)。

  このコーナーの定位置には「加速G・減速G」の数値の意味がハッキリと記載されていて、加速Gは高性能車ほど高いと明言されています。高性能車としてシビックの方が高い数値を出していることになっているはずですが・・・。シビックの加速Gが「0.45G」、GTEの加速Gが「0.36G」なのに、清水和夫氏はGTEに「WIN」と付けている始末(ホンダ関係者が不憫)。還暦にもなるとさすがに0.45Gがモロにかかると首が痛いのでしょうか?それともそんなにシビックの乗り味が嫌だったのでしょうか?・・・しかし文章を辿ると最後の最後で小さくですけど「私はシビックの方が好きですね」なんて抜かしてやがります! シビックの方が好きで、数値も全てシビックが上回っているけども、世間一般の人々にオススメするならば「GTE16点」「シビック16点」で同点です!ってことなのか? いや〜謎過ぎる・・・。

  とりあえず先月号(3月号)を引っぱり出すと、「メルセデスAMG-GT」と「ポルシェ911ターボ」の比較。こちらは加速Gも減速Gも上回った911ターボに「WIN」が付けられている。興味深いのがウェットブレーキでポルシェがAMGに負けたこと!ブレーキに関しては「全知全能の神」だったポルシェが価格も手頃なAMGに負けるなんて・・・時代は変わった。スラロームに至ってはタイムのところに「78.08km/h」という速度が掲示されてしまっています。おそらく通過速度なのだが、なぜか遅いはずの911ターボが「WIN」となっていて、速度自体は全く形骸化されたデータでしかないです。やはりこのコーナーの担当はかなりのバカなのか、それとも簡単なチェック機能すらも働かない「アンタッチャブル」なコーナーなのか?謎はますます深まるばかり・・・。結果は「AMG-GT18点」「911ターボ19点」だそうです。

  さらに2月号まで見てみると、「レクサスRX200t」と「ポルシェ・マカン」の人気SUV対決。これもまたまたビックリなんですけど!!!ウェットブレーキでポルシェがレクサスに完全に負けてしまっています・・・これは「事件」だ。加速G、減速Gはマカンが少しずつ上回り順当に「WIN」となっています。なんでシビックだけは数値が高いのにも関わらず「WIN」にならないの? レクサスが上回ったウェットブレーキでは勝敗判定が行われず、スラロームでも再びRX200tが速いタイムを出したにもかかわらず、マカンに「WIN」が付く不可解判定。総合結果は「マカン16.5点」「RX200t13点」と大差が付いてしまっています。繰り返しますが、RXの方が制動距離もスラロームの通過速度も速いのですけどね・・・。

  なんか「清水ルール」に振り回されて、読んでてイライラするだけのコーナーです。その唯一のルールは「VWグループのクルマは絶対に負けない」という非常にシンプルなものです。・・・くっだらね〜、おそらくですけど、VWから拠出された宣伝費に報いるためのヨイショ企画なんでしょうね。しかしそんな企画にも真実は読み取れるもので、今回明らかになったのが、「ポルシェ・ブレーキ神話」は終わりつつあるということ。マカンが叩きだした「ウェットブレーキ47.0m」ってもちろんこの6台の中ではゴルフGTE以外の全てに負けている数字です(アルファードに負けるんじゃないの?)。・・・また同コーナーで目に余るものが出てきたら追伸したいと思います。あ〜疲れた・・・。(誰か清水さんの意図がわかる方おられましたらお手数ですがレスください!)


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2016年2月29日月曜日

「マツダ魂」は本当に魂の1冊でした!

  ちょっと前に「マツダ魂」(笠倉出版社)という、やや小降りなムック(不定期雑誌)が発売されました。これは「サクラムック・ビジュアル図鑑シリーズ」という飛行機・バイク・古美術品など趣味のビギナー向けムックなのですが、いつも自動車専門メディアの無粋な文章とは違って、ライターの偏見などに煩わしい想いをすることもなく非常に読んでいて気分がいい1冊だと思います。ターゲットはビギナーのようなので「わかりやすさ」に重点が置かれているというのもありますが、個人的にはクルマにブログを書く上でもいろいろ参考になりそうです。

  これまで発売されてきた歴代のマツダを特集する書籍は、非常にマニアックなマツダ好きを満足させる内容に終始したせいか、「興味深い話」と「どうでもいい話」がゴチャゴチャと盛り込まれていて、読者に努力を要求するような熱気ばかりがやや空回りしているものが多かったです。マツダに関する「どうでもいい話」って結構多いですよ。マツダが一流メーカーと同じ様に、パッケージ効率を考える話とか、燃費をよくする話とか、極めつけは販売店のサービスについてとか・・・(笑)。どれもよく考えればどうでもいいことなんですが、ひたすらにページが費やされていたりします。

