2014年8月28日木曜日

メルセデスCLA250・・・いよいよ始まった"本音"でフルボッコ!!!

  いや〜ビックリしましたね。今月号(2014年10月号)の「オートカー」ですが、「英国車特集」としておきながら、最大の読みどころは後半に付いている「メルセデス特集」でした。まずは新型Cクラスのドライビング=インプレッションから始まります。もうすでに他の雑誌で少なくとも5本以上のインプレを読んでいて、どの1本も印象に残っていない「薄味」ばかりだったので今回も全く期待していませんでした。それが読んでビックリ!で新型Cクラスを見事なまでに「文脈」で分析していて、「良い点」と「悪い点」がとてもわかりやすく描かれています。ライターもここまで自信持って言い切るからには、相当に確信めいた感触が得られたのでしょうけど、それにしてもこの独特の文体を使うのライターは・・・もしや?。そうです突如としてオートカーに降臨した沢村慎太朗さんでした。

  発売直後の雑誌なのであまり詳しい内容を書く事は避けますが、とりあえず新型Cクラスのインプレを読んだ素直な感想としては、「運転下手くそな自分には合っているのかもしれないけど、とりあえずいらね〜・・・」といったところでしょうか。沢村さんが言わんとしていることを、私なりに解釈(曲解)すると「メルセデスはデカいのだけ作ってればいい」みたいなところですね。中型車は日産あたりからOEMすればいい話です。それを金儲け主義のルノーとメルセデスがビジネスライクに協議してしまった結果、コストがかからない方の「メルセデス設計」に統一しようなんてことになってしまうんですね。さよなら日本製スカイライン。

  沢村さんのインプレですが、今回もとても納得できます。レクサスISやスカイラインと同じサス形式にグレードアップした効果!なんて素人っぽい事など一切触れずに、3シリーズを軽く上回る旋回時のアジリティの進化は「本物だ!」と力説しておられました。でもそこ(3のコーナーリング)はすでにレクサスのFスポでも通過したものであり、BMWよりも金(コスト)かければそれだけいいものが作れるといった程度の話にも聴こえます。そもそも「プレミアムブランド」としてのまともな意識があるならば、沢村さんに間違っても「論外」「落第」なんて言われないように頑張らねばいけないと思います。結果として今回もメルセデスを信じて購入したユーザーが大恥をかかされてるわけですから、もうちょっとしっかり作ってあげて欲しいと思います。もっとも1000万円以下のモデルのユーザーのことなどまったく関知しないのがプレミアムブランドってものなのかもしれないですが・・・。

  さてさらに「沢村ワールド」全開だったのが、Cクラスインプレに続く、C180とCLA250の比較記事です。これまた凄い!!!というかヤバい!!!・・・完全にメルセデスに喧嘩売ってます!ターゲットはもちろん「世紀のガラクタ」CLA250です。去年の発売以来このクルマは予想以上に反響が大きいと報じられる以外は、主だった評論家はコメントを避ける傾向にありました。まあこの微妙な反応の時点でクルマの出来は推して知るべしなわけですが、私のような素人でも乗ったら乗ったで一言言わないと気が済まなくなるほどで、これが400万円!?クレイジーすぎる!!!と失礼極まりない感想を持ってしまいました。まあでもゴルフやらアクセラやらやたらと優等生ぶったクルマばかりが脚光を浴びる中で、こういう「ふざけたクルマ」もあってもいいのかも・・・と広い心で接してあげたいです。どんなクルマにだって短所はあるでしょうし、どんなに酷いクルマだったとしても、結局はそれを選ぶ人の人間性の問題なのですから。

  それにしてもCLAに関しては疑問点がたくさんありました・・・まずは「なんでそんなに酷いデザインなの?」(笑)。デザインは個人の主観もありますから看過するにしても、ほかにもいっぱいあるんですよね。結局のところ「どう使っていいかわからん!」と思ってしまいます。これだけベストなサイズなのにもかかわらず他の全てがダメ過ぎます。その辺の「へなちょこ具合」について沢村さんが今回の記事で実に見事なまでに科学的に問題定義してくださっています。本音を言うとちょっと違う印象の部分もありましたが、総じて不満に感じるところは同じだったですね。これは「グランドツアラー」ではなく「モデルカー」であり、デザインが気に入ったら家の前に飾っておくクルマなんですかね。私のようにデザインがダサいと思ってしまった人にとっては「税金がかかる粗大ごみ」でしかありません。

  そんなに気に入らなければ買わなきゃいいだけの話だろ!ってまったくその通りです。しかしこれまでまったく沈黙していたカーメディアがなんで今になって「本当のこと」を書き始めるのか?にはいささか興味があります。メルセデスは今でも日本国内で販売台数トップ10に入る非常に重要なブランドであることには変わりはなく、日本の自動車ユーザーにとっても納得のいく価格で様々な選択肢を与えてくれる馴染み深い存在です。日本人ユーザーの視点からもかなり評価されているブランドを、沢村さんが改めてまるでPSAの右ハンドル車を苛烈までに叩いた時のような「日本をナメるな!クソブランド!」と言わんばかりの罵詈雑言を浴びせたことに少々驚きを禁じ得ないです。

  それでももしメルセデスが何らかの意図を持って、この評論が出ることに「O.K.」を出したというならばなんとなく合点がいきます。CLAのベースグレードである180は確かにバーゲン価格でした。私のように批判的な意見をネット上で述べる人々に対し、メルセデスだからといってハードルを上げ過ぎてないですか?メルセデス版の「プレミオ/アリオン」ですよとの反論には一理あるなとは思いました。「日本車よりも断然に良い」といった意味不明な意見が相当に見られたので、思わずブログで揶揄したことはありましたが、ユーザー自身がカローラみたいなものだと割り切っているならば特に文句はないんですよね。まあ「どうでもいいクルマ」です。

  ちょっと話が逸れましたが、もしCLAユーザーの一定割合が「日本車よりも断然に良い」と思い込んでこのクルマを買っているとしたら、その「魔法」から自然と覚めてメルセデスに対する憎悪の炎を燃やすよりも早く、さっさと現実を教えてあげて新型Cクラスに乗り換えさせた方が得策!なんて考えてるのかもしれません。今ならばCLAも高く売れますよ!なんて呟かれて、沢村さんいわく「真面目に取り組んでいる感じのないCLAと、筋道を追って考えられたC。Cの圧勝である。」なんてフレーズを見せつけられれば、メルセデスディーラーもますます「捗る」ってところでしょうか。


