2017年4月20日木曜日

小沢コージさんをいじめるなー

  「日本市場は今度こそ変われるのか?」・・・日経の記事みたいな「抽象表現」を平気で使うから嫌われちゃうのかなー。相変わらずですね。そして小沢コージさんというキャラこその変な「ザワザワ感」が・・・。北米市場のベストセラーはビッグ3から発売されるピックアップトラックそれから中型セダン。欧州ではゴルフやルーテシアのようなスモールハッチバックと小型SUV。毎月トップ10の車種がコロコロ変わるのは日本くらいなものじゃないですか?・・・という味気ないツッコミが瞬時に浮かびますが、今回はやめておきましょう。

  とっても「ビッグ」な小沢さんが本当に言いたいのは、「もっと価値あるクルマを買いなさい!!」ってコトなんだと思います。・・・あ、繰り返しますが、「プリウスが最も経済的で価値が高いから売れているんだ!!」というツッコミ自体がスベってますよ!!

   (小沢さんの過去の著書から想定されるのですが)ベントレーからアルディTTまでをこよなく愛するという小沢さんの守備範囲の広さ・・・大きいのも小さいのも好きなんですね。そして「硬派なクルマ」はちょっと苦手なのか? ス○ルみたいな絶対に「モテない」ブランドには、ストレートに「用はない・・・かな」と伝える。そういうチャラい兄ちゃん風のキャラ設定のせいか、敵がどれだけ増えていくかを想定しない言動のせいか、自動車ライターを語る掲示板では、ちょっとした言動ですぐにボコボコにされる一人になってます。

  小沢さんとほぼ同年代の西川淳さんは、スーパーカーのオーナーから、ラグジュアリーセダン派まで幅広く支持されてますけども、小沢コージさんはなんでそんなに人気がないのか? 考えられる理由の一つが「顔」ですね。小沢さんのようなイケメンな自動車ライターってどうもダメみたいです。同じ車種のレビューでも、読み比べると西川さんの方がそのクルマとより真摯に向き合っているように感じちゃうんですよ。西川さんと同じようにいいことを小沢さんが書いていたとしても、それは「モテたい」目線なんじゃないの?そう邪推してしまう・・・。しかしですよ!!両者の文章をさらによーく読むと、どうも西川さんの方が明らかにモテたい意識は高いんですよ!!色気とかに敏感なのは西川さんだ!! いちいち野暮なことは書かないですけど、もうこれは笑うしかないです。

  そんな小沢さんが新潮新書から10年ほど前に発売した「クルマ界のすごい12人」
という秀作があります。梁瀬次郎さん、星野一義さん、和田智さんなど、自動車業界の「生きる伝説」ともいうべき人々を取材したものですが、これだけのメンツとコネクションをしっかり持っているというのがスゴイ。さすがイケメン。

  小沢さんのウェブ記事やNAVI CARSの連載を見ていて思うのは、メーカーの人にあれこれ聞いてくるのが上手いなーってことです。メーカーの開発担当者に快く受け入れてもらえるタイプのライターさんに分類できます。同じタイプには他に高平高輝さん、岡崎五郎さん・・・あとは島下泰久さんなんかもそうかも。逆にメーカーと絶縁状態な雰囲気が伝わってくるのがF野さん、S村さん、W辺T史さん、N川さん・・・ただしこっちの方が文才があって読んでいて面白い。興味深いことが簡単に書けちゃうだけの強烈な「キャラ」と「見識」があるから、単純でつまんねーことしか言わないメーカー担当者の話なんてさ、まともに聞いてられないのかな?そして水野さんみたいな達者な開発者が出てくると距離を置いてしまうとか・・・。

  小沢さん、高平さん、五郎さん、島下さん。この4人は年季の入ったクルマ好きな人々からは、やや軽んじられるとことがあるみたいです。個人的には4人ともとっても「いい人」なんだと思います。せっかく説明してくれたり取材に協力してくれるメーカーの人の気持ちを最大限に汲んで、好意的に記事を書くイメージがあります。ただしそうすると「八方美人」と見られてしまうこともあるでしょうし、自動車評論家として主体性を発揮する「見識」に欠けるとか見られちゃうんですかね。・・・そういった批判に対して小沢さんがキレて反論している記事を読んだことあります。「俺は評論家じゃない!!」と言ってた。

  手前味噌で恐縮ですけども、「クルマを語る」という行為はなかなか高尚なことだと思っています。クルマのことなんか何もわかってなくても、堂々と語れるのは頭のネジが一本なくなっているのかもしれないですけど、おそらく誰よりも「クルマに対して感動している」から書ける。ブログなどで発信していると、たまに「幼稚だねー」とか「何もわかってないのに書くな!!」とか言ってくるアホがいますけど、そういう「欲求不満なちっこい」輩なんて無視しておけばいいと思います。自分の意見を(自分のプラットフォームで)発信する人間と、発信する人を批判して(貶めることで無意識に自分が上位に置いて)納得するクズとでは、どっちの人生が豊かなのか?って話です。