  「マツダ車の良さって何ですか?」 一般ユーザーにアンケートを取れば、おそらく「デザイン(内外装)」「(運転操作の)ダイレクト感」「広島(ストーリー性)」などの要素からくるやたらと「情熱的」なイメージが多いのではないかと思います。この「マツダ魂」ページをぼんやり眺めていても、目に飛び込んでくる情報は、「マツダデザインの流麗さ」「サーキットに近い乗用車」「孤高の技術力」の3つが大きいですね。作り手とユーザーが見事に一致!!!・・・さすがにマツダの全面協力で編集されているだけあって、内容にブレが少ないです。

  それにしても「マツダの新戦略」と新たにマツダに惹き付けられたユーザーの「相思相愛」関係は実にすばらしいことです。たとえ私自身がそれほど惹き付けられていないとしても、それは自分のことにように歓びを感じます。アテンザの先代モデルと私の関係もそうでしたが、マツダはいつの時代も熱狂的にユーザーを捕まえるんですね! 今さらになって「私が好きだったマツダは・・・」なんてクソみたいな持論は何の役にも立ちませんし、もういい加減にブログでマツダの現行モデルについてゴタゴタ言うのは控えたいな・・・「マツダ魂」を読んでからというもの、我ながら実に殊勝な決意をしたものです。

  
  思い返せば、たまたま自分が免許を取ったころに「アテンザ」という新型モデルが登場しました。その初代・2代目はちょうど自分にとって良い選択といえるクルマでしたし、オーナーとしてとても誇らしげに感じることができる不世出なモデルです。オーナー馬鹿を承知で言うならば「10年に1度の名車」ですし、知らない人にわかりやすく説明する時には「欧州で成功した中型以上のセダンはセルシオ、スカイライン、アテンザの3台だけ!」みたいなこと言ってます。まあ・・・最高のクルマに巡りあってドライブが好きになった!!! そういうタイミングの巡り合わせの幸運にひたすら感謝すれば良いと思います。

  そして「新世代のマツダ」はまた新たなユーザーとの蜜月を過ごすために、スカイアクティブという変革がなされ、それが見事に注目されるようになっていますよ!という、ごくごく一般的な世の中の流れが、とってもよくわかる「書籍」だと思います。

  これまでも「新世代のマツダ」についての特集を組んだ書籍・雑誌をいろいろ見てきましたが、残念ながらスカイアクティブの魅力は少しも伝わってきませんでした(自分は旧世代への愛が強過ぎ?)。プロのライターが「内外装が良くなった!」とアテンザについて盛んに喧噪していましたが、先代アテンザユーザーからしてみれば新型の内装は先代の「デジャブ」でしかないです。そして大きく変化している部分、たとえばセンターコンソールの素材などは、どうも何度見ても雰囲気に馴染みませんでした(あのコンソールはやっぱりセダンとしていまいち表現力が乏しいのでは?)。

  さらにそんな「疑惑のコンソール」にアクセラに合わせて後から追加されたダイヤル式セレクターなどは、一目見て「がっかり」しましたよ。どう考えてもあそこに付ける必然性などないと思いますし、もし「ある」とするならば・・・それは失礼ですが非常に「安っぽい意図」だと思われます(どっかの真似!)。そんなこんなで発売以来MCを経ても現行アテンザはいまいち好きになれませんでした。ちょうどレクサスISに乗った時に感じるようなあからさまな「コピー感」とでもいいましょうか・・・、「それ」をガキみたいに喜ぶ人もいるようですが、アテンザに関してはそこが一番イケてない・・・そういう部分こそマツダの個性的なアイディアで主導権を取らないと・・・。

  カーメディアはアテンザの発売以来、大喝采を続けていましたが、そんな「くだらない」ことばかりを盛んに取り上げるわけです(まあ見方は人それぞれですけど〜)。もちろん「現行アテンザの魅力」は試乗を通していくつも発見しました。なんといっても「サイドライン」の力強さはいいですね!。比較するとレクサスGS、Eクラス、5シリーズがだいぶ貧相に見えてしまうほどに、グラマラスで近くで見るとさらに実に見事です。デザインCOTYでアストンやジャガーと並び立った最大の理由も、おそらくこの「サイドラインの革新」だと思います。はっきり言ってあの評判のフロントマスクは二の次・・・。とにかく「サイド」です(アクセラ・デミオとは違う!)。それだけにリアのランプ類に手が回らなかったのが残念すぎます。