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2014年7月8日火曜日

スカイラインは「50点」なのに、BMWi3は「96点」って・・・

  いつも日本車の粗捜しをして、意味不明な評価基準で都合の良いデータだけを挙げ連ねて、「日本車を買うヤツはバカだ!」とでも言いたげな、メンバー全員「不毛」なニューモデルマガジンXの「喜怒哀楽」にBMWi3が登場しました。このクルマもうすでに近所で走ってるの見かけたんですが、豪華な軽自動車といった感じでとてもデザインは良かったですね。さすがはアクセラを抑えてカーデザイン・オブ・ザ・イヤーに輝くだけはありますね。そんでもってこのコーナーでの得点も軒並み高評価で、アクセラがあっさり負けてしまいました。アクセラよりもi3の方がオススメってことですか・・・なるほど。

  電気自動車って何だかんだ言っても「クルマではない」です。100km走ったら30分の「充電休み」なんてもはや自動車の前提が完全に崩壊しているような気がします。次世代を担う「エコカー」は排気ガスさえ出なければ何でもいい!なんてのは極めて初歩的な発想です。週末くらいしかクルマに乗らないような人がEVに乗り換えたところでその効果はたかが知れていて、自己満足の域を出ないものにしかなりません。

  むしろ航続距離が限定されるEVが、都市部の自動車専用道路をノロノロと走り出したら、周囲のガソリン車が渋滞を起こして余計な加減速を繰り返して、社会全体のエネルギー効率は悪くなるということも考えられます。発電過程においても東電管内の90%以上が火力発電ですからCO2もNOxもたくさん出ていますし、バッテリーの製造と廃棄の過程でもさらに大きなエネルギーを使います。そしてBMWi3のCFRPのボディはリサイクルが出来ないのですから、西川淳さんも言っておられますが、コイツは本当にエコカーなのか?と疑問が付きます。そこまで否定しておいてからの西川さんの「96点」も不可解で「ネックは車両価格だけ」っておいっ!。

  そもそも前回にこのコーナーに登場して全員から「50点」という採点放棄の宣告を受けたスカイラインの方が、先代のガソリンモデルから比較しても多くのアドバンテージがハッキリしていたように思うのですが・・・。「スカイラインHV」と「BMWi3」がほぼ同じ価格というのにもおどろきですが、一体どっちのクルマが「持続可能な日本」にとって有益なクルマなんでしょうか? まあいろいろな意見があることは承知の上ですが、都市から一歩も出れないようなクルマを1台だけ所有する人が増えることは、都市部の中で全ての消費行動がより一層完結するように変わることを意味します。

  東京から30km圏の外側の観光地は軒並み疲弊し、公共交通機関と直結した観光地だけが商業主義的にデザインされた「パッケージ・レジャー」を販売していくことになりますが、その多くは新幹線よりも断然に割安なLCCを使ってハワイにいくことを選択するでしょう。ハワイの「青い海」もいいですが、沖縄や宮崎にだって同じくらいキレイな海が・・・LCCが参入してないのでハワイとくらべて金額的に大差ないですね。いやいやそこまでいかなくても三重県にだってキレイな「青い海」があります!

  東京から新幹線と特急を乗り継いで行くと、ハワイにいけちゃうくらいの料金がかかってしまいますが、三重県ならばクルマで行けます。紀伊山地の絶景を眺めながら突き進めば、そこには「絵に描いたような」プライベートビーチが広がっています。紀伊半島の南端部だけが海の色が違うみたいで、三重県南端部の熊野市付近まで行かなければいけないのですが、どうやらEVでは名古屋からも大阪からも辿り着くのは無理そうです。まあ他にもクルマ買ったなら絶対に行っておきたい場所なんて日本中にいっぱいあります。鉄道とバスだけでは到底辿り着けない地域のほうが多くなってきてますから。

  そんなどこにも行けない(=インフラとして失格)なクルマじゃなくて「電車」に車両価格+月2〜3万円の維持費なんてとても払いたくないですね。それこそ買い物をするだけだったら、全部配送してもらっても月1万円と超えることなんてないですし。西川さん他2名も同様のコメントをしていて「完全否定」一歩手前まできてるのに、みなさん高得点を付けていらっしゃいます。「96点」「95点」ってもはや「絶対オススメ!」のレベルじゃないんですかね・・・。


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2014年6月29日日曜日

清水草一氏 が レヴォーグ 商戦に便乗して一般雑誌で大暴れ・・・

  毎回上から目線で申し訳ありませんが、プロの自動車評論家がクルマを過度にエンターテイメント化した「演出」をやっていたりすると「イラ」っとしますね。もう「自動車評論家」の看板を降ろして、「フェラーリ持ってる芸人」を名乗ればいいんじゃないか?とすら思える清水草一氏。若い頃にはそこそこ真面目で魂にちょいちょい心に響く本も書いておられましたが、最近は「オワコン」気味な自動車メディアとは距離を置き、まさかの「週間SPA」でゆる〜い企画を展開してるみたいで、自動車人口の底辺拡大を意図していらっしゃるようです。

  おそらくスバル・レガシィの本格発売を記念しての企画なんでしょうが、「レヴォーグは欧州車に勝てるのか?」みたいな記事をたまたまヤフー・トピックスで見かけました。価格帯とエンジンスペックが近似している「レヴォーグ」と「ボルボV40」を比較するというものだったのですが。なんなんだこの「確信犯」っぷりは・・・。欧州車に勝てるのか?という企画なのに比較相手は「ボルボV40」たった一台のみ。一体どれだけの「やっつけ仕事」なんだろうか。とりあえずクルマ専門誌にはとても載せられないクオリティと言わざるを得ません。

  エンジンメカニズムの解説などはすっ飛ばして、とりあえず「ミラクル」「夢」「希望の星」と並べ立ててダウンサイジングターボを持ち上げます。テスト項目もわかりやすく「ダッシュ力」と「燃費」のたった2項目だけです。・・・もはやこの段階でツッコミどころは満載なんですが、まあ一般誌向けですし、しかも大変失礼ですが読者層のクルマ所有率は低めであろう「週間SPA!」ですから・・・。こんな「アニメ」か「SF」」仕立くらいがちょうどいいのかもしれません。おそらくレヴォーグ=「現代の零戦?」というのも軽いジョークだと思われます。(?が付いていたにもかかわらず、コメント欄でムキになって「三菱だろ!」って批判している「風立ちぬ」ファンが・・・)