  小沢さん、高平さん、五郎さんのレビューを読んでいいなーと思うのは、この3人の「感動」がとてもよく伝わってくるからです。F野さんやS村さんは最近のクルマにとことん冷めているのが伝わってきて、たまに読むのが辛い時があるんですよね。面白いかどうか?も確かに大切ですが、クルマに対して建設的な意見や「感動」を発信してくれるライターを時代は求めているんじゃないですか?(K沢やS水K夫のプロパガンダ<日本車への偏見>は論外ですけど)

  高平さんはホンダの歴史と技術に心酔しているのがよくわかります。島下さんはまだまだお若いですけど、この3人のような「感動系」レビューを書ける有望株だと思いますので・・・「間違いだらけ」でもっとハジけてほしいですね。



  


2017年4月14日金曜日

F野氏「最近FMCで良くなったクルマはEクラスだけ・・・」

  カリスマライターのF野氏が某連載で書いてました。確かにEクラスは良くなったでしょうね。Sクラスの設計をCクラスとEクラスにまで押し広げたから良くなった!!という認識でOKだと思います。「Eクラスは先代があまりにも酷すぎたから」・・・これもうちょっと早く言ってくれないとダメじゃないですか?かれこれ4年くらい前に「先代Eクラスは絶対に買ってはいけないレベル!!」みたいなことをブログで書いたんですけど、そのまま2ちゃんのEクラススレにリンクを貼られた後に、「コイツは頭がおかしい」とか「半島人みたいなキレぶりだな〜」とか散々に言われましたけどね。カリスマライターならOKなのかよ!!

  なんで誰も「ダメ」って言わないんだろ?って思いましたよ。単純に日産フーガやレクサスGSと乗り比べれば、先代Eクラスは格下なのが明確で、なんでこんなのが「高級車」なんだ? F野さんは以前の著作で2000年代のメルセデスが劣化した原因は、日本メーカーを安易に模倣したから!!と言及しておられました。あのアルテッツァが北米では「レクサスIS」として売られていたわけですから、まあ言わんとしていることはわからないでもないですけども、日本で200万円そこそこで売られたコンパクトFRセダンを基本とした設計がそのままメルセデスEクラス/Cクラスに影響を与えた!!としても、それを安易に決断したのはメルセデス陣営なわけで、トヨタのアルテッツァを戦犯に仕立てるのは間違ってんじゃないすかね!?(そういう論理ではないかもしれないですが)

  中型セダンとして、そして欧州にも輸出されたトヨタのグローバルモデルとして、アルテッツァのインパクトは大きかったとは思います。2000年頃に出版されている英国のクルマ評を読んでも、このクルマはE46系BMW3erや、アルファロメオ156、あるいは当時欧州で日本車の実力を示していた欧州向けアコードといった名車と同等かそれ以上の喝采を浴びています。欧州も「これが世界のトヨタの実力か!?」って日本市場とは全く違う視点で盛り上がったのは確かなようです。

  好評の新型Eクラスは第五世代でW213系と言いますが、先代(4代目)がW212、3代目がW211、2代目がW210、そして初代がW124です。1985年に登場した初代Eクラスはマツダの操安部の人が絶賛していたりするので、当時としては相当に画期的なモデルだったのだと思います。現行モデルで操縦安定性で比較すれば、マツダは日産と並んで世界の頂点で、レクサス、アウディ、BMW、メルセデスに対して優位な立場にありますが、そのマツダの開発者が褒めるのだからよっぽどいいハンドリングなんでしょうね。

  2代目EクラスのW210系は1995年に登場しますが、これがコストダウンがひどいと叩かれています。アルテッツァの発売が1998年ですから、これはちょっと辻褄が合わないかも。1989年ごろに絶頂を迎える日本車がメルセデスの質に影響した!!ってことなんでしょうね。1989年だけで日本車の新型、FMC、モデル追加が40件ですからね、毎週のようにどこかから新型モデルが出てくる。しかも「レガシィTW」「インテグラ」「ロードスター」「セルシオ」「スカイラインGT-R」みたいな名車がたっぷり入っているわけですから、メルセデスもビビったでしょうね・・・こりゃやられるなって。

  F野さんが言うには(世界自動車戦争論より)、そこからメルセデスの開発タームは恐ろしく短くなってモデルも枝分かれして、開発ソースも分散するからW124のようなクルマが再び生まれる余地はないよーってことらしい。どのメーカーもあまりに忙しすぎて何もできない状況の中で、自動ブレーキだの自動運転だのあれこれ新しいテクノロジーがデフォルトで装備される時代だから、もう「終わってる」とおっしゃられています。・・・某シュツットガルト・メーカーの現行モデルの量販車を「神」って言ってたのは誰だ!?っておもわずツッコミたくなりましたよ。2013年はどうやら最近ではないらしいです。

  ここからはF野さんとは関係ないのですが、現行EクラスがCクラスと同じようにSクラスから下りてきた足回りを使って作られて、走りの質が大幅に変わったのは、やはり将来的に計画されているメルセデスとインフィニティの設計を統合する動きに関係があると思うんです。本当に実現するかわかりませんけども、Cクラスとスカイラインのシャシーが統合され、Eクラスとフーガも同じになるとすると、CクラスとEクラスは相当に頑張って日産のレベルに追いつかないとダメじゃない?と先代までは思ってました。しかし現行になってCもEも一気に差を詰めてきました。全てを日産・栃木の基準で作ったから!?じゃないかと思うんです。

