ゴルフとそれ以下の輸入車Cセグ9台の比較!?・・・ちょっと待て!

  「オートカー」誌が残念なことに休刊?になり、以前よりもちょっと勢いを増した感のある「モーターマガジン」誌の気になった記事について書きたいと思います。4月1日発売ということで、新しい年度を飾る「5月号」がなかなか気合の入った構成になっています。ざっといつもの3倍くらいは面白い!読み応え十分です。しかも「輸入車ハンドブック」という付録まで付いてます(これがなかなかよく出来てます)。


  本編には新型モデルレビューとして「メルセデスAMG C63」や「メルセデスC450 AMG」も登場しますし、なかなか秀逸だったのが「アテンザXDとボルボS60の比較」というツボを心得た企画です。アテンザとボルボS60の乗り味は世界最高水準!とドッカンドッカン花火を打ち上げていましたが、あえて余計なクルマを入れずにこの2台「だけ」に絞ったモーターマガジンの企画力こそが天晴れだと思います。他の雑誌で有りがちなのは、「C」「3」「A4」「IS」といった定番モデルとの比較なんですけど、そもそもこれらのメインターゲットは「高齢者」ですから、ノーマルだと運転していてもちっとも面白くないです。いろいろな部分がフニャフニャしていて、これでは運転していても「イライラ」しますし、作る側も確信犯なので、その言い訳としてMスポ・Fスポやら用意していますけど、これら「本気」モードの足回りと比べても、なんというかマツダとボルボが到達している「北欧テイスト」の乗り味は断然に味わい深いのですよ・・・(もちろん個人差はありますけどね)。

  さてそんな中でメインとも言える企画の「輸入車CセグHB10台の徹底比較」がちょっと残念でした・・・。特にVWとのタイアップというわけでは無さそうなので、その点ではフェアな気持ちで読む事ができましたが、普段はスーパーカーに心を躍らせているであろうオッサンライターたちの雑な仕事っぷりがいちいち目につきます。これは誰一人としてCセグに興味ないんだな〜・・・という雰囲気が最初から最期までプンプンです。Cセグともなると女性評論家の方がなんとなくしっくりきますね。モーターマガジンお抱えの佐藤久美ほか飯田裕子・竹岡圭・川端由美・藤島知子(敬称略)の5名でやってもらった方がだいぶ誠実な企画になったのではないですかね・・・。

クルマのラインナップは以下の通りで、

「VWゴルフ・トレンドライン」
「アウディA3スポーツバック1.4」
「メルセデスA250シュポルト」
「BMW120i」
「フォード・フォーカス」
「ミニ・クーパー5ドア」
「ボルボV40・T4」
「プジョー308シエロ」
「シトロエンDS4シック」
「ルノーメガーヌハッチバックGTライン」

あれ?ジュリエッタは?・・・最近では北米にも上陸しダッジブランドからもジュリエッタベースのクルマが発売されるなど勢力を拡大しつつあるのに。あと・・・なんだか輸入車だけではどうも「華」がないですね(マジかー!?)、とりあえず「レクサスCT」と1.2Lターボを載せ始めた「オーリス」も仲間に入れてほしかったです。さすがにアクセラとインプレッサが入ってくると、コスパがヤバいですから、企画そのものが「つまらなく」なっちゃうのでこの点の「除外」はオッケーなんですけどね。

  「この10台の中で買うとしたらどれですか?」 いちおう全部乗ったことがあるのですが、とりあえず欲しいクルマは・・・無いです(自己負担なら)。レンタカー・代車で乗るとか誰かが車検代のみで譲ってくれるというならば10台どれもウェルカムですけど。新車をノリノリで買いにいかせてくれるくらいに、魅力溢れたものは無いです。もし「DS4のボディ」と「フォーカスの駆動系」が合わさったならば、ちょっと欲しくなるかもしれませんが・・・。「308のボディ」でもいいかな。けど駆動系に関しては「フォーカス」で決まりです。だって1台だけショートストロークの直4NAですから、もはやこれは「反則」です。このエンジンはフィーリングの良さからジャガーXJのベースモデルでもターボ化されて使われているくらいの素晴らしい素性のエンジンですし、元々はマツダがNCロードスターに搭載するために作ったエンジンですから・・・。