  自動車雑誌を読んでる人から見れば、清水草一氏のお気楽(手抜き)仕事っぷりに呆れるだけなんですが、とりあえず誉められる点としては、一般人向けに小難しいことを排除して「ヒーロー誕生!」みたいな流れるストーリー仕立てになっていて、一般の読者にとってはとても解り易いようで、いろいろなコメントが次々と寄せられていました。「(レヴォーグは)ボルボやプジョーのパクリじゃん!」という"日本メーカー=パクリ"論者がいたり、案の定の「ボルボV40の圧勝判定」に不満を挙げ連ねるスバルオタクが登場したりと、もの凄いスピードでコメントが集まっていきました。やはりレヴォーグの注目度は高いですね。

  でもこれだけコメントが来てるのだから、清水草一氏が仕掛けた最大のボケに誰か突っ込んでやれよ!っていうモヤモヤ感が残りました。そもそも「ボルボV40」って旧型のマツダシャシーにフォードのエンジン載せて、中国資本が中国向けにお金を出して作らせているクルマです。果たしてこれを「欧州車」と呼んでよいものか?って思うんですよね。フォードとスバルでは残念ながらエンジン開発の基礎体力が全然違いますし、しかもフォードと言えばホンダ・アルファロメオ・BMWといった名だたるエンジン屋をも抑え込んできた、世界最強ランクのエンジン開発力を持つメーカーですし・・・。

  ボルボV40はCセグ最大を誇る「フォーカス一族」の中でも、ハイエンド&スポーティに仕上げられた一台で、選択された1.6L"エコブーズト"は福野礼一郎氏がハッキリと「テンロク最強」を宣言しているお墨付きのユニットです。このユニットに完敗したBMWとPSAの共同開発エンジンは両ブランドの新型車から早くもドロップし始めました。スバルが最近仕込んだばかりの「FB16」エンジンであっさりと勝てる相手では無いです。とにかく「水平対抗」に拘るスバルですが、それは自他ともに認める「自己満足」に過ぎません。ポルシェが実績を作っている6気筒ならまだしも、世界で最もポピュラーな「直4エンジン」の膨大な研究開発量を考えると、スバル単体で太刀打ちできるわけがない!と思います。そもそも「水平4気筒」の優位性って何なんですか?って話です。それを差し置いてもFFのV40に加速勝負でAWDのレヴォーグが完敗したわけですから、スバルもちょっと情けないですね。

  燃費面でもボルボV40は12.8km/Lでレヴォーグは12.6km/LとV40の勝利となったようですが、さすがに同じ機構のエンジン同士を比べて「加速」も『燃費」も日本メーカーが完全敗北なんてするわけないだろ!と自動車ファンならすぐに気がつきます。たとえ燃費が悪くなるAWD&100kgの重量増とだからといっても、加速で完敗した相手に燃費でも負けるはずが無い。「加速」も「燃費」も完全勝利というのは、メルセデスやBMWを相手に新型スカイラインがやったように「HV化」でもしないかぎりほぼ無理です。数字を誤魔化している?いやいやそんなことは「おそらく」無いでしょう。そうですレヴォーグの1.6Lターボは「レギュラーガソリン仕様」なんです(記事には目立たない感じで書いてありますが)。でもこの記事を読んだ感想は、スバルがこれだけプロモしている新型車なのに、ボルボの足元にも及ばないのかという印象を「素人」さんに植え付けるだけです・・・さてボルボに一体いくら貰っているのでしょうか?

  
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 ↓さすが期待の新型だけあって、著名な評論家が10名以上(アクセラの2倍!)も大結集の豪華版です。
 

2014年6月27日金曜日

福野礼一郎氏 は輸入車Bセグを一体どう思ってんの?

  最近では300万円なんて生意気な価格を提示するモデルもすっかり少なくなった、輸入車Bセグ。今月号の「ドライバー」の名物コーナー愛車物語には、なんと現役大学生がバイトで稼いだお金で新車のプジョー208を買ったなんて記事も出てました。プジョーなんてそれなりに高いイメージがありますが、208の特別仕様車は199万円なので、アクアを買う感覚で買えてしまいます。しかも新車ならではの「低金利・残クレ」という制度もありますので、学生でも十分に手が届く範囲で売られています。

  日本車で売れてるBセグといえばアクアやフィットですが、この2台と価格差がほとんど無い輸入車Bセグハッチバックが大挙して押し寄せたかと思えば、最近日本でも火が付いたヴェゼルとほぼ同じ価格帯にも輸入車Bセグクロスオーバーが・・・。どう考えてもアクアやフィットそしてヴェゼルが負けるわけない!とは思いつつも、福野礼一郎氏のコラムに相次いで取り上げられていた、輸入車Bセグを一気読みしてみました。「ルボラン」と「モーターファンillustrated」の2冊に連載があるので、福野コラムを読むためだけに毎月購入しています。

  上から目線で恐縮ですが、このライターは日本車に対して苛烈なスタンスを取る事が多く、多くの日本車ファンから目の敵にされていて、私もしばしば槍玉に挙げています。しかし輸入車を批評するフェアな視点はとても説得力があり、岡崎宏司、西川淳、河村康彦、森口将之、大谷秀雄といった「聡明リベラル系」のライターは読んでいて気持ちはいいけど、結局は毒にも薬にもならないので、てっとり早く輸入車の印象をつかむにはとても役に立ちます。

  しかもこの福野氏は、過去の著作を読むと分るのですが、単なる「欧州車礼賛」タイプの単細胞ライターなどではないです。「2000年頃からメルセデスはトヨタを真似てあからさまに手抜きを始めた!」と歯に衣着せぬ言い回しには好感が持てましたし、「Sクラスを見ても何とも思わないけど、(2ドアの)CLは羨ましいと思う!」という素直な発言をする点もとても親近感が持てます。

  おそらく大好きであろうBMWに対しても、常にフェアな視点を忘れておらず、誰が乗っても薄い印象しか持てないであろうF30の3シリーズに対しては、徹底的に批判を加えていたり、同じシャシーを使っていて足回りも同様にフニャフニャなF20の1シリーズに対しても、ZF製の8速AT以外は評価が低かったりします。相当な日本車好きの私が読んでも相当な共感力を巻き起こしますから、このライターの根底には日本車好きの血が流れているんじゃないか?と思います。

  そんな福野氏が輸入車Bセグを真剣?だかどうだかわかりませんが批評するのは一つの試金石だなと思います。「日本車好き」にとって一番虫酸が走るのが、輸入車Bセグに乗っている連中で、日産、三菱、スズキ、マツダの技術をM&Aで「奪って」おいて、平然とした顔で日本で売り出すという神経がちょっと理解できなかったりします。しかも多くが東南アジア製で・・・スマートキーすら装備されていないから「お里が知れている」廉価車!はちょっと言い過ぎかもしれませんが、まあ「小型車」買うなら今でも断然に日本車がいいとは思います。