  フーガもスカイラインも現行モデルになってからずっと日本のカーメディアからは無視された存在でしけど、これが実際に乗ってみると相当に衝撃的だったりするんですよ。現行のマツダ・アテンザは、先代までの超絶ハンドリングマシンという伝統は後退しましたが、ハッキリ言って先代のEクラス(W212)や5er(F10系)よりもよっぽどよくできていると思います。しかも価格はEクラスや5erの半額だし!!けどそんなアテンザが完全に屈するのが日産の栃木モデルです。それくらいに現行のスカイラインはレベルが高い。Eクラスも5erも新型になってシャシーを変えましたけど、日産どころかマツダにもナメられるレベルだと当事者も十分に自覚していたんだと思います。

  F野さんの日産車評ってなかなか見かけないですけども、MFIのvol.95で現行スカイラインのターボとHVに乗っておられます。この人らしいなって思うのが、目についた日産の工作レベルの高さを全部あっけらかんと挙げてくれること。これ読んじゃうと比較対象にされているBMWやメルセデスがポンコツなんじゃないの!?ってことがダイレクトに伝わってきます。まだF野さんは優しいです。実際に乗り比べてみると、日産とかろうじて比較できるレベルにいるのは、BMWが意地で改良した「4er」だけじゃないか・・・それくらいに絶望的な差があります。マツダ、レクサスとBMWの4erだけ。あとは周回遅れ・・・スバルとかアウディとかさ。とりあえずF野さんの警告に従うと、現行のアテンザ、4er、RC、スカイラインを末期に買うのが正解みたいです。


最新投稿まとめブログ
↓参考文献はこちらです
世界自動車戦争論 1 (1)
A-cars 2017年5月号
MOTOR FAN illustrated Vol.95 (モーターファン別冊)

  
  

  

2017年4月6日木曜日

マツダよりVWを買いましょう!!はいいけどさ・・・。(VW車オーナーは読まない方がいい!)

  前回、お伝えしたようにニューモデルマガジンX5月号がマツダを「遠慮気味に挑発する」という暴挙に出ています。マツダの国内販売の伸び悩みは深刻で、1車種を除いてはほとんど儲かっていないわけですが、その最後の希望の1台・・・マツダとしては絶対に失敗できないギリギリの総力戦の果てに生み出した新型CX5に対して、血も涙も無い酷い判定でした。ちょっと調べてみると過去1年で星2つのクルマは今回のCX5のみ!!マツダが関与するクルマでこのコーナーに登場したのは、MC後のアクセラ(星3)、アバルト124スパイダー(星3)と新型CX5ですから、マツダだけが平均スコアで3を下回る「2.67」・・・ワースト・ブランド・オブ・ざ・イヤーです。

  同じ5月号にはSUVとしては異例の星4つを獲得したVWティグアンが登場します。ユーロNCAPでは、あの「メルセデスEクラス」を余裕で上回り2016年テスト車ではアルファロメオ・ジュリアに次いで第2位を獲得するなどVWの新たなるスター候補だなー・・・とは思ってましたけど、CX5より上かい? 2016年ユーロNCAPはマツダ、ホンダ、日産、BMWといった強敵が居なかったというのもあるんですけどね。「欧州車=安全」というイメージを守りたいから(実際は日本車の独壇場)、一切ユーロNCAPには言及しない(北米NCAP、JNCAPも)のがカーメディアの常識になって居ますね。そんなチキン野郎にクルマの良し悪しがわかるのか?

  じゃあ一体何が良くて星4つなんだ!?・・・内容を読んでみて唖然。いくら読んでも少しもいや全くわからないMQBの説明にほとんど費やされて居ます。このコーナーの設定ではクルマに詳しい(専門家)5人のオッサンの座談会なんですけど、4年前に散々に行われたような無駄話に参加者の誰もが疑問を感じないんですかね!?つーかこんな内容でお茶を濁していると・・・そろそろバレちゃいますよ。もうゴルフの話はいいからティグアンのいいところを語ってくれ〜!!

  「MQBで年産500万台が目前!!」だそうですけども、まあ結構なことじゃ無いでしょうか。ゴルフも現行になってまだまだJNCAPでプリウスに負けているとはいえ、衝突安全性は先代(6代目)よりもさらに上がっています。そしてティグアンも先代とは全く違うレベルまで上がった!!おそらくホンダやマツダの同クラスのSUVを超えたと思います。2.2Lディーゼルターボと1.4Lガソリンターボの違いはありますけども、車重は100kgもCX5より軽いですしこの辺が好結果に影響してそうです。確かに1500kg台ならば150psの1.4Lターボでも十分に引っ張れるでしょうし、そこはトルコンATではなく、VWが日本仕様で使うDCTの「直結」が威力を発揮するでしょう。

  車重とユニット出力のバランスはどのメーカーにとっても課題です。トヨタのC-HRも1.2Lターボではバランスを欠いているように感じます(諸元を見て買う気が失せる!!)。「パワー・ウエイト・レシオ」の適正化という意味でMQBは非常に優秀ですね。ゴルフもパサートもティグアンも、全て先代よりも確実に良くなっています(スペック見て欲しくなる?)。その反面トヨタのC-HR1.2LターボはTNGAの黒歴史になっちゃいそうですね。