  今回登場した評論家が「こもだきよし」「石川芳雄」「河村康彦」「西川淳」「渡辺敏史」(敬称略)の5名なんですけど、もう右足の関節が鈍くなっていて、フォーカスのエンジンの良さがいまいち伝わらなかったのでしょうか・・・(失礼!)。あるいはもっと「政治的」な理由なんですかね、「VW」と「フォード」のどっちに媚びたほうが今後の仕事が捗るかなんて、素人でも十分に想像付くレベルですから。けども読者&ユーザーをナメてもらっては困ります。つーか本当にフォーカスに乗ったの? あくまで憶測ですが、「どーせフォードのディーラーに出向いてフォーカスを買いに行く人なんていないじゃん!ハッハッハ!(だから言及するだけムダ!)」って感じだったんじゃないですかね。確かにディーラー網を整備しないフォードのやる気の無さにも問題はあるわけですけどね・・・。もういっそのことマツダの系列に売ってもらったらどうですかね。新型マスタングもあることですし。

  さて5名がそれぞれ選んだクルマ3台を見てみると・・・とさすがに内容をバラすのはルール違反なので、そのセレクションから見え隠れする各ライターの「属性」を完全に上から目線で紹介したいと思います。まず「こもだきよし氏」は・・・・単なる高齢者ですね(失礼!)。高齢者って男女問わずなんだか派手なデザインのクルマに平気で乗ってますけど、ホ◯ダC◯-Zとか本気でカッコいいと思うんですかね。そんなC◯-Zみたいな「オモチャ」的なテイストが好きな人が多いみたいです。徹底的なデザイン重視!なんですけど「こもだきよし氏」の選択も高齢者が不思議と好むゴテゴテなヤツばかりです。こういう外見だけの選択ならばわざわざテストドライブする必要もなかったのでは? もちろんルックス重視ですから大本命のはずのあのクルマは入っていません(だって凄く地味ですから)。

  次にモーターマガジンではおなじみの「石川芳雄氏」は・・・これはなかなか好感が持てます。極めて妥当でとてもバランスの良い選択になっています。ハッキリ言って5人の中であなたが1等賞です。やはり自分が「顔」的存在の「モーターマガジン」の年度始めの大切な企画に泥を塗るわけにはいかない!といった責任感が伝わってきます。3人目の「河村康彦氏」は・・・完全に逃げ腰ですね。やたらと「ユーザー視点」であることを強調しておられました。つまり「俺はこのクラスに全く興味がないんだけどね・・・」ってことです。なるほど、街中で思いっきり馬鹿にされそうな3台をわざわざ選んでくれました。まったくCセグにリアリティを持っていない方なんだなぁ・・・あくまで憶測ですけど。

  4人目の「西川淳氏」は・・・なんというか、大変失礼ですが今度は「先入観」が論調を支配している様子がわかります。とりあえず「1台だけ土俵が違うだろ!」ってことで1位が別格という評価なんですけど、「おい!そっちかよ!?」って感じです。確かにフォーカスだけNAエンジンなんで完全に「反則」なんですけど、西川氏の選択では別のクルマが「別格」と持ち上げられていました、まあ一般的な意見として「別格」も頷けるわけですけど、そんなことはド素人にでも分ることですし・・・。そして何よりそのクルマは足回りがフニャフニャですけどいいんですか?5人目の「渡辺敏史氏」は・・・やっちまいました!1、2位が完全に石川さんとかなり被ってしまった!そして3位にはご贔屓のあのブランドが・・・まあ気持ちは分りますけどね。石川さんと同じでいいセンスしてますね、やっぱり渡辺(敏)さんみたいにマルチに仕事ができるライターはバランス感覚がよいみたいですね。まあ納得できますし、言いたいこともわかります。ただCセグに興味はないんでしょうね・・・(渡辺さんはもっと小さいヤツを買うことはあるみたいですが)。




  

  

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