  ただし、プジョー、ルノー、ミニといったブランドが日本でそこそこ人気する理由もわからなくないですね。「IKEA」に置いてある中国製の照明器具がやたらと気に入ってしまうみたいな感じでしょうか?「ドンキホーテ」に同じものがあっても見向きもしないですけど。もし日本にオペルが正規輸入されるようになって、キャデラックが売ってる片隅にオペル・アギーラが売られていたら「おや?これはいいかも!」と思うかもしれない。その頃にはスズキのラインナップから兄弟者のスプラッシュは消えているだろうし・・・。

  果たして福野氏は輸入車Bセグをどう思っているのか?と、クルマよりも評論家個人への関心が強まってしまうのですが、最近のこの方のコラムで「金言」のように繰り返されるのが、「Bセグクロスオーバーは正義!」という主張です。沢村慎太朗氏はトヨタ・アクアの商業的な成功について、その一因はスタイリングにあり、トヨタのマーケティングが「Bセグは車高を下げてスタイル優先が今後のトレンド」と結論付けたことが勝因と指摘しておられましたが、福野氏は「Bセグにおける過度のスタイル重視はクルマのコンセプトを破綻させる!」よって、ルーフをある程度まで持ち上げてその分、車幅も全長も拡大させるコンセプトを確立して欧州でスマッシュヒットした日産ジュークこそが正しいと断じております。

  この両氏の主張のどちらも正しいというのが、Bセグの奥深いところであり、矛盾に満ちた部分でもあるようです。メーカーとしては「高い」のと「低い」のを両方作りわけるプジョーのスタンスが正しい!というのが福野コラムの結論でした。さて昨日発売されたばかりのルボランのコラムもまたまた輸入車Bセグ比較でした。またマツダ・デミオが発売された暁には、「オール輸入車Bセグvsデミオ」という秀逸企画を期待したいですね。「オール輸入車Cセグvsアクセラ」(ルボラン2014年6月号)はとても参考になった人が多かったと思いますから。


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2014年6月19日木曜日

気合いの入ってない輸入車をフルボッコ! 沢村慎太朗さん はやっぱり最高だ!

  久々に自動車雑誌で「壮快な」ロング記事を見かけました! ライターはもちろん沢村慎太朗氏。自動車評論の世界の「橋下市長」とでもいうべき、痛快すぎるくらいに「タブー」に切り込んでいいくことこそがジャーナリズムだという姿勢を貫き通すカッコいいおじさまだ。「Motor Fan illustrated vol.93運転席の作り方」というなかなか興味深いテーマを出してきた今月号ですが、最初から沢村さんありきの企画だったようで、冒頭からアクセル全開で今回ばっかりは1700円以上する価格が安く感じられます!

  「前座」といっては失礼ですが、福野礼一郎氏の「ニューカー二番絞り」で取り上げているのが「新型ミニ」でした。後ろのページで沢村氏がボロクソに言うことになるこのクルマ・・・。たとえ日本車は嫌いで輸入車は大好きという基本姿勢だけど、感性と論理は他の評論家の追従を許さないほど確かな福野氏だけあって、いくら大好きなBMW傘下のブランドといえども今回のミニにはなんだか納得していない様子。てっきり独自の屁理屈をごねて「提灯記事」ならぬ「ハイパー提灯記事」を書くのかと思いきや、他誌が過剰絶賛気味のこのクルマの弱点を冷静に分析していきます。クルマバカが乗る「過剰」さはあるけど、ファミリーカーとしては失格というなんとも常識的な結論でした。もちろんその過程の論拠の深さがこのライターの持ち味ですが。

  さて福野氏のコーナーを読んだあと、正確には2〜3度読み返さないと理解できないほど難解なので、苦労してなんとか理解したあとで、特集ページ「運転席の作り方」の作り方に突入。冒頭でクローズアップされる要旨を現す1文に思わずゾッとします。「形状に一分の理、色彩に九分の暇」・・・え!?何!?このほぼ完全なる「否定」は!、さらに「208の不誠実もしくは不合理は、デザイン構築の方法論ではなく、もっと別のところにある。」 ここまでくるとスゲ〜なんか歴史的な事件が発生している!ということに気がつく。ライタークレジットを見ると「沢村慎太朗」・・・なるほど。というか写真に何枚も映り込んでいる(笑)。還暦に近いのに子供服並みに大きなロゴの入ったオレンジの原色Tシャツ(不思議とこの人が着るととても上品)に身を固め、まるで「私は本気で書いてます!そういう人間です!」という無言のアピールにも見える。

  プジョーの色彩をディスっているわけだから、地味くさい服でも着ていたら「じじいは黙っておけ!」と一蹴されてしまいますが、その声を完全に封殺するかのように抜群の色彩センスの私服をわざわざ披露する計算されつくした構成に思わず脱帽します。普通の自動車評論家には絶対に真似できない超絶ウルトラ記事。しかもドイツ車や日本車のような控えめなデザインのクルマではなくて、原色上等のオシャレなフランス車の総ボス的存在のプジョー!しかも色の選択幅が大きいとされる小型モデルの208に対して、「オレの方がファッション解ってるぞ!」という・・・。(もちろん褒めてますよ!)

  やたらと意味不明な原色アイテムを身に纏い、さっそうとyoutubeに登場する国沢光宏というライターがいますが、もしこの人がプジョーやフィアットの色彩に少しでも異論を呈したら、「オマエが言うな!」の大ブーイングになってしまうでしょう。大変失礼な話ですけども、この人の真っ赤なスニーカーとか見るとせっかくの新型車がセンス悪く見えてしまうから、「やめて〜!」と思っております。特に最近ではマツダ車に乗って「絶賛」的「絶叫」を繰り返していたりして、オレと同じ「赤」好きという仲間意識があるのかもしれないですが、イメージが壊れるからやめろ!(怒)

   さてロードスター以外のマツダ車には一瞥もくれない沢村さんですが、プジョー208とミニをターゲットにしたロング記事はさらに続き、「ミニの玩具的ギミックに至っては、ついに一線を踏み越えたと判断せざるを得ない」と続き、読んでいる側は鳥肌すら立ち始めるわけですが、まあ文章はいつもの如くやや難解です。斜めに読めば十分に理解できるけど、なんのインパクトも残らない大御所の岡崎宏司氏や売れっ子飯田裕子氏のようなライターが書くものばかり読んでると、頭がどんどん劣化していくようで、沢村氏や福野氏の記事を読むとそれを痛感します。