  同じくモジュラー設計の「スカイアクティブ・シャシー」を使うマツダでは、VWとは逆の発想で、プレミアムブランドと戦うために車重を増やす傾向にあります。CX5もキャビンの容積こそ小さくなっているのに車重は増加・・・何が違うのか?は乗り比べればすぐにわかりますけど、新型モデルをVWとは別路線へ持っていくことを考えてます。とりあえず想定しているのは「打倒レクサス&アウディ」。その想いだけでメラメラ燃えているのがよくわかります。まあこの辺の事情を完全にスルーして判断すると星2つなんでしょうけどね。

  さらに読み進めるとこのティグアンの記事・・・プロとは思えないほど酷いです。「VWはMQBの500万台を1.4Lと1.2Lのたった2つのボア径だけで済ませる!!」とか平気で書いてあります。これはあんまりだ!!読者をバカにしている!!ちょっと調べれば誰にだってわかることなのに!!「ゴルフは1.2L過給で走らせ、ティグアンは1.4L過給。重量差が大きいのにそこをたった200ccでカバーしている!!」・・・いやいやカバーできてないって。

  なんかツッコミ所が多すぎて困りますね。ちょっと整理しますと、
  ①「ユーロ6に未だに対応していない1.2Lターボはまともな国ではすでにお役御免となっています」 この話は何度か書いてますのでアレですけど、このエンジンは日本の「2017年規制」にも対応していませんから、ゴルフ8になってもそのままのエンジンでは型式認証が取れません。ちなみに日本の政府系研究機関の調査によって、トヨタ・ヴィッツのポート噴射による1.3L自然吸気の50倍のNOxが発生していると告発されたことがあります(一応2012年規制には収まってますけど)。今回のティグアンの記事でも「直噴化」のメリットを滔々と述べておられますけど、どこまでユーザーを愚弄すれば気がすむのか・・・。

  ②「そもそも500万台の中で相当の割合を1.6Lと2.0Lのディーゼルが担当している」・・・北米と欧州で「ディーゼルゲート事件」と騒がれた「アノ」エンジンではなくて、欧州や北米では新型に変わっていますが、渦中のエンジンはまだまだノックダウン生産で西アジアなどでは大量に売っているそうです。ユーロ6にもバッチリ対応しているというディーゼルがなかなか日本には入ってこないですね・・・。

  ③「北米のゴルフは1.8Lガソリン過給がデフォルトで、中国では同じく1.6Lガソリン過給が主流」・・・一体「500万台の全てを1.2L&1.4L」はどこから来た発想なのでしょうか?日本のマヌケなカーメディアとVWユーザーがVWのイメージに騙されて描いた「構図」なんでしょうね。ユーロ5止まりの1.2Lターボが主体で未だに販売が継続されている日本って完全にナメられてますね。だからVWは嫌い。VWを絶賛するヤツに限って本当に何もわかってなくて、ドイツのゴルフは日本とは違って1.0L、1.4L、1.5Lのガソリンターボが展開されていて、インプの半額で買えるとかいう実態を知らなかったりするんですよ(安いから売れるのに)。ドイツ向けの1.4Lはユーロ6対応で、日本向け1.4Lは非対応とかさふざけてんじゃねーよ(マジです)。日本は西アジア市場と同等に扱われています。パキスタンとかトルコで売っているエンジンに250万円払うってさ・・・。

  最近ではVWもパサートに2.0Lターボを復活させるなど、400万円以上払えばまともなクルマを売ってくれるようにはなりましたから、今後は日本向けの戦略もだいぶ変わってくるとは思いますが・・・。その前にメチャクチャな情報を書いて「VWの1.2&1.4は素晴らしい!!」などと意味不明な情報を拡散している、相変わらずクソなカーメディアを徹底的に潰さないといけないですね。匿名ブログで告発&啓発するくらいしかできないですけども、日本のクルマ文化が滅びる前になんとかしたいな〜・・・。


2017年3月26日日曜日

マツダCX5まさかの★2つ!!

  もちろんNCAPのテスト結果ではないですよ!オーナーの方はご安心を!!某クソ雑誌が「ダブルスタンダードだけど」と言い訳をしつつも「マツダならもっとできる!!」とか意味不明なこと言ってますね・・・。どこがそんなに気に入らなかったのか仔細に眺めると、「遮音性が高すぎて(トヨタっぽくて)ダメ」ということらしい。もう呆れてものが言えない。どうやらオッサン連中は、NVHの質感が上がり過ぎてしまってついていけないらしい。高級料理店のこだわりの逸品を「味が薄いな〜」って批判するレビューみたいです・・・。

  先代のCX5は遮音が甘いとかケチ付けていたのもこの雑誌じゃなかったでしたっけ? 要するに日本メーカーは何をやっても「気に入らない」んだろ!? 還暦前後のオッサン達が寄ってたかって語り合っている限りでは、フラットな見解なんて出せやしないと思いますよ。この雑誌に限らず、あっちでもこっちでもダブルスタンダードが横行してます。とにかく日本メーカーがアメリカ市場の為に仕事するのがとても許せないみたいです(オマエらがウザいから日本でクルマが売れなくなっているのにさ・・・)。