  また「走り」に関してですが、サイズを考えると、とんでもなくキビキビとした走りをします。FRのライバルよりもハンドリングがいい!とかしばしば書かれていますけど、ライバルはだいたい1800kgクラスなので、ハンドリングが良いのも当たり前のことです。ただし、ひとむかし前に巨大な市場を作っていた「スポーティなセダン」とは完全に別物です。つまり初代や先代とは違う車です。用途も違えば、乗り方も違う・・・当然にユーザーも違うことでしょう。

  ちょうど2002年を境にスカイラインの評価が一変したあたりに状況が似ています。このまま現行アテンザを理解しようとせずに、低い評価(偏見)を続けていたら、「スカイラインは直6派」のみなさんと同じ輩になってしまいますね。それはちょっとイヤだな・・・だってあの日産叩きは実に不毛ですから。

  しかし、そんな「頑迷な旧マツダ好き」をとてもやさしく諭してくれるのがこの「マツダ魂」です。軽い気持ちで買ってみましたが、予想以上にとっても気に入りました。マツダに対する違う視点を持たせてくれたことでいろいろ考えることができました。今では廊下の本棚の一番手に取りやすいところに並べていて、入浴時(ちょうど良いサイズ)に読む本として愛用していて、もうかれこれ20回以上は開いています。(ちなみに「マツダのすべて」は3回くらいしか読んでない。)

  そしてページを開くたびに、なんだか「私」と「スカイアクティブ」の隙間がすこしずつ埋まっていくような不思議な充足感があります。これから歳を重ねていく自分にぴったりの現行マツダ車は何なのかな?なんて真面目に考えたところ、今のところロードスター(RS)とアテンザ(25S)の2車種が良さそうな気がします。まあ可能ならこの2台を「足して2で割った」ような車(シャシーはロードスターそしてボディ&内装はアテンザ)が希望ではあるのですけど。私のような頑迷な旧マツダ派はぜひ書店で見てみてください。


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2016年2月19日金曜日

島下泰久さんが酷評した デザイン評価「1」のクルマとは・・・

  島下泰久さんが故・徳大寺有恒さんから引き継いだ「間違いだらけのクルマ選び」シリーズです。最初に言っておきますが、この本はクルマ選びにはそれなりに役立つものだと思います。素人にはわかりにくいポイントにうまく言及できている「痒い所に手が届く解説」が続きます・・・さすがは超一流の売れっ子ライター!!! この本を読んだ多く読者にとってはそれぞれのクルマのイメージが読む前とはだいぶ変わったりするのではないでしょうか。ぜひ来年以降も末長く続けて頂きたいものです(楽しみにしてます!)。

  このシリーズの巻末に必ず付いているのが、掲載されたクルマの「採点表」なるものです。徳大寺さんが始めたものとはいえ、これだけカーメディアの情報統制が厳しいなかで、全国の書店に流通するレベルの本でここまで「ハッキリ」と各モデルを得点化して、クルマの相対的な評価を周知させているのはこのシリーズだけでしょうね。ニューモデルマガジンXで西川(淳)さん達が無邪気にクルマの総合点を100点満点でザックリ(無責任に)採点してますけど、この本では細かく分けられた各要素ごとに1〜10でハッキリと「成績」が付けられています。

  その要素項目の中で最も上に書かれているのが「デザイン」です。これは女性の容姿を10段階で評定している!?そんな「背徳感」にも似た高揚感があります!!!。じっくり見入っていると「それは・・・島下さんの好みでしょ!」とツッコミを入れたくなるようなところも多々あります。挙げ足獲りを承知で挙げれば・・・GT-R「6」フェアレディZ「9」の採点にはちょっと首を捻りたいです。先代のZ33なら納得ですけど・・・。さらにジューク「8」ヴェゼル「4」というなかなかアヴァンギャルドな評価も飛び出します。ゴ◯ブリ「8」に対してガ◯ダム「4」ですか・・・。

  他にもミライ「6」に対してレヴォーグが「4」だったり、寸評に「似た者の多いKカーの中では異色の個性アリ」と書いておきながらN-ONEが「5」に留まったり、そしてそれに対してタント「8」ウェイク「7」など違和感というべきか不可解というべきか・・・。そうやってツッコミを入れて楽しむ読者への配慮(演出)だとしたら、あまり気分はよくないですけど、十二分に楽しませてもらっています。