  そして結論として「デザインをいくら遊ぼうとも、その造形の飛翔は人間工学の理に抵触してはならない。」という紋切り型の「断言!」があるわけですが、従来は日本車に対してこれらの文言をぶつけて欧州車の基本に忠実なクルマ作りを学べ!みたいな形で使われたのに、沢村さんはプジョーとBMWミニに対して糾弾しているという、プロライターにはまず見られない姿勢が新鮮すぎますね。以前からPSA車に対しては厳しい意見を持っていて、このロング記事も以前の論調を流用している部分も見られるわけですが、BMWミニに対しての「完全否定」はなかなか痛快です。

  でも海外のブランドって懐が深いみたいで、これまで痛烈に批判していたPSAは今でも沢村さんに対してとても寛容で、新車発表会には必ず呼んでくれるそうです。欧州メディア(特にイギリス)の強烈な論調に慣れているので、日本で何をいわれようとも痛くも痒くもないし、批判でもいいから取り上げてくれるだけで嬉しいという部分もあるかもしれません。ただし沢村さんみたいなライターを嫌うのが、輸入車絶対主義の編集長の方々のようで、おおくの雑誌がク◯みたいな生温い記事を詰め込んで、日本車を批判するという程度の低いスパイスを振りかけたカスみたいな雑誌ばかりで、当然のごとく販売減に悩まされているわけです。余計なお世話ですが、沢村氏のようなしっかりとした仕事をするライターを起用していかないと長くは保たないと思います。

  最後に付け加えておきますが、今回の沢村氏の記事が絶対正義とは思っておりません。読んでいくなかで疑問も多々感じました。しかし読み手にあれこれ考えさせてくれるものには、多少高いお金を払ってでも読みたいと思わせてくれる何かがあると私には感じます。

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Motor Fan illustrated Vol.93 (モーターファン別冊)   

2014年5月22日木曜日

一般メディアが伝える「日本メーカー連合策」

  日本の自動車大手8社が合同でエンジンの基礎研究を行うことが発表されました。なかなか大胆でインパクトがある決定で、思わず「おお〜」と記事を一気に読んでみました。ちょっと軋轢があると思っていたトヨタ・日産・ホンダの3者が中心となってマツダ・スバル・三菱・ダイハツ・スズキの計8社。この中に幾つの対立構図があるんだろう? ひと昔前ならば、骨っぽい日産やホンダのエンジニアにとって「トヨタと同じエンジン」なんてやってられるか!といったところだったと思いますが・・・。

  それと同時にこの「出来事」が示しているのは、エンジン開発がどれだけ自動車メーカーにとって不利益が多いかという事実でしょうか。化石燃料を燃やして動かすエンジンの熱効率は最適化された状況で40%に達するかどうかという水準で、これは過給器(ターボなど)を使っても全く改善されません。日本車で現在主流になっているのが、自動的に熱効率の良い回転数に合わせる「CVT」を組み合わせたユニットで、これはスバルを皮切りに日本メーカーがエンジン開発よりも燃費改善効果が大きいとして、血眼になって開発した技術です。(CVTが効果的なのは、あくまで日本のようなストップ&ゴーの地域だけですけど)

  日本メーカーに限った話ではなく、EVや燃料電池車(FCV)の普及が始まろうとしている中で、従来のガソリンエンジンにさらなる大きな投資は難しくなってきているという事情もあるようです。それでも今後、大きく需要が伸びると見られる新興国向けのエンジン開発を進める必要があります。

  そしてさらに世界の自動車メーカーを苦しめているのが、世界各国の執拗なまでの自動車行政です。あらゆる産業のなかでも収益性の高い自動車産業にはカネの匂いを嗅ぎ付けたハイエナが常に寄り添っています。彼らは「排出ガス基準」という尤もらしい「言い掛かり」を付けて自動車メーカーを強請ります。ビジネスを継続したい自動車メーカーは「立法」する側の意向を伺ったり、根回しができる体制を作ろうというマインドが働き、伝奏役として「OB」を高給で迎え入れるという仕組みです。

  もちろん自動車メーカーが倒産してしまったら元も子もないので、時には「エコカー減税」というわけのわからない政策が突如として行われたりします。クルマを買わない人だけが損をして、メルセデスやBMWを買う金持ちが優遇されるなんてどう考えてもメチャクチャなんですけど、多くの人はまさか輸入車の多くがエコカー減税対象になっているなんて知りません。

  ちょっと話が逸れましたが、「排出ガス基準」というのはさらなる高効率のエンジンを作るにあたってはかなりのハードルになるようです。日本で発売されるようになったマツダのディーゼルは、実は日本の基準をクリアするためにNOxが出ないよう燃焼温度が低くなるように設計されています。よって本来のディーゼルの燃費の良さは十分に出せていなかったりします。つまり「排出ガス基準」により排ガス処理能力を相当レベルにまで向上させない限り量産エンジンの改良が難しくなっています。

  「8社合同」を報じていた一般メディアの記事には、「ダウンサイジングターボで先行する欧州メーカーを追うため」と追記してありましたが、その先行しているはずの欧州車は、排出基準がクリアできずに、2020年までに現状のままでは、日本での販売が出来なくなる見通しです。確かに新興国では今後もガソリンエンジンが主流になると予想されていますが、それがターボによるハイパワーを選ぶか、NAエンジンでの軽量化を選ぶかはまだ不明です。そして日本などの先進国では、日本メーカーがターボで追従するのではなく、欧州メーカーがHVやEVで日本メーカーを追従することになるのは確実と思われます。まあ一般メディアの報道なんでこんなものですけど・・・。



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2014年4月29日火曜日

福野礼一郎氏の日本メーカー車への「酷い仕打ち」を検証!