  もうこの1年で何度見たことでしょうか?日本メーカーの上級モデルを「ダブルスタンダード」でディスる例を。一番笑かしてくれたのは、カーグラフィックさんでしたね。Eセグセダンの「加速テスト」でブッチぎちのタイムを叩き出した「ホンダ・レジェンド」を反則負けで最下位にしていた!!そもそも「加速テスト」に無理があるんじゃねーの?NSXと同じシステムを搭載したレジェンドと、中国工場で量販するために設計された2LターボのEクラスが同じ土俵で勝負になるわけないじゃん。「加速」「燃費」「静粛性」「安定性」「ハンドリング」で全て上回っているのに、排気量と駆動方式がズルいから「反則負け」って・・・。

  確かに日本メーカーがやりすぎな点は多々ありますよ。わざわざ「ダブルスタンダード」だと明言して言い訳をしてでもオッサン達は批判したいわけです。もう批評されるメーカーも、読み手となるユーザーも完全にほったらかしで、自分達のエゴを通したいわけです。街中を暴虐無人に歩く還暦前後のオッサン達を見ているような書きっぷりですわ・・。しかし物質文化のアメリカで圧倒的に成功する日本メーカーにとっては、オッサン達を置いてきぼりにしてでも、「進化すること」こそが生命線なんですよ、最初から中国で量販しようなんて思ってないから思い切った設計をしますし、日本のサプライヤーと同等以上に優秀な米国サプライヤーのサポートも受けられます。失礼ですがドイツメーカーとは完全に土俵が違う!!

  サプライヤーの実力は、大まかにその国の国防予算に比例します。そりゃそーだ!!市販車向け技術のほとんどは低コスト化に費やされます。フェラーリやランボルギーニのエンジンが9000rpmも回ってすごい!!とか言ってますけど、第二次大戦中の戦闘機用エンジンは、ロールスロイスもBMWも中島も70年以上前にすでに15000rpmくらい余裕で回ってました。ちなみに当時は圧倒的にロールスの性能が上で、1926年まで航空機エンジンの生産を禁止されていたBMWは不利でした。今でもターボチャージャーのタービンを作っているのは戦時中軍需メーカーに端を発する重工業が中心です(三菱、IHI、ハネウェル)。

  現代では国防費が高い国ベスト5は、アメリカ、中国、サウジアラビア、インド、ロシアで、この「5大国」だけが15兆円を超える規模です!!アメリカは50兆円でこれはほぼ日本国内工場における二輪、四輪、サプライヤーを合わせた「自動車産業」全体の売り上げ高に匹敵します。なるほどサウジアラビアはアメリカ企業に20兆円規模の「寄付」をしているから、独裁政のまま残って行けるんですね(アメリカが守ってくれる!! )。

  それに対して日本を含むアメリカ以外のG7国はどこも横並びで5兆円前後です。人口比を考えると国民一人あたりの国防予算は日本が最も低いみたいです。トランプ氏はどうやらこの辺のデータを見て日本政府に対して圧力をかけているのかな?さっさと国会議員を減らして、もっと国防費を増やしなさい!!これまでの日米の国防費の支出があったからこそ、携帯電話やカーナビが民間向けに実用化されているのです!!単なる中間搾取を行うだけのサービス業を行政改革で優遇したところで、何ら効果はないです!!商社や銀行が1つ2つ潰れたところで社会全体に何ら影響はないですけど、トルクコンバータを作っているエクセディが潰れたら、日本車もVWのような劣悪なDCTを使う羽目になりますよ!!(旧陸軍体質で国防費こそ中間搾取されそうだけど・・・)

  もうバカバカしくて真面目に語る気が起きません。同じ日にアコードHVと、BMW530e(F10)を乗り比べると・・・やっぱり防衛費の違いだなーと実感します。アメリカでクルマを売るってこういうことなのか!? パネライの機械式時計(なんでイタリア?)とアップルウォッチ。さあどっちが欲しいですか? くらいの開きがホンダとBMWにはありますね。どっちがパネライだって?そりゃもちろん。

  そして「CX5・★2つ」の次のページには・・・やっぱりパネライが登場します。いやIWCかな?しかも★4つだってさ!!CX5のライバルになる中型SUVです。これはちょっと露骨じゃないですか!?もはや風前のともしびとなっている自動車雑誌に「理性」とか求める方が頭おかしいのかもしれないですけどね。私の知る限りでは過去3年以上は★2つなんてモデルは出てきていないと思います。エスクード、ジェイド、キャスト、フォーカス、エクシーガなどなど、あまりにもエキセントリック過ぎて記録的な販売不調モデルでも★3つだったのに。

  ★2つって一体何者?「ちょっと考えた方がいい」というレベルらしい。つまり買ったら後で後悔する可能性大ってことか?確かに車幅1840mmですし、ちょい乗りNGな「XD」、あるいはパンチ不足なガソリンモデルですから、そりゃ「ちょっと」じゃなくて「よーく考えた方がいい」んじゃないですか。どのグレードを選んでも多少は「ありゃ?」ってなるでしょう。これだけクルマに対して締め付けが厳しい世の中ですから、燃費を全く気にしない金持ちが、V8NAのレクサスRC-FやレクサスLCでも選ばない限りは、多少は不満が出るって。RC-FやLCだって買った後に、やっぱMTにすればよかった!!ってなるかもしれないし・・・。もう全部★2つにすればいいんじゃないの?