  今年掲載されたラインナップで、見事に島下さんのハートを捉えたデザイン「10」のクルマを挙げると、「アルト」「シエンタ」「S660」です。確かに3台とも「がんばった!」と絶賛してあげたくなる力作ぞろいですね。もっとも異論はいくらでもあると思います。「3台とも欲しくない(乗りたくない)!」という人は山ほどいるでしょう。「10」だからといって、誰もが一目惚れして欲しくなるクルマというわけにはいかないです。そもそも職業ライターになると、クルマなんて見飽きてしまっていて、「目新しさ」に大きなウエイトが置かれているのかもしれません。

  さてその一方で、島下さんの逆鱗に触れてしまったデザイン「1」のクルマとは? 1台目は日産「マーチ」だそうです。この4代目マーチ(マイクラ)のデザインは海外では結構人気あるみたいですけどね。日本市場だけでの印象だと、やはり先代(3代目)のデザインがあまりにも偉大過ぎた!というのが評価が低い理由かな?という気がします。カルロス=ゴーン社長就任とともに日産デザインの全権を預かるようになった、「カリスマデザイナー」こと中村史郎氏が日産で初めてデザインチーフを務めたクルマがこの3代目マーチなんだそうです。

  ご本人が解説されているように、「草食動物」の瞳を連想させるヘッドライトを意図的に配することで「かわいさ」を表現して女性客を取り込むという手法が、このクルマから確立されたらしいです。言うまでもないですが、先代デミオで名を挙げたマツダの前田さんや、新生ルノーデザインが冴え渡るヴァン=デン=アッカーさんが、この手法を取り入れてます。

  そんな自他共に認める「名デザイン」の先代モデルから比べれば、現行マーチはどうも中途半端なイメージですね。ユーザーの間からも「かわいさが半減した・・・」という素っ気ないリアクションが出ているようです。中村史郎さんがその著書「ニホンのクルマのカタチの話」でこの4代目のデザインについても「言い訳」をしていますが、どうやら本格的に東南アジアでの販売を視野に入れて開発されたため、やや男性的な要素を入れた結果・・・こうなってしまったようです。マーケティング的には最善を尽くしたそうです・・・。

  さてデザイン「1」のもう一台は・・・トヨタ「クラウンアスリート」です。このクルマは、そんなにダメですか? レクサスGSが「9」なのにクラウンアスリートが「1」というのもなんだかな〜・・・。セダン本来の繊細な美しさを表現出来ているのは、クラウンアスリートの方だと思うんですけどね。GSが採用している「ファストバック=スタイル」は2016年の感覚だと「時代遅れ」な感じがします。2007年くらいから目立ちはじめましたけど、高級サルーン・デザインにおける「普遍性」は獲得できなかったですし、もはやこれは乗ってて恥ずかしいだろ!って思うのですが(完全に私自身の好みの問題ですが)。

  日本車とドイツ車で集中的に使われたことで、スタイルの陳腐化が加速しました。「メルセデスCLS」「アウディA7」「ポルシェ・パナメーラ」「日産フーガ」「レクサスGS」など名だたる高級サルーンで採用されている「ファストバック=スタイル」は、居住性とデザインを両立させる手法だそうですが、「メタボ」に見えるデザイン面では褒められたもんじゃないです。すっかりメタボデザインが板に付いた「BMW6シリーズ」もこの仲間です。そしてこのスタイルが「ダサい」ことを決定付けたモデルが「フェラーリ・フォー」というFRの4座サルーンです。このクルマの影響はデカいっす(笑)。

  島下さんは走りに関してはGSがクラス最良!クラウンは最低!という評価をしていますが、その感情がそのままデザインにまで及んでしまっているのかな? 日本で売られるセダンがぜんぶファストバックになってしまったら、とってもとっても悲しいです。やたらワイドで、しかもボディが厚くて、空気でパンパンに膨らましたようなデザインにしか見えない。クルマのデザインもメタボだけど、乗っているオッサンとその家族もメタボ・・・(完全に悪口)。その一方で街行くクラウンアスリートには節制して身だしなみも小綺麗な好々爺が乗っていて・・・。レクサスではなかなか感じられない「侘び寂び」が効いたデザインだなとアスリートを見かけるたびに思いますよ。

  全くの余談ですが・・・まだ発売がアナウンスされたばかりのアウディA4は、先代と変わらないデザインのせいか「5」となっています。スカイライン「7」レクサスIS「8」といったライバルより低いのですけど、なんだかこのクルマが気になって仕方ないです。この本読んだらさらに欲しくなりました。変に「目立たないデザイン」の良さってヤツですかね・・・。

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