  まずは引用から・・・
「フィットはイギリス(スウィントン)、タイ(アユタヤ)、中国(広州)、ブラジル(サンパウロ)、インド(グレーターノイダ)、台湾(屏東県)、インドネシア(カラワン)など、世界各地の生産拠点で累計487万台を生産、120カ国以上の国々で販売してきたワールドカーだ。」
(引用終わり)

  ホンダファンには何となく解ってもらえると思いますが、フィットの評論の冒頭に何故わざわざ生産国の情報を織り込む必要があるのだろうか?ということです。この前置きのあとに「フィットは素晴らしい!」という文章がつながるならそれほど目くじらを立てる必要もないのですが、予想通りこの後の文章は「苛烈」極まります!「ホンダには知り合いなんて一人もいない」と言わんばかりの暴虐無人の落としっぷりは背筋が凍るほど・・・。本の中で一番低価格のクルマなんだからという遠慮は一切なし。「こんなクルマはいらねぇ!」とサンドバック用なんですかね。

  1人の筆者の熱烈ファン読者として、北米でも同じスペックで発売されているフィットが一体どういうニーズを獲得しているか?など、福野氏特有のリベラルな切り口はいくらでもあっただろうに。自身の主な支持者層である「輸入車好き」のための生け贄か? それとも日本で売れに売れているフィットに対して、何らかの「対策」を講じることが自動車ライターの使命だと思ったのでしょうか? まあ狙い通りにフィットまさに買おうとしている層に「輸入車にしておいたほうがいいですよ!」と必死に再考をを促すことには成功しています。そもそもこの本を買う人の中にフィットを考えている人がどれほどいるのか?という気もしますが・・・。

  もしも少しでも「フェア」な精神が備わっているとするならば、同じ本で絶賛している「VWゴルフ」の項目でも同じような書き出しを使うべきだったと思う。代わりに書くとするならば、
「ゴルフはウクライナ(ソロモノボ)、中国(長春)、ブラジル(サン・ホセ・ド・ピンハ)、メキシコ(プエビア)、南アフリカ(ウイテンハーゲ)、インドネシア(ジャカルタ)、マレーシア(ペカン)など、世界各地の生産拠点で累計3000万台以上を生産、120カ国以上の国々で販売してきたワールドカーだ。」
といったところでしょうか・・・。なんでフィットだけ「余計」な情報をくっつけるのですかね? いろいろ意図はあるのでしょうけども、結局のところ読者をバカにしているとしか思えません。

  ゴルフに限らず、たった年産100万台程度のメルセデスでも世界中の工場で作られているというのに。メルセデスEクラス(W212現行)はドイツ以外に「メキシコ」「エジプト」「マレーシア」「インド」「中国」「タイ」で作られているのに・・・。ネット上のメルセデスファンはそのことを知ってか知らずか、ドイツと南アフリカだけで作っていると思っているんですよね。そもそもAクラスなんて試乗車と初期モデルだけドイツ製であとは、ハンガリーだかフィンランドだかメキシコで作っているわけですが、露骨なまでにアナウンス無しで仕様変更してくる酷さ。だけど「大人の事情」で福野さんはだんまりです。

  さすがにA180のベースグレードは防音材を極端にケチっていて「カス」ですよ!と警告していて読者に誠意を見せていますが、これってメルセデスが高いグレードが売れるように仕組んでいる「ステマ」じゃないの?と思うわけです。それにしてもプレミアムブランドなのに、大衆ブランドのゴルフやアクセラにとても追いつけないレベルってどうなの? しかもですよ!防音材をまともに入れている「A180スポーツ」でもゴルフやアクセラに完敗ってこれは「プレミアムカー詐欺」が成立するレベルですよ!って私が言わなくてもすでに大勢のライターが「声高に糾弾」しているのですが・・・。

  日本のジャーナリズムは影響力を完全に失っていて一般ユーザーレベルには全く伝わりません。島下・沢村両氏の舌鋒はかなり鋭くて、Aクラス買う前に読んだら10人中9人はやめるレベルなんですけどね。そして福野さんの評論を複数読んでいると、どうも「ブレ」があるんですよね。「メルセデス1.6Lターボは論外」と別のクルマの評論で言っているのに、「価格を考えれば妥当」と濁すところもあり・・・。なんでフィットの時は「価格を考えて」くれないのでしょうか?


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↓ツッコミながら読める人には「ブレ探し」がたくさんあって面白いですが、クルマに興味ない人には危険すぎる読み物。

2014年4月10日木曜日

島下センセイが吠えた!トヨタハリアーは・・・。

  自動車ライター島下泰久氏のコラムが読める雑誌が月刊誌「ドライバー」。この人は直接会ったことはないですけど、動画や著作を見る限りではとても物腰が柔らかで人当たりも良さそうな感じが伝わってくる。自動車ジャーナリストとしてはかなり若手の部類に入るのですが、マルチな活躍ぶりでいろいろな媒体でその見識に触れることができる「売れっ子」みたいです。著書などでは結構厳しいことを書いていたりもするのですが、それほど嫌な感じもしないです。

  このドライバーでの連載はやや「ぬる〜い」感じで毎回あまり印象には残らないのですが、今月の50周年特大号ではいつもと違う一面が見られました。一言で要約すると「トヨタハリアーは高級ではない」というもの。あんな程度で満足している輩はお里が知れる!みたいな差別的なニュアンスがプンプンしていて、ハリアー購入者が読んだら赤面必至の抜群の切れ味・・・。専門家らしい解説であのゴテゴテした内装は「偽物のオンパレード」と笑い飛ばす。まるで日◯のステマ?じゃないかと疑ってしまうレベルでした。

  しかしその一方でレクサスは「本物」だと大絶賛。「レクサス(プレミアムブランド)には偽物は許されない!」と断言! ここが凄い!この人こそ日本のジャーナリストの鏡だ! 「プレミアムブランドは"本物"でなければならない!」「けど最近では"そうじゃない!"のがたくさん輸入され売れてしまっている!」という本音を読者に悟られないように垂れ流している。実はハリアーのオーナーが怒るのは筋違いで、一番批判されているのはハリアーと同価格かちょっと高い程度のドイツプレミアムブランドのオーナーだ。

  ハリアーに群がっている若い世代に対しては「もっとお金を持ったら本物を買おう!」と呼びかけていて、「今の内はモテるかもしれないけど、年取ったら偽物ではダメだよ」ってハッキリ文章にしちゃってます。若者にとってはこういう一言が成長を促すわけですから金言(読者に若者はまずいないが・・・)。

  え〜それじゃあいい年になってメルセデスAクラス買って喜んでいる40歳って!どうすればいいの!?って日本中の「A」オーナーなんてそんな人ばっかりじゃない?そもそも島下センセイみたく若くてそこそこお金持っている人は最初からAクラスなんて相手にしないですよね!? ボケ〜っと読んでいたらふと気がつきましたよ!この人は「確信犯」だなって。さて、Aクラスオーナーの中高年の皆様!「ドライバー」編集部へぜひご意見・ご感想を寄せてあげてください。


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2014年3月26日水曜日

スカイラインに追加されるメルセデス製2Lターボってさ・・・

  いろいろ探したら、E250後期から搭載された新しいメルセデスの2L直噴ターボについて言及している記事を発見しました。タイトルが「深遠なる世界初エンジン」。大御所ライターに対して大変失礼ではありますが、ちょっと大袈裟じゃないですか?(私も人のことは言えませんが・・・) 各メーカーが独自に「直噴化」を燃焼効率向上の切り札に使うようになってもう何年も経ちますが、ちょっと遅れてきた印象すらあるメルセデスが後追いの強みを生かして、EGR(排気再循環システム)と成層燃焼を組み込んだから「世界初」なんだとか・・・。