2017年3月22日水曜日

スバルの新プラットフォームに0票って・・・。

  モーターファンイラストレーティッドの126号には、「MFI・テクノロジーof the year」という特集があったのですが、なんと!!スバルの「グローバル・プラットフォーム」が0ポイントです。トヨタの「KIROBO」でも1ポイントを獲得したのですけどね。KIROBOとはトヨタが開発した、車内でドライバーとコミニケーションを取るAIロボットで、現状では音声会話機能があるだけだとか。ナビのインターフェースとしての機能はないみたいです。それってクルマに関係あるのか?

  さらにトヨタのプリウス(AWD)用リア駆動モーターは4ポイントを獲得しています。これってコンパクトカーや軽自動車でも既に使われている技術じゃないの?トヨタもヴィッツでこれを使っていたんじゃ? 他にもなんだかわけわかんない技術がポイントを獲得しているのに、なんでスバルだけポイントが入らないのー? スバルが「世界最高レベル」を謳って作ったシャシーなんですけどねー。

  スバルが新型シャシーで目指したものは、おそらく欧州車が好きなカーメディアにはウケがいいだろう!!と思っていたのですが、どうも様子が変です。これまで散々に剛性の高いシャシーを絶賛してきたのがカーメディアだったはずです。そしてそれと同時に人気を博した軽量で気持ちよく走る日本製スポーツカーをことごとく「シャシーが甘い」と一刀両断してきました。餌食になったのはS13~15シルビア、RX7FD3S、MR-Sなどいずれも軽量でハンドリングを重視するマシンばかり。

  1800kgくらいある欧州のGTスポーツに比べれば、1000~1200kg程度の日本のスポーツカーのシャシーなんて剛性が足りなくて当たり前なんですけど、クルマの使用目的などお構いなしに「シャシーの剛性」を単純比較して読者を惑わす低次元なカーメディアをのさばらせてきたのは痛いですね。K沢さんやS水(和)さんがいうならわかるけど、F野さんやS村さんまで書いてますからね・・・。

  そしてスバルが欧州のGTスポーツを相手にしても遜色ないくらいのシャシーを作ってきたら・・・今度は全員で知らんぷりですか。まあスバルもまだインプレッサのみの展開で、しかももったいぶったようにインプレッサは自然吸気、ターボはWRX&レヴォーグと区別してますから、まだまだ欧州GTスポーツと比べて、このシャシーにどれだけのポテンシャルがあるかは不明です。レガシィ用の2.5Lや3.6Lの排気量が大きめの水平対向自然吸気エンジンを搭載するグレードを特別に作って、華々しくデビューした方がよかったのでは!?

  クルマ好きな人ってのは大抵はバカで、「馬力は関係ない!!」みたいなご都合主義な発言を好むくせに、無意識のうちにいいクルマだと思うのは馬力が大きいモデルだったりします。「馬力は関係ない!!」と言えるのは、あくまでクラス水準から見て軽量だと判断されるボデーを持ったクルマだけに許される褒め言葉です。欧州GTカーを名乗るようなクルマにはやはり排気量の大きめなユニットが似合います。新しく発売されたレクサスLCなどはその典型例だと思います。

  スバルも300psのターボエンジンを搭載して堂々のGTスポーツカーとして欧州でも絶大なる人気を誇りますが、200ps以上出る大排気量自然吸気、あるいはガソリンターボ、ディーゼルターボが欧州的なクルマの典型的なスペックだと考えると、現状では1.6Lや2L自然吸気しか積まないインプレッサは、シャシーのポテンシャルを十分に証明する機会をまだ得ていないんですね。

  マツダ・ロードスターやロータス・エリーゼみたいに軽いシャシーも、BMW・M3/M4やジャガーFタイプのような重いシャシーも、トヨタ86やポルシェ・ケイマンのような中間的なシャシーも、全てはクルマの性格と使い道に適合した設計にまとまっていれば「素晴らしい」クルマだと思います。市販されているスポーツカーの全てが「素晴らしい」とは限りませんが、少なくとも「シャシー剛性が低い」というだけで切り捨てるのはやめてほしいものです。

2017年3月15日水曜日

福野礼一郎さんは何が言いたかったのか?(ルボラン4月号)

  福野さんの「ルボラン」の連載といえば「比較三原則」ですが、4月号は珍しくイレギュラーな内容でした。当初はBMW7erとキャデラックCT6の比較を予定していたが、編集長の一声でケイマンとアウディTTになったとのことです。いつもズラズラと書いてあるNVHや操縦安定性などの細かい採点はなく、ひたすらに福野さんの直球なレビューが続きます。

  確かに7erとCT6の比較なんて一体誰得なんだろう・・・いくら福野さんが熱く語ったところで、ほとんどの読者はバスやトラックのレビューを読んでいるのと変わらないですから、編集長の差し替えも納得できます。福野さんがケイマンとアウディTTの批評!!これはクルマ好きなキッズもオッサンも「おお〜!!」と前のめりになるコンテンツのはず!!多くのルボラン読者が「今月はラッキーだ!!」と思ったのも束の間・・・え???な内容にびっくりしました。さすがは福野さんですね。ニヤリ。

  そりゃないっすよ福野さん!!確かに期待する方がバカなのかもしれないけどさ・・・庶民がかなりリアルに「夢見る」ケイマンですよ!!この衝撃は是非実際に読んで体感してほしいですし、ここではネタバレを防ぐために詳細は書きませんけど、ケイマンのレビューでここまでショッキングな内容は、他の凡百なライターでは絶対にありえないと思います。まさかこんな手法でポルシェとVWに中指を突き立てるなんて!!福野さん以外が書いたら速攻でお蔵入りですね・・・。

  果たして狙いはなんなのでしょうか?素人にはその真意はわかりません。水平対向エンジンを積んだスポーツモデルとして登場したトヨタ86/スバルBRZが、ポルシェケイマンを超えることを目指した!!みたいな触れ込みを受けて、このブログでもしばしばネタにさせてもらっている某ライターが、テストで好き勝手に言ってます。 この人は、とにかく結論ありきですから、動画を見るまでもなく、予想通りに「ケイマンとBRZではまだまだレベルが全然違うよー!!」と言う話なんですけども・・・。


  福野さんのレビューが絶対に正義というつもりはないですけども、清水さんと福野さんでは見ているものが全然違うんだなーということがわかります。清水さんはしばしば「二律背反」という言葉を使いますが、この動画の中でもポルシェがケイマンにおいて「魔法」を使って「二律背反」のジレンマから抜け出していると表現しています。それに対して福野さんの評価ではケイマンよりもアウディTTの中に「走り」と「乗り心地」の両立が見られる!!と断じています。思わず「清水さんは間違っている!!」と鬼の首を取ったような気分になりますが、ポルシェの「魔法」について他の人が語っているレビューを見たことがあるので、清水さんにも一理あるのだと思います。

  ポルシェ研究家で知られるポール=フレール(故人)は「乗り心地」と言う表現はしていなかったですし、Top Gearのクリス=ハリスもポルシェのレビューで「乗り心地」という概念を見たことはないのです。これはもしかして日本の評論家に特有の表現?じゃないかと思います。これが原因かどうかわかりませんが、ポルシェと日本人評論家の組み合わせはどうも相性が悪いですね。誰かが「911こそピュアスポーツ」だと言うと、他の誰かが「911の成り立ちはスポーツカーではない」とディスる。「最新のポルシェこそが最良」という建前に対して、唾を吐きかける化のように「997や991の瑕疵」を指摘する自称辛口が現れたり・・・。そしてまさかの全モデルターボ化に踏み切ったポルシェに対して、突如として口を塞ぎはじめ、「絶対評価」を下さないまま保留して、他の人の様子をうかがるチキンライターが多い・・・(偽物どもが!!)。

  なんだかアンタッチャブルな存在になってしまったポルシェ。これに対してガツンと鉄槌を下した初の日本人ライターが今回の福野さんかもしれないです。しかもドイツ車が大好きな読者ばかりの「ルボラン」で堂々とポルシェをディスるなんて・・・。ドイツ車への畏怖なんて全くない私が読んでも、非常にエキセントリックな内容でした!!けど今も福野さんの意図がハッキリとわかりません。ポルシェの神格化を否定する!!なんて素人ブログレベルの主張ではないと思いますが、「ポルシェ!!バイバイ!!」と時代の推移を保守的な読者に説いたわけでもなさそうです・・・。

  ケイマンなんて何も喋ることないです!!とばかりに、本校に全く関係ない車がポルシェを圧倒するほどの素晴らしさを持っている!!と延々と語っています!!(なんじゃこりゃ!?)。とにかくケイマンでもTTでもないドイツ車でもない車を大絶賛しています。しかも「ポルシェごとき」がどれだけ頑張ってもこのクルマを超えることはまず無理だろう!!というくらいのテンションが伝わってきます(熱いな!!)。よっぽど癪に触るポルシェユーザーがいて、そいつに対する単なる当てつけなのか!?そこまで疑ってしまうくらいに徹底的に見下されたケイマン・・・手頃な高級スポーツカーだと思ってたのになー。


2017年3月9日木曜日

西川淳さんがついにキレた!!プリウスに強烈批判を炸裂。

  トヨタに尻尾を振って「ザックス!!ザックス!!」を連呼する某ライターが、いろいろなメディアでコネを作って発言していたり、40.8km/Lという異次元のモード燃費を呈示してひたすらに「別格」であることを強調していたり・・・他にも色々ありますけど、知れば知るほど「トヨタって節操ないよなー」と、ちょっとネガティブな感情が湧いてきます。そしれコレ・・・プリウスって何なの!?