  「直噴化」は多少のエンジンの脆弱化を恐れずに、根本的な構造を見直し高出力と燃料の節約を実現させる技術。しかし最近ではPM2.5の排出が問題になっていて、NAの直噴エンジンでポート式の10倍程度の10倍程度!!え、やば・・・。いやいや直噴「ターボ」はなんと50倍!!!!そうですあの評論家が大絶賛のゴ◯フはPM2.5をバラまいて走っているわけです。B◯Wもそしてこのメルセデスの「世界初」エンジンとやらも同じ直噴ターボ。そろそろ懲罰的追加自動車税でも作っていいんじゃ・・・税金払えば「免罪」というのもおかしな発想ですが・・・。

  しかし欧州メーカーもバカではないです。何と言っても日本より確実に先に排ガス規制が行われるのが欧州と北米ですから。メルセデスというよりドイツ自動車産業をさせるスーパー部品メーカーの「ボッシュ」が、率先して直噴ターボの改良を行っているようで、その突破口となりそうなのが「成層燃焼」みたいです。これは着火しやすい理想の混合比率13:1(=気:燃)よりもさらに燃料の割合が低い30:1くらいを可能にする技術。なるほど発生源の根本を減らすという作戦。確かにすばらしい。

  しかしこんなナイスなエンジンも日本のふざけた評論家の手にかかれば、メチャクチャな着想で環境への改善点など全く触れずに、「ターボラグ」が無くなってレスポンスが飛躍的に向上したというところだけを強調するわけです。だけどこのエンジンはパワー出ないですよ・・・。パワーと引き換えに環境性能を高めているわけですから。さて日産の「新型スカイライン」と「次期フェアレディZ」は一体、従来のPM2.5バラまきエンジンになるのか、それともこの「世界初」のパワー出ないエンジンになるのでしょうか?

  最後にフェアな話をするならば、ガソリン直噴のPM2.5は悪性ではないと国沢先生がおっしゃっております(本当に大丈夫か?)。よってゴ◯フに乗られていらっしゃる方もそれほど心配しなくても大丈夫です(たぶん・・・)。悪性のPM2.5が懸念されるのはディーゼル直噴ターボなんだとか。調子に乗ってラインナップを増やしているマ◯ダとB◯Wって実は最悪のブランド?



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2014年3月16日日曜日

アメリカ誌「待つ価値がある25のクルマ」

  アメリカでどんなクルマが待ち望まれているのかな?なんて素朴な疑問に少しは答えてくれる企画が今月号の「CAR and DRIVER (US)」にありました。題して「25 CARS Worth Waiting For」。必ずしも日本でも発売されるモデルばかりじゃないわけで、評価基準とかもまあよくわからないのですが、どの国のクルマが最も多いかというと!やはりドイツが「7」で最多。そして日本も「7」でした!ほか米国「6」、イタリア「4」、英国「1」、韓国「1」。

  レクサスRC-Fが「普通」に見えてしまうほど、高級車のオンパレードにはため息ですね。その中に混じってやたらと現実的なクルマが数台ありまして、それが見事に日本車ばかり!これにはとても感動しました。たとえ3万ドルでも十分に「待つ価値がある」クルマを作れるメーカーは日本だけ!厳密に言うとスバルとマツダだけ!みたいです。「2015WRX STI」「2016Mazda MX-5Miata(ロードスター)」「2018Mazda MS3(MSアクセラ!)」の3台が・・・ちなみにロードスターの兄弟車「アルファロメオ・スパイダー」も別枠でランクイン。マツダの力がなければアルファロメオなんて登場すらしなかったはず。

  アルファロメオと同じグループの「クライスラー200」(Dセグセダン)が相当に注目されていて、日本勢と並んでの低価格組(2万ドル台?)でした。フィアットグループは試しにこのクルマを日本に入れてくれないですかね。いまやアメリカ市場の中型車はどれもプレミアムカーと言っていいほど内装が良いですし。日産シルフィ&ティアナ見れば米国市場のレベルの高さを感じます。キャデラックATSはまだまだ強気な価格設定が災いしてか大して売れてないようですが、この「クライスラー200」が300万円台前半ならデザインも日本人にウケそうな高級感なので売れそうです。米国市場ではアテンザに立ちはだかる難敵か?

  グループ別だと、VWが「4」で単独トップ。ただし内訳はアウディ2にポルシェとランボルギーニ1ずつでいずれもプレミアムブランド。GMとフィアットが「3」。GMはキャデラック2が中心でフィアットはフェラーリ、クライスラー、アルファが1ずつです。「2」のメーカーが多数。メルセデス、BMW、フォード、トヨタ、日産、マツダの6グループです。残りの「1」はスバル、ジャガー、ヒュンダイ。

  あれれ・・ホンダがいない!NSXはどうした?レジェンドも完成しているのに!シビックtypeRは北米では売らないのかな・・・。主要グループで唯一除け者なので思わず心配してしまったのですが、よくよく見ると25台の中にハイブリッドが1台もないわけです。2018年モデルでもまだまだ大排気量ガソリンが続々出てくるアメリカ。さすがはシェールガス革命で賑わうアメリカ自動車業界ですね。よってNSXもレジェンドも「そんなに電池積んじゃって何がしたいの?」みたいな感じなんでしょうか・・・。がんばれホンダ!








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2014年3月10日月曜日

WCOTY スカイラインとレクサスIS落選・・・

  もはや世界はそんなクルマを望んではいないのか? 日産とレクサスがそれぞれ送り込んだ期待の1台がワールド・カー・オブ・ザ・イヤーの最終選考3台からあっさりと漏れてしまいました。もちろんこの賞が取れなかったからといって、クルマの性能が劣るなんてほとんどの人は思ったりしませんが、この賞にはクルマの良し悪しとは違ったまた別の大きなポイントがあります。

  この賞はまだ創設されて10年あまりの歴史しかありませんが、過去10年の大賞はドイツ車と日本車が独占しており、実質的のどのメーカーの技術が世界の人々の心を掴んでいるかを間接的に測る賞という側面があります。直近の5年はVWの躍進を世界的に印象づける結果となっていて、カーメディアもどことなく「VWこそが正義」という論調へと変わっていて、「VW的でない」という愚かな理由で多くの他のメーカーが糾弾されるというプロパガンダを呼んでいる大元凶という気がしないでもないのですが・・・。