  素直にいいクルマだって認めますよ!!あれだけ大成功した先代プリウスの後を受けて出てくるクルマとしては100点満点じゃないですか? 先代が突っ込まれた欠点に対してことごとく逃げずに立ち向かってます。しかもここまで大胆に改良できるものなんですかね?成功にアグラをかくこともなく、これだけの仕事ができるのは世界に数あるメーカーの中でもトヨタだけじゃないでしょうか。なんか凄過ぎてムカつく!!(笑) これだけメカ的に優秀で、しかもなんだかイタリアのカロッツェリアが仕上げたみたいな奇抜なデザインですから、イタリアのスーパーカーが大好きな西川さんにとってはフラストレーションが溜まる展開だったようです。(ランボルギーニをパロったデザイン!?)

  ニューモデルマガジンXには、西川さんのコーナーが2つありますけど、一人でやっている京都まで往復で乗りました!!のコーナーでプリウス(の評価)が「火だるま」になっています。プリウスで高速道路を巡行しても意味ないよ!!ってのは結構当たり前のことなんですけども、HVがこれだけ普及してもなかなか世間では認知されていないようです。そもそもHVはエンジンもモーターもガソリンからエネルギーを調達しているわけなので、「何もしない」で燃費は良くはなりません。要は動き出しで有利なモータートルクと、回生ブレーキによる電力を貯蔵できるバッテリーが「積極的に」活用されれば他車より燃費が良くなる仕組みです。

  信号機がない高速道路ではとりあえすHVには何のメリットもないです。西川さんもそんなくだらない説明には紙面を割かずに、「プリウスで高速道路ってのは非常識なんですけどね・・・」ってさりげなく前置きしながらも、「世間の皆様はプリウスを高速で平気で使っているけど大丈夫!?」 プリウスは高速道路では燃費面でのアドバンテージがないだけでなく、徹底したバネ下の軽さが高速巡行では完全に裏目に出るんです。西川さんもその点に強烈に噛み付いてます。しかしその部分の軽量化ってプリウスに限った話ではなく、マツダもメルセデスもアウディもBMWも取り組んでいることでもあって、一部のカーメディアではしばしばメーカーの言い分をそのままにバネ下の軽量化を単純に「美点」として評価しちゃっているんですよ。マツダ、BMWは良いけど、プリウスはダメというのはいささか安易な結論な気もしますし、これにはいささかの「悪意」を感じなくもないです。

  ハイブリッドを使わないのに、相当レベルのモード燃費を出すようになったVWゴルフやBMW3erに関しても、かなりはっきりと同じ傾向(バネ下が軽い)が見られるのですが、比較的に新しいモデルになればなるほど足回りがスッカスカになって細かい凹凸を結構拾うようになってきてますね。西川さんも当然にそのことは承知しているわけで、プリウスのこの致命的な欠点をあげつらうのに、完全にチャラくなったVWやBMWを使うわけには行かない!!と非常に老獪な伏線を張っています。そしてプリウスをぶっ飛ばす為に、非常に高速巡航に適したモデルとして挙げているのが・・・ルノー・カングーです。フランスでは商用車の代表格として知られるクルマです。プリウスは両側スライドドアでルーフが高いカングーにも負けるぞ!!ってなかなかインパクトがある脅し文句です。

  カングーのFMCは2009年ですから、マツダやスバルが赤字で苦しむ前の年代であり、アルファロメオも中型車をいくつも持っていましたし、PSAも今より派手な車が多かった。アルファ・ブレラやプジョー・クーペ407なんていう悲運にも短命で終わったクルマがいくつもありました。ブレラもクーペ407も自然吸気エンジンが当たり前な世代で、メーカーごとにV6エンジンの仕上がりの違いが今よりもずっとわかりやすかったし、ミッションもMTのグレードがあるのが当たり前でした。ポルシェにPDKで乗るのは女性か老人だけ!!とか言われていた時代です。

  そんな古い設計年代の生き残りだからこそ、最新のプリウスとは真っ向から別の重厚感のある乗り味が、輸入車好きが「日本車には無い魅力」と堂々と言う根拠にもなっていました。そんな世代の輸入車をあえて持ち出してきて「正論」を振りかざす西川さんってとっても「誠実な人」なんだなーと思います。最新のVWやBMWに乗ってニヤニヤしているジジイライターとは中身が全然違う!!某同業者が言ってましたが、西川淳というライターは、業界内でもっともたくさんクルマを買って、実際に自分の腕で一台一台愛してきた「立派な人」なんだそうです。このレビュー読んでもなるほど!!その片鱗が伺えます。

  ゴルフ5が良かった!!ゴルフ6が良かった!!という人々の言い分もこの「西川レビュー」と同じと言っていいかもしれません。ゴルフ7になって確かに「転がり抵抗」と「ミッションのスムーズさ」に関しては改良されましたけども、軽量化によって「失ったもの」も大きかったです。少なくともゴルフ7がベストという人にはプリウスを批判する資格はないかなー。

  逆に現行で販売されているどのモデルなら「旧世代」を体感できるのか!? Cセグの古株といえばアルファロメオ・ジュリエッタ。軽量化もされてないし、燃費が稼げるミッションも積んでないので、日本市場のCセグでは競争力は低いとされていますが、「骨太」なところと「レトロでハイセンスなインパネ」を最大限に評価できる人ならば、大逆転でベストな1台になるかもしれません。

最新投稿まとめブログ 

  ニューモデルマガジンX 2017年 04 月号 [雑誌]