  さて好調な新型モデルが続出している日本メーカーとしては今年こそ奪還のチャンスだと思われたのですが、期待された「スカイライン」「レクサスIS」「アクセラ」によるベスト3完全制圧は果たせませんでした。まあアクセラはともかく、スカイラインやレクサスISは欧州ではマイナーな存在で、欧州で主流のワゴンすら用意しないなど北米路線のクルマですから、欧州が主導権を持つ賞にはそれこそ世界をひっくり返したレクサスLS460のようなインパクトが無いと苦しいかもしれません。

  今回惜しくも落選してしまいましたが、この2台はこれまで「社会インフラ作り」に徹していた巨大メーカーのトヨタと日産のそれぞれの技術者が持てる力を注ぎ込んで最高のクルマを作ることを許可された結果、解き放たれたもの凄い情熱が詰まったクルマです。世界のどのメーカー(特にドイツメーカー)にも負けない最高のプレミアムDセグセダンを作ることを「社是」としたトヨタと日産が本気を出したらメルセデスもBMWも軽く超えてしまったというクルマです。

  これだけのクルマですからアメリカのカーメディアのこの2台への注目度は凄いものがありました。しかし日本では・・・。これまで散々にトヨタや日産の高級モデルをこき下ろしてきた「老害」ライターがこの2台には完全無視を決め込んでいます。ゴルフとアクセラ、インプレッサをテストで比較して、適当にデータをこじつけて載せるという企画は昨年いろいろな雑誌で見られましたが、IS350FスポがBMW3やメルセデスCと比較する企画はありませんでした。もはやどうこじつけてもISの優位を覆せないところまでトヨタは作り込んでしまったからです。

  海外メディアはもはやレクサスISとインフィニティQ50(スカイライン)を3シリーズやCクラスのライバルとは見做していません。ISにはメルセデスやBMWも使っていないフルHVの経済性の高いユニットが採用され、インフィニティQ50に至っては基本性能でマセラティ・ギブリやポルシェ・パナメーラに匹敵するユニットが載っています。どちらもセレブ御用達の最新鋭ラグジュアリー・サルーンとして扱われています。10年前のユニットを今も使っているメルセデスCやBMW3などはアメリカでは「普通のクルマ」であり、ISやスカイラインのライバルにはならないようです。

  今回WCOTYは新たに「ラグジュアリーカー賞」というものを追加しました。レクサスISとスカイラインは大賞というよりこちらにノミネートされるべきだったのかもしれません。日本COTYではゴルフ、フィットとSクラスが同じ土俵という難しさがありますが、WCOTYでは新型Sクラスはもちろん「ラグジュアリーカー賞」へノミネートされています。しかし大賞ノミネートには日本でラグジュアリーブランドとして売られている、「BMW4シリーズ」「アウディA3」が最終選考に残っています。なんかおかしくないですか? 4シリーズなんか日本では相当なボッタクり価格が付けられていますが・・・。


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2014年3月3日月曜日

スバルが称賛されて、日産・ホンダが貶されるのはヘンだ!

  自動車雑誌が称賛するスバルレヴォーグ。一方で懐疑の眼、あるいは懐古主義からの厳しい批判に晒されているのが日産V37スカイラインHV。とうとうニューモデルマガジンXは新型スカイラインに対する大バッシング記事を展開。その内容なネット上の悪口をそのまま記事にするという幼稚極まりない趣向。いよいよこの雑誌はオワコンだな・・・。

  しかも同時に収録されているのが、「HVは最悪でターボは大好き」な輸入車偏重主義のライター井元氏と祓川氏によるプロパガンダ・コラムも同時に収録し、劣勢が伝えられるレヴォーグをなんとかしたいという必死さが伝わる。とりあえず最初から最後まで面白すぎるくらいにメチャクチャな話が満載されていた。おバカな人はこれを信じるだろうけど、一般の日本人の教育レベルを甘く見過ぎなんじゃないかと・・・。

  この雑誌によるとトヨタやホンダのHVより欧州のダウンサイジングターボの方が効率的だから、今後普及が進むのだそうだ。実はこの雑誌の別のページにはVWがゴルフPHVをまもなく発売し、「中期的にはHVがもっとも伸びる」と公式に発表しているなんて記事も載ってたりする・・・。他にもホンダが1Lターボを開発して、あたかもグローバルでの主軸に据えるみたいなふうに読める井元氏のコラムはヒドい。北米ではフォードだって自慢のエコブーストは特別グレードとしてこっそり売っているに過ぎないし、VWもメルセデスもBMWも1.4Lとか1.6Lとかのターボは現行はまったく発売していないのに。

  さらに井元氏はコストがかかるから日本メーカーはターボ化しないと主張している。1.8LのCセグをそのままHV化するのと、1.2Lターボに置き換えるのとどちらがコストが掛かると思っているのか? 欧州メーカーがターボに飛び付いたのはHV化よりもターボ化の方が断然にコスト面で有利だからなのに・・・。一体どういう意図があってこんなコラムを書くのか?

  もう一人の祓川氏はHVなんてぜんぜんエコじゃないという数年前の手垢のついた議論を持ち出す始末。「プリウスのバッテリーを1台分作るコストはイギリス誌の試算によると、ヴィッツを7年間酷使したくらいのエネルギーに匹敵する」という、電卓を持ち出せば1分で見破れる話を真顔でしている。プリウスのバッテリーはディーラー価格で10万円ほどだが、この話が本当ならば、いくら燃料を安く調達したとしてもこれではトヨタは赤字覚悟だろうに・・・。

  HVが嫌いなら素直に嫌いと言えばいいのに、しょうもない理由を付けて自動車雑誌で披露する。そしてそれを素直に信じる困ったオッサンが世の中に増殖しています。エコターボで日本では有名なVWは今や他の全ての市場で伸び悩んでいます。北米の昨年比80%という脅威の低成績を始め、ドイツ本国や頼みの中国市場でもゴルフ7の発売がウソのように伸びていません。AクラスやCLAが日本で大ヒット御礼のメルセデスも欧州では惨敗。北米ではこれらを発売すらしていませんから、同じく惨敗。

  スバルレヴォーグが日本専売モデルなのも、こんな旧態依然のクルマが海外で売れるわけはないと思っているからじゃないの? もちろん北米や欧州のスバルからは売らせてくれをいう要請は来ているようですが、最初から売ろうとしなかったスバル経営陣は、世界でのターボの位置づけがよく分かっていたようだ。それでも日本のファンを熱狂させるための演出の凝りようといい、コイツらもなかなかの悪いヤツらだなと思いますね